2016.12.13 世界を旅する建築会社
インドネシア

「生成り色」のリゾート空間を演出する石材「KUIN (クイン)」との出会い

カジャデザイン代表 大熊 英樹

何故、リゾート空間に「KUIN(クイン)」が必要なのか?

こんにちは!!!
最近、忘年会が多くやや太り気味の大熊です。
当社のリゾート空間を構成するうえで、切っても切り離すことのできない石材「KUIN(クイン)」の紹介です。

建築事業部「KAJADESIGN」を設立する起因となったリゾートホテル「AMANJIWO」で衝撃的に出会った石材!

インドネシアの旅! インテリア事業部「kaja」の家具買い付けをメインに活動していた十数年前にホテル「AMANJIWO(アマンジウォ)」に出会いました。
洋書等で何度か見たことはありましたが、写真ではない「本物」に足を踏み入れた時の空気感に鳥肌が立った事を今でも鮮明に記憶しています。

「AMANJIWO」は、私がこの住宅建築事業を起業したきっかけになったインドネシア・ジャワ島にあるリゾートホテルで石材「KUIN(クイン)」はこのホテルの空間構成に使用されているナチュラルテイストの石材です。使用されているというよりは、殆どがこの「KUIN(クイン)」で空間構成されているといっても過言ではありません。

この石材「クイン」は、ホテル「アマンジウォ」近郊の山から切り出された「生成り色」の砂が何千年もの歴史を経て堆積してできた「砂岩」です。
そんな石材「クイン」をメインマテリアルで建設されている「アマンジウォ」は自分の人生の中において出会ったホテルで最高位のホテルであると思っています。
ホテルのグレード感ではなく、滞在する、暮らすというホテル本来の目的である「居心地」を評価したときに、自分にとっては抜群に「相性」の良い空気感が漂うホテルで、周囲の自然とシンクロした円形の個性的な佇まいと、おもてなし上手な最高のスタッフが迎えてくれる、このうえない「しあわせ」を感じさせてくれる楽園「心休まる場所」なのです。

そんな「心を休める場所」、空気感を日本で住環境に再現していきたい、お客様と共有したい、そんな思いから「KAJADESIGN」の家づくりはスタートしています。

Hotel「AMANJIWO(アマンジウォ)」のエントランスです。天井以外の壁面・床に使用されている石材が「クイン」です。
「クイン」の質感や色感は、風や光との相性が本当に良く開放的で心にやさしい穏やかなリゾート空間を具現化してくれます。

「KAJADESIGN」がリゾート空間を構成する際に相性の良い理想的な色感・質感の石材である!

石材「クイン」そのものの色感はランダムな「生成り色」です。

「生成り色」ってどんな色? 「生成り色」のどこが良いの?

糸や布地を漂白も染色もしていない自然な状態でわずかに黄色を帯びた白色?表現が難しいのですが、生地のままの飾り気のない色を「生成り色」と言い、主に木綿の様な色をさしていて自然志向が高まっている現代には相性の良い色だと考えています。

そんな「生成り色」の石材「KUIN(クイン)」で空間構成をしたならば、自然(ナチュラル)とも相性が良く、石材としての質感も天然石のやさしい表情が、心癒してくれるリゾート空間には、持って来いのマテリアルであると確信しているのです。

「生成り色」の空間は、「生成り色」の文字の意味とも関連性を想像する「飾り気のない自然な色」?????
暮らしていく上で、相性の良さそうな色だと思いませんか?

人工的に作られたものではなく、自然の織り成す「色感」・「質感」を有する「KUIN(クイン)」の色「生成り」はリゾート空間で感じる自然そのものを表すそんな色なのかもしれません。

それでは、ホテル「AMANJIWO(アマンジウォ)」のどこが「私の心を動かした」のか? ご覧いただきます!!!!!

HOTEL「AMANJIWO」

改めて、インドネシア・ジャワ島中部に位置するHOTEL「AMANJIWO」です。

大自然と心を休める空間が、お互いを演出するかのような佇まいに殆どのゲストは言葉を失います。
このホテルに身を置くと、テクノロジーを便利に支配し効率ばかり優先し暮らしていることの果敢なさを思い知らされます。

何でそんなに生き急ぐの?そんなに頑張らなくても十分しあわせに暮らせるのに?????
そんなことを問いかけられている様な空気感がやさしく包んでくれます。

エントランスからレセプションです。
以前、レセプションデスクにだけパソコンがありました。唯一このホテルで目にするモニターでしたが現在は、それさえありません。テクノロジーとはお別れしている世界です!!!!!

レセプションを抜けるとこの雄大な景色が迎えてくれます。
遥か遠くに、世界最大級の仏教遺跡「ボロブドゥール寺院」を望みます。

外部との境界がないオープンエアーのレストランスペース。円形のアウトラインがより開放的に美しい景色との繋がりを強くより強く演出してくれます。

訪れるたびに、このレストランで美味しい食事をいただきます。スタッフとの最高のコミュニケーションスペースであり最高の時を共有する場です。

無農薬で育てられた食材をあまり飾ることなく提供してくれます。シンプルですが、一つ一つの味がきわだっていて本当においしい、自然と笑顔になるそんな素敵な時間をくれる場所です。

周囲の自然に溶け込む円形の外観です。外観も天井以外は、石材「KUIN(クイン)」が使用されています。

ホテル周囲には水盤があり水連が咲き乱れます。目にも優しい癒されポイントです。

この通路を抜けると、このホテルで一番お洒落なゲストルーム「ダラムジヲスイート」の入口です。

専用の入り口です。左右には、専属パドラーの控室がありセキュリティも万全です。

大自然を背景に、センターに円形のバレが1棟そして左右にゲストルームとラウンジ用のバレが各々2棟ずつと専用プールからなる開放的で贅沢なゲストルームです。
外観、共有スペース同様、ゲストルームもメインマテリアルは「KUIN(クイン)」です。
統一性もここまで行くと諄いようにも感じますが、全くそんなことはありません。自然との相性が良く溶け込むような色感や質感がそうさせるのかもしれません?????

ゲストとしてこのホテルに滞在中は、この風景をプライベートスペースとして手に入れることが出来ます。
この写真から見える「ダラムジヲスイート」の佇まいこそ「私の心を動かした」最高のロケーションであり最高の空間「心休まる場所」でした。

円形の贅沢な開放感を有するバレです。

インドネシアの強い日差しを遮りお洒落で寛ぎのラウンジがプールサイドに2棟存在します。
南国特有の佇まいは、インドネシア特有(ハリケーンがほぼ上陸しない)の自然環境からの恵みでもあります。

夜は本当に涼しく気持ちの良い風が通り抜けていきます。

4本の柱が印象的なシンプルにデザインされたゲストルームです。

ライティングが明るすぎず暗すぎず絶妙です。

アウトドアバスです。
バスタブにのんびりとつかりながらいただく冷えたドリンクは最高~~~~~です。

何度も何度も訪れ何度も何度も紹介している「AMANJIWO(アマンジウォ)」ですが、何度来ても最高です。
出来れば、ずぅ~~~~~っといたいぐらいのホテルです。
ご覧いただいたように、このホテルには、石材「KUIN(クイン)」が沢山の空間構成に使用されています。
そして、この石材のおかげで訪れるゲストは皆「笑顔」になります。有難い石材です!!!!!

続いて、このホテルに魅了された当社スタッフと名工会職人の「笑顔」と研修の様子です。

気が付くと、皆が自然に笑顔になっています。

このホテル「AMANJIWO」と石材「KUIN」のマジックなのかもしれませんね?????

では、日本において石材「KUIN(クイン)」を使用し創り上げた「生成り色」の住空間をいくつか紹介させていただきます。

優しい質感のマテリアルが創り出す空気感や陰影により多様な表情を見せる「生成り色」の壁面の表情をご覧ください。

石材「KUIN(クイン)」
受ける光の質に応じ多様な表情を見せます。是非、実物を見て触れていただきたいです!!!

長々と説明させていただきましたが、石材「KUIN(クイン)」がなぜリゾート空間に必要なのか????
そして、相性が良いのか?????ご理解いただけたでしょうか?????

リゾートの旅で、鳥肌の立つようなリゾート空間に遭遇することがあります。その空間を再現するには最低その空間構成に採用されているマテリアルが必要となります。そしてそのマテリアルを丁寧に現場に取り入れる職人が必要になります。
当社は、時を重ね少しづつですがマテリアルを自社で輸入し職人も現地に足を運び勉強会を行い育ててきました。

そんな手間のかかることを継続してきたからこそ、心休まるリゾート空間がご提供できると思っています。

また、ホテル「AMANJIWO(アマンジウォ)」の居心地の良さや「生成り色」ナチュラルテイストの石材「KUIN(クイン)」が創り出す心地の良い癒しの空気感や空間構成の妙を少しでも感じ取っていただけていると幸いです。

このホテルとこの石材が「私の心を動かした」ことにより「KAJA DESIGN」が誕生しました。

これからも、多様なリゾートのすばらしさをお伝えするとともに、空間構成する上で大切なマテリアルについてもお話ししていきたいと思います。

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