2022.11.1 スタッフ
ミラノ日記

完全復活「チェルサイエ」の魅力をイタリアからレポート Vol.02

ミラノ在住ライター/デザイナー Luca

イタリア在住のデザイナーLucaから、世界最大規模のセラミックタイルとバスルームの国際展示会「CERSAIE(チェルサイエ)」の最新レポートが届きました。

Vol.01ではセラミックタイルの用途やよく使われるシーンについて語ってくれました。今回のブログでは、技術の進歩によってデザインの可能性を大きく広げたセラミックタイルの魅力をご紹介しています。

チェルサイエ セラミックタイル 国際展示会

日進月歩の進化を遂げる、セラミックタイルの可能性

Ciao!! I’m Luca from Italy.
With the advancement of technology, embossing and various designs have increased, playing a role in creating more three-dimensional spaces. The overall trend of this year is gentle beige and gray nuanced colors.
A proposal was made to create a relaxing space. There were many manufacturers who proposed a relaxing space.

こんにちは!!イタリア在住のルカです。
技術の進歩とともに、凹凸の付いたタイプや様々なデザインのものが増え、より立体的な空間を作るのに一役買っています。今年の全体的なトレンドは、優しいベージュやグレー系のニュアンスカラー。安らぐ空間づくりの提案がされていました。

チェルサイエ セラミックタイル デザイン
単調になりがちなベージュの優しいグラデーションにも凹凸が生む陰影による立体感が
チェルサイエ バスルーム デザイン
間接照明を使ったリラックスムードいっぱいのバスルーム。同じ素材でも凹凸が付くことで質感が変わります

In the case of large-format tiles, even if you look at them in a catalog, the texture and color cannot be conveyed well. Cersaie is a great opportunity to see where you actually put it. Seeing with my own eyes, touching with my own hands, and imagining… I moved from booth to booth while making full use of my five senses.

大判タイルの場合は、カタログで見ても質感や色味が伝わりづらく、実際に貼ったところを見られるチェルサイエはまたとない機会。目で見て触ってイメージして・・・と、五感をフル活用させて各ブースをくまなくチェックしていきます。

チェルサイエ 国際展示会 セラミックタイル
近づいて目地などの細部をみたり、触ることで質感などもチェック
チェルサイエ 展示会 視察
気になるディテールは思わずチェック。写真をとったり採寸したりと忙しい

A large tile that can create a point of space has appeared due to the improvement of digital printing technology. Natural motifs such as wallpaper-like flowers and leaves, and aged tiles that look like the tiles left behind in the courtyard of a decaying castle, just thinking about how to use it excites me.

デジタルプリント技術の向上から、空間のポイントとなる模様入りの大型タイルも登場。壁紙のような花や木の葉といった自然モチーフのものや、朽ち果てた城の中庭に取り残されたタイルのようなエイジング調タイルなど、その使い方を考えるだけでワクワクします。

チェルサイエ デジタルプリント タイル
まるで壁紙のようなその名も「ウォールアート」。絵画のような使い方も
チェルサイエ ウォールアート セラミックタイル
ありとあらゆるタイルを前に、いろいろな使い方を想像してしまう

The most attractive point of Cersaie is the booth, which is designed to look like the interior of a real house. Especially in bathrooms and kitchens where it can be applied to any surface to show its true potential. Each manufacturer has its own original proposals, which can be used as a reference for creating a space.

チェルサイエの魅力は、住宅の室内そのものとしか思えないほどにしっかりと作り込まれたブースにあります。特にあらゆる表面に貼ることでその本領を発揮できるバスルームやキッチンは、どのメーカーもオリジナルな提案をしていて、空間づくりの参考になります。

チェルサイエ ベージュ トレンド
リビングも家具を配置し徹底的に仕上げたブースで具体的なイメージを
チェルサイエ キッチン トレンド
キッチンもしっかり作り込み、形を変えた同素材タイルは壁から床、さらにはキッチンの表面にまで
チェルサイエ 洗面ボウル トレンド デザイン
エイジング調タイルをバスルームの主役に空間づくり

The bathroom is where you can fully demonstrate the charm of ceramic tiles. Next time, I’ll talk about such a totally coordinated bathroom and bathroom furniture.

次回Vol.03では、セラミックタイルの魅力を思う存分発揮するバスルームについて詳しく解説していきます。トータルコーディネイトされたバスルームと浴室家具にも、今年のトレンドが色濃く反映されていました。

Vol.03は近日公開予定です。お楽しみに!!

完全復活「チェルサイエ」の魅力をイタリアからレポート Vol.01