2016.11.19
ブログ

ANGLEPOISE(アングルポイズ) の照明

鈴木 晴江

デザイナー

普遍的なデザインと、新たな取り組みに挑戦する照明ブランド

こんにちは。照明が大好きなデザイナーsuzukiです。インテリアの世界に入ったのも、実は「照明」がきっかけなのです。インテリアという幅広い分野において、まずはしっかりと照明をハードとソフトからの熟知を目指したく、照明メーカーに勤務しておりました。照明はその本体のデザインだけでなく、「灯り(光源)」もデザインであり、その存在感は絶大だと実感しているのです。

最近の光源ではLEDが主流となり、以前のような「白熱球」の照明は激減。2020年をめどに、製造が禁止される・されないの議論の中、政府の「省エネトップランナー方式」を適用する方針から、今後省エネルギー規制を進め、蛍光灯や白熱灯からLEDへの置き換えが目指されることは確かです。

さて、そんな中でも、そのデザイン性で不変の人気の照明器具をご紹介します。タスクランプのアイコン的存在とも言われるANGLEPOISE(アングルポイズ)の照明。インテリアのシーンで、何気に目にしていることが多いかもしれません。モダンなのにレトロ(と相反する表現ですが…)。この照明が一つ加わることで、ぐっとインテリア度が、UPするのです。

画像:こちらより。←詳しい歴史はこちらへ

なぜだろう?私なりの分析です。それは、最小限の機能を最大限に集約されているからなのでは?と考えます。現代にしてみれば「当たり前」のように感じるアームの可動ですが、そのためには工業的技術の進化と革新があります。「ほしいところを明るく照らす」。そのためのアームの可動距離や許容範囲、もちろん本体そのものの物理的なバランスも重要。工業製品なのに、計算されつくした「エレガント」さを感じるのです。それは、骨太だけれど柔軟でしなやかな女性のようなイメージなのです。だから、インテリア空間においても、主張しすぎず、きっちりと役割をこなす助演女優のように。

愛用者の一人でもある、マーガレットハウエルも幼い頃から日用品として愛用していたANGLEPOISE(アングルポイズ)。2005年には自身のハウスコレクションとしてオリジナルカラーで復刻版を展開しています。

それぞれのデザイナーらしいカラーリングで、それぞれの世界になっていることも興味深いですね。そして私が個人的に更に心惹かれてしまうのが…

画像:ANGLEPOISE より。ジャイアントサイズになっても、その機能美が変わらず、自分が小さくなったような錯覚も楽しめそうです。

ひとつの照明器具の影響力と存在感をあらためて感じます。もはや、タスクライトの「定番」のANGLEPOISE(アングルポイズ)。将来的には照明は器具から光源が分離されて、「照度をとれる装置」へと変わっていってしまうかもしれません。それでも、こうしたアームをグイッと手動させ、自分の好みに調整するその「ひと手間」が生み出す人間っぽいカスタマイズは、やはり感覚的にも大切にしていきたいと思ってしまうのです。

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