KAJA DESIGNの現在 KAJA DESIGNの現在

KAJA DESIGNの過去、イマ、そして未来KAJA DESIGNの現在

「最高の中小企業」を目指して







『KAJA 現在の『KAJA DESIGN』についても教えてください。


リゾートというと東南アジアの印象が強いかもしれませんが、今後はヨーロッパの要素も取り入れていきたいと思っています。



たとえば、世界中に展開する『AMAN』というホテルチェーンでは、ホテルを建てるときその土地のものを建材として利用することを大切にしているそうなんです。 だから、実際にホテルに泊まって、いいものを見つけられたら近隣で建材探しをしてみる、とか。そういうチャレンジを続けていきたいと思っています。




なんかものすごく手間な気がしてしまうのですが……。


おっしゃるとおりです。でも、これが私たちの生存戦略なんですよ。



「現地に足を運んで、気に入った建材を数個だけ仕入れる」なんて非効率なこと、大手は絶対やりませんからね。 確かに仕入れの瞬間だけを見たら採算は合わないですが、長期的な視点でみると唯一無二の建材を仕入れて家の価値が上がれば充分採算がとれるわけです。



だから、やみくもに提案するようなこともありません。年間の戸数上限は決めているので、スタッフも疲弊するようなことはない。



自分たちの理想を価値だと感じてくれるお客さまに届けて、利益を得ていく。それだけです。

莫大な資本のある大手住宅メーカーとコストパフォーマンスで戦っても負けるのは目に見えていますからね。 だったら、彼らとは別の土俵をつくって戦おう、と。会社全体の売り上げを10とすると、土木事業4、KAJA DESIGN建築事業4、 インテリア事業2くらいの割合にはなってきているので、それなりにうまくいっているのかなと思います。



KAJA DESIGNの現在


中小企業ならではの特徴を活かす戦略ですね。


まさにそうですね。いつもスタッフには話しているんですが、当社が目指すのは「最高の中小企業」です。 小回りの良さや意思決定スピードの速さを活かして、大手がやらないような面倒なことをキレイにカタチにしていき、対価を得ていく。 そして、めちゃめちゃ楽しい会社にしていきたいと思っています。大変かもしれないけど、実現できたら絶対に楽しいはずですから。 同じ想いで事業に向き合ってくれる人をひとりでも増やすことが私のやるべきことと捉えています。



-なんだろう。お話を聞いていると「建築業界とは」みたいなところから逸脱している印象を受けます。ものすごく自由というか……。


それでいうと「建築業界はこうあるべき」みたいなところは全く興味がないですね(笑)。よく住宅展示場ってあるじゃないですか。 出展すると土地代が毎月何百万円もかかって、モデルハウスを建てるのに数千万〜1億円かかる。しかも数年経ったら壊さなくてはいけない……そういうお金の使い方には疑問を感じています。



同じお金を使うなら、旅に出た方がいい。世界中の名だたる建築家がつくった最高のホテルを体験して、何が魅力か、何が心を動かすのかを徹底的にインプットする。 そうやって各々が考えることが、住宅展示場でいつ来るかわからないお客さまを待つよりも、最高の学びになるし、ひいてはお客さまの幸せにつながるんだと思います。



確かに。


理想と笑い飛ばす人もいるかもしれませんが、理想を掲げない限りは成長できませんからね(笑)。