2018.09.24

間違いだらけの注文住宅
外構を後まわしにして、本当に大丈夫?

横内 信弘

ライター

注文住宅を建てる時の外構・庭の優先度について、ほとんどの人が、「建物が完成してから考えればいい」と答えるのではないでしょうか。でも、外構や庭のデザインはその住まいの印象を左右する重要なファクターなのです。そこで今回は、外構計画の進め方について考えてみました。

「外構は建物が完成してから考えればいい」。その危険な思い込み

家づくりをお考えの方に、「こだわりは何ですか?」と質問すると、デザインや空間構成、自然素材などを熱く語ってくれますが、なかなか外構という人はいません。ほとんどの人が、「外構は建物が完成してから考えればいい」とお考えのようです。

本当にそれでいいのでしょうか。

ここで、外構とは少しずれますが、実際にあった笑い話のような話をご紹介しましょう。
ある高名なジャーナリストが、一念発起して家を建てることに……。それを担当したハウスメーカーの設計担当者は、ある日ふと、おかしなことに気づきます。「床や壁、天井、窓、玄関のデザインにはとてもこだわっておられるのに、屋根のデザインについて全く要望がない」。そこで担当者が施主に尋ねると、「屋根のことをすっかり忘れていたよ」という答えでした。マンション暮らしが長くて、屋根をどうするかなど思いも及ばなかったそうです。それと同じで、外構を後回しにした家づくりは、屋根のない家を考えるのに等しいほど“ちぐはぐ”と言えます。なぜなら、住まいの良し悪しは建物だけでなく、外構などの全体計画で決まってくるからです。

ちなみに、「外構」という言葉の定義を調べると、『建物の周りに作られる塀や生け垣、門扉、車庫、庭、アプローチなどのこと』と記されています。いい家だな、と見惚れてしまう住まいに共通しているのは、門扉から玄関までのアプローチの見事さや、植栽の配置のセンスの良さ、使われている素材(マテリアル)の質感、そして建物と美しく調和している外構の味わい深さです。こうした美しい佇まいは「建物が完成してから」といったスタンスでの外構づくりでは決して実現しません。

「どんな暮らし方をしたいか」。外構はその思いを表現する

外構計画は総予算の関係で後回しになってしまいがちと言われますが、バランスのとれた住まいを実現するためには最初から外構デザインを決めて、十分な予算を確保しておくことが重要です。ここで外構デザインにはどのような種類があるかを簡単にご説明しましょう。

建物と塀の関係性を示したスタイルとして、「オープン外構」「セミオープン外構」「クローズド外構」の3パターンがあります。

オープン外構

その名の通り、建物と道路との境界を低い生垣で仕切ったり、芝生やタイルなどで敷地(庭)であることを表現したりするもので、海外の住宅では多く見られる外構です。周辺への圧迫感がなく門扉や塀に掛ける費用が抑えられるのはメリットですが、他人が容易に敷地内に侵入できプライバシーが守れない場合があるなどのデメリットもあります。

クローズド外構

近年、都市における住まいで多くなっている外構様式です。高い塀や門扉、カーゲートなどで敷地全体をしっかりと囲み、近隣の建物や歩行者からの視線をガードできるのが特徴です。デメリットとして家の中からの屋外への眺望が期待できませんが、中庭やデッキなどを広く取るとインナーコートとして趣きのある暮らしを楽しめます。

セミオープン外構

門扉だけを設け、その他の部分は植栽やメッシュフェンスなどでさり気なく外部視線を遮るもので、オープン外構とクローズド外構の良さを取り入れたスタイルです。上記は形状による外構の分類ですが、その他にも好みの建築様式に合わせた外構デザインを取り入れるのも楽しいものです。その種類としては、「アーバン」「ナチュラル」「和モダン」「ヨーロピアン(欧風)」「アメリカン」「リゾートテイスト」などがあります。

失敗しない注文住宅の外構計画、ここがポイント!

早期の外構計画としてまず重要なのが、ガレージやアプローチ、庭やウッドデッキなどの配置をしっかりと計画することです。住み始めて「失敗した」と後悔する人が多いのが駐車場だと言われています。建物が建ってから駐車スペースや位置を決めた結果、車の出し入れがしにくかったり、玄関と離れていて雨の日にずぶ濡れになる、縦列駐車にしたため前の車を出すのが面倒など、毎日、不便さを感じることに。お子さんの自転車やバイクのスペースも忘れがち。あらかじめ配慮
しておきたいものです。

ウッドデッキはご家族が自由に使えるもう一つのリビングですが、サイズがとれなくて小さくなるようでは使い勝手は期待できません。「家族との生活を一番楽しみたい」というのであれば、ウッドデッキを広げる代わりに何を削るか、などを前もって検討しておく必要があります。その他、外部のコンセントや立水栓の配置も見落としがちなのでご注意ください。

また、外構計画で忘れてはならないのが照明です。門扉から玄関までのアプローチが長い場合、足元が暗くなって危ないということもありますが、自慢のわが家をより美しく見せるためにもライトアップはぜひとも取りいれたいもの。足元灯をリズミカルに配置するだけでも、家の見え方が随分違ってきます。

外構計画はいつから始める? どこに頼めばいい?

外構は建物の外観デザインと美しく調和してこそ、その真価が発揮されます。では、外構計画はいつから始めればいいでしょう?
もうお分かりですね、注文住宅を計画した段階から外構計画を進める、が正解です。

リビングの窓や全開放サッシのデザインを考えるときに、そこから見えるであろう庭やウッドデッキ、木々や塀などの景色を思い浮かべていただきたいのです。また、視点を変えて、道路側から外構と建物の見え方をイメージすることも大切です。また、素材使いにも連続感や統一感を表現する上で工夫が必要です。例えば室内の壁や床に使った天然石が、庭のテラスやフェンス、ガレージゲートなどにも使われていたりすると、訪れる人はその卓抜なセンスに息を飲み、きっと感動することでしょう。

ここで誤解されないように付け加えると、ほとんどの注文住宅で外構工事が一番後で行われますが、それは工事車両の駐車や資材の搬入などで建物周りは足の踏み場もないほどだからです。それを見て、外構計画は後まわしでいいと考えるのは間違いです。ところで、「うちは建物を建てるだけで、外構はやらないよ」という住宅会社もあります。そのような時はどうしたらいいでしょう。施主が別個に外構業者を探してきて、手配する必要があります。打ち合わせの手間が二重にかかって大変なうえに、建物と外構のバランスを取るのが難しく、希望通りの仕上りにならない場合もあるでしょう。「外構はやらない」「消極的」という会社は、最初から避けた方が賢明と言えます。

カジャデザインでは、バリやスリランカなど、世界中のリゾート建築に精通した設計士やプロデューサーが、外観デザインや室内空間の設計と同時に外構のアイデアも提案しています。「モダンリゾート」というデザインコンセプトを得意としていますが、お客様の要望を聞いて注文住宅でしかできないオリジナルデザインを創作します。リゾート建築には不向きと思われる都会の限られた敷地でも、創意工夫で快適なリゾート空間を現出させることも可能です。一見、硬質に見える高い壁の中には開放感一杯の中庭が広がっていたり、バスルームから外部の視線を気にせずに植栽の緑を楽しんだり、夜に
は中庭がライトアップされて異空間を感じさせるアウトリビングになったり……。

一生に一度の注文住宅は、住まいと外構の一体感を大切にしている住宅会社を選んでくだ
さい。

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