2019.2.8 世界を旅する建築会社
イギリス領 タークス・カイコス

穏やかなる休息の地「楽園」AMANYARA 1st カリブ海に浮かぶ、贅沢な『余白』を楽しむ空間

カジャデザイン代表 大熊 英樹

ニューヨークからプロビデンシアス(タークス&カイコス諸島)へは直行便で3時間半ちょっとで到着します。ちなみにLCCですがジェットブルーがアクセス的には一番便利でした。

タークス&カイコス諸島はバハマの東部カリブ海に浮かぶ小さな島々からなる諸島でターコイズブルーの海と真っ白な砂のビーチがとても美しく世界屈指のリゾートアイランドです。

酷寒のニューヨークから気温30℃のタークスカイコス諸島に到着です。

目的地のアマンリゾート「AMANYARA」までは車で30分ぐらいで到着します。
20分も走ると建物も全くなく緑が一面に広がり遠くには美しい海が観えるそんなうっとりするような景色が続きます。

道路は途中から舗装もされておらず、この島の地形(ライムストーンのような砂岩)がむき出しの悪路にかわります。
送迎は、レンジローバーなので安心です。

AMANYARA到着です。
大勢のスタッフでお出迎えしてくれましたが、嬉しかったのはこんな日本の真裏の島国に日本人スタッフがいたという事でした(涙)

笑顔が素敵な奇跡の「HIROKO」さんです。

AMANの配慮か?と一瞬思いましたがそんなこと全くはなく、彼女の希望が叶い、このAMANYARAで働いているとおっしゃっていました。
世界のリゾートホテルをいくつも経験しこのAMANYARAに赴任してきたそうです。
とてもナチュラルで気使ってくれる心の優しい素敵な女性です!

敷地内をHIROKOさんに案内していただきました。

目に飛び込んできた景色は言葉がないぐらい美しく、ヴァカンス好きの大人に愛されているAman resortsらしく「水」・「緑」・「空」自然の景色に身も心も解き放されるそんな感覚に幸せを感じました!!!

ランドスケープはシンメトリーに設計されていて正面がバースペース・向かって右がレストラン、左側がレセプションやライブラリーになっています。
その奥がメインプール、そしてターコイズブルーのカリブ海です。

景色が水盤に美しく写り込むように水盤の底面にはトーンの低めなブラックグレーの石材が採用されています。
カジャデザインが家づくりに採用している石材「ヒタム」と同じ石材がこのAMANYARAの広大な水盤に使用されたいました。
KAJADESIGNの住宅建築では室内外の壁面に多く採用していますが、水盤の底面に使用することもできる!!
良い学びを日本の真裏のこの地でいただきました(笑)

メインプールです。

時とともににその表情を変えるこの景色はまさに「楽園」です!!!

アマンらしくゲストは少なく静かで落ち着いた緩やかな時間が流れていました。

バースペースです。
このホテルの敷地のほぼセンターに円形にデザインされています。
円形であるがゆえに周囲の景色の「美」をどの開口から眺めるのか?
ゲストが思い思いの気分でチョイスし「場」を選択できるように設計されています。

陽気なスタッフが冷えた美味しいカクテルを作ってくれます。

このバーの開口が全て作り付けのソファーになっていてゆったりカクテルをいただいたり、チェスをしたり、読書をしたり、思い思いのスタイルでゆったりとした「時」を美しい景色を眺めながらおくる本物の贅沢なのかもしれません! 「心を休める」そんな最高の「場」でした。

このホテルの建築様式で宿泊前から興味があった木組みの天井デザイン!
ヴィラの天井か?と想像していましたがこの大きなバーの天井でした。
南国のよくある雑な感じは全くなく、この円形の大屋根を精密に丁寧に仕上げていました。見事なビューでした!!!

バー以外にもレストランスペースが2か所とビーチサイドにプライベートスペースが数か所あります。

メインのレストランでは多国籍な料理に加えスペシャルオーダーにも応えてくれます。
わがままを聞いていただきました。

メインレストラン

ビーチサイドレストランは、昼はプライベートビーチで遊び疲れたゲストの休息の場として、夜はジャパニーズレストランとしてオープンしています。
アマンリゾートはこれから日本食のボリュームを世界的に増やしていくそうです。
ヘルシーで体にやさしく繊細でいて「美味」である日本食のオファーがAMANJUNKIEから多くあるとのことでした。
アジアンフードではなくジャパニーズフードであることに喜びを感じました!

ビーチサイドレストラン
プライベートスペース

敷地内はバギーでの送迎か自転車で移動です。
季節的には冬の時期(平均気温27℃ぐらい)なので自転車でも風が心地よいく、広大な敷地内をほぼ自転車で移動していました。

■プールヴィラです。

プライベートプールに2ベッドルームの贅沢なヴィラです。
シンプルなデザインですがスタイリッシュで目の前に広がる美しい自然の景色が心と身体を「無」にしてくれる癒しの隠れ家のような印象でした。

軒下のこのスペースで過ごす時間はまさしく「至福のとき」気持ちが解き放され最高の空気感でした!!!

日本の住宅でも平屋の軒下やバルコニーの軒下にこんなスペースを有することができたらライフスタイルも変わってくるに違いありません。
カジャデザインのご提案する住空間にも「ゆとり」がもっともっと必要である。
あらためて再確認させられました!

■リビング・ダイニングスペースです。

リビングダイニングは空間における「余白」を丁寧にデザインされたいました。
カジャデザインでも提供する住空間における余白の大切さについて良くスタッフと話をするのですが・・・
このヴィラは、理想的なスケール感と理想的な余白の確保ができていました。
勿論、プランの段階では試行錯誤したのでしょうがこの精度、心地よさは見事でしたよ!

住宅を建築される前に、ゲストの皆さんにこのヴィラに宿泊されることをお勧めすします。
現在、カジャデザインの新たなサービスとして始めた「ミーティング世界旅行」!!!
お客様と一緒に世界を旅しながら家づくりのイメージを共有する壮大な打ち合わせの旅先の一つとして準備していこうと思います。

■ベッドルーム・バス・ラヴァトリースペースです。

アマンらしい開放感も動線も確保しつつ無駄なくデザインされベッドルームと水回りが一つ屋根の下におさめられています。

木製ルーバーがシンプルながら良い境界壁になっていました。

ヴィラはチーク材をメインマテリアルとして贅沢な余白と暮らしやすい動線を丁寧にデザインされたいました。
「心を癒すプライベートスペース」の大切さを再認識すると共に、カジャデザインが提案するリゾートスタイル住宅がこのヴィラのリゾート感レベルにはまだまだ到達していない。
お客様に満足いただけるレベルに到達するために何が必要なのか???
このヴィラで数日暮らしてみて多くの学びを心に刻むことができました。

穏やかなる休息の地「楽園!!!」AMANYARA 1stいかがでしたか?

心と身体のバランスをリセットするような暮らしの大切さをこのAMANYARAの空気感が教えたくれました。
この経験をタッチポイントとして、カジャデザインのデザインする住空間で具現化していきます。

2ndでは、このホテルのマテリアルやライティングの陰影そしてカリブ海の「色」をお伝えしたいと思います。

お楽しみに