2019.04.26

カジャデザインの独自分析:
ミラノサローネ2019〜トレンドカラーについて

鈴木 晴江

デザイナー

毎年4月の上旬に開催されるミラノデザインウィークへ今年も視察に行ってきました。私たちカジャデザインは「世界を旅する建築会社」としても大切にしていることの一つでもあるのが、現地の空気感をリアルにインプットすること。そこへ行くからこそ見えてくる景色や、伝わってくる感覚を独自にフィルタリングして、常にアップデートしたクリエーションを目指しています。

世界を旅する建築会社、なぜ毎年ミラノサローネに?

何度かお伝えしているように、カジャデザインの海外研修は、そこへ行くスタッフたちが自ら企画プランニング・現地でのライブ報告・帰国後の報告会など内容に応じて展開されます。中でもこのミラノ研修は私たちの提供するサービスに大きく通づる、重要な意味を持っています。各ブランドやメーカーが新商品や新機能を一斉に発表し、そこからその年のトレンドや流れが生まれてくる場です。

開催期間中は、莫大な情報量や視察等から分析していきますので、現地での感度も高めつつ、できるだけフレッシュな感覚性のままお伝えしたい!とまとめています。今後もデザインやインテリア関連から、ミラノサローネ2019年報告会なども数多く伝えられていきます。それぞれの目線や注目ポイントから、違った角度のお話の場合ももちろん出てくるかもしれません。感覚的な部分も少なくないので、感じ方や見え方には共通点も相違点も存在していますが、まずは素直でありのままのカジャデザインオリジナルとしての一例として、ご参考としてみてください。そして、私たちカジャデザインは、これらのトレンド感をそのまま模倣するのではなく、「まず感じ知ること」から落とし込んで、それぞれの空間デザインへの更なるベストへと模索していくという取り入れ方となっていきます。

ミラノサローネから見る、デザイナー鈴木晴江の注目のトレンドカラー

ということで、いくつかのポイントにおいて、独自分析をしていきます。第一弾はミラノサローネ2019年度のトレンドカラーについて。
メイン会場や市内イベント各所を多数視察していくと、その年毎に多用されている「色」にも共通点が見えてきます。流行色に基づいた展開でもあるので、共通していても不思議はありませんが、その色の取り入れ方は空間展開への活用として、興味深いところです。私がミラノサローネを視察した中で見えてきた、注目カラーの特徴とそれが空間にもたらす効果を分析してみました。みなさまのインテリ計画の参考となりやすいよう、オリジナルのネーミングを付け、それぞれのカラーの解説をしていきたいと思います。

ミラノサローネトレンドカラーその1 マスタードゴールドイエロー

ゴールド感のあるマスタードイエローです。いくつかの画像にあるように、アクセントカラーとして程よいエッセンスとなるカラーです。昨年もマスタードイエローは出てきていましたが、今年はその色味に「ゴールドな風合い」をプラスすることで、格上げされた印象のマスタードイエローということで、【マスタードゴールドイエロー】とネーミングしました。

では、その「ゴールド感」はどのようにマスタードイエローにプラスをしているのでしょうか。それは「素材」と「フォルム」と言えます。マスタードイエローという色そのものは、「中間色的」「アースカラー的」「レトロ的」と、明るい色ながらも少し大人しい印象もあり、色味の割りには地味な印象になってしまうこともあります。だからこそ、落ち着いた色の中でアクセントカラーとして使うために、以下の手法が用いられます。

●レザーやベルベットのような光沢、テクスチャーのある素材を使用する
●曲線美が際立つフォルムのアイテムに使用する

ベースはマスタードイエローで落ち着きのある色ではあるので、比較的取り入れやすいアクセントカラーと言えるでしょう。

ミラノサローネトレンドカラーその2 アイスグレーミント

【アイスグレーミント】とネーミングしたその色は、ブルーグレーをベースにやや緑色系・青色系を入れたミント色のことを示します。ミント色というと、パステルカラーの可愛らしい印象の色をイメージされる方も多いと思いますが、ブルーグレーの掛け合わせで、少しクールな印象になります。色としては強くはないので、壁面など大きな面での展開が多く見られました。

ファブリックでもメインソファやベッド周りなど、しっかりと大きな面で見せる。助演女優のような印象です。インテリアでもこ人気色として使われてきている色ですが、これまではベースカラーがホワイト系のキュートなインテリアイメージにミント色を合わせる傾向だったのですが、今年はベースがややグレーよりに寄り添い、強調しながらクールダウンさせたラグジュアリーなコーディネートにも使用されています。

ミラノサローネトレンドカラーその3 モーブスモーキーピンク

昨年もピンク色は多かったのですが、昨年の桜色のような明るさあるピンクから、もう少し影あるベースにグレー・パープルが隠れているようなピンク色。ということで【モーブスモーキーピンク】とネーミングをしました。このモーブな隠し色があることで、大きな面で使用してもとっても落ち着いたベースカラーとしても存在してくれます。空間全体に、大人っぽい華やかさを添える色となっていました。

そして、さらにカラーコーディネーションの観点からも見ていくと、今年のベースカラー構成が、前項でご紹介した注目助演女優色【アイスグレーミント】と【モーブスモーキーピンク】の組み合わせでパターンコーディネーションされている展示が多数見られました。

どちらの色も、もっと彩度や明度の高いパステルピンクとパステルグリーンという組み合わせも、もともと相性がよく柔らかい世界をイメージさせますが、そのどちらにもグレイッシュトーンとブルーベース系に寄せたことで、しっとりとした時間経過が加味されたようなニュアンスとなることで、落ち着いた世界観になっているイメージでした。

トレンドカラーを自宅のインテリアに取り入れるポイント

ということで、今回の私のトレンドカラーとしての注目色は、この3色となりました。
最新のトレンドカラーを、自宅の空間として取り入れる場合のポイントまとめました。

●【マスタードゴールドイエロー】は、ベーシックなカラーリングの空間に、アクセントカラーとして使う
●【アイスグレーミント】と【モーブスモーキーピンク】を壁やファブリックなど大きな面積に取り入れ、ベースカラーとして使用する

ちなみに、ベースカラーにアイスグレーミントとモーヴピンクがある場合には、アクセント色としてマスタードイエローゴールドは無し!ということで、私の中では回答します。向かいたい方向性のレイヤーが違うためです。もしイエロー系も入れるなら、もっとグレイッシュのブレンドが必要か?または、その場合のアクセント色は、濃紺や深緑やボルドー色が今年らしくまとまると感じているからです。色味の感覚には個人差もありますので、決して組み合わせを否定するものではありません。あくまでも今回のオリジナル分析の一つの方向性としての結論としての一例としてください。

ということで、今回は「色」に注目してみました。きっと、今後の国内におけるインテリ展開でも取り入れていかれる部分かと考えられます。とれたて情報!2019年ミラノサローネトレンドカラー、みなさんのカラー選びにお役立てになってみてください。次回も独自の観点で分析をしていきます。

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