2018.5.29 世界を旅する建築会社
イタリア

KAJA DESIGNが理想とする「resort」とミラノの「collection」が融合する「場」

カジャデザイン代表 大熊 英樹

世界トップレベルのデザインマーケティングの地へ! 2nd

ミラノにすっかり馴染んだ当社スタッフと建築士稲垣氏

2ndでは、イタリアメーカーのキッチン「Boffi」と毎年紹介しています「moooi」を中心に宿泊していたホテル「ME Milan ll Duca」の雰囲気も交えイタリアの「粋」みたいなポイントを紹介させていただきます。

それでは「Boffi」の紹介からです。

1934年ピエロボッフィによって創業したイタリア屈指のキッチンブランド!!!
ショールームは、おしゃれなブランドショップやレストランが並ぶソルフェリーノ通りにあります。
キッチン・バス・収納等をメインに扱うハイブランドで比較的マットな質感に仕上げている商品が多い印象です。

素材も、アンティークの無垢材や見たことのない柄感の御影石やセメント等々を巧みにデザインに取入れると共に扉やダクト等の開閉にテクノロジーを多く採用しここがこんな風に開閉するの??ここから換気扇が出てくるの??みたいなパフォーマンスにも感じられるようなキッチンやバスシステム、収納等が多く見られます。

また、ブース全体の雰囲気やデザイン性、コーディネーションレベルも本当に趣味が良く毎年行っているのですが、ここまでやらないとミラノではハイブランドと認められないんだよ!と言われているように感じます。
世界観が「粋」なハイブランドキッチンメーカーです。

洗面化粧台ですが、イラン産の御影石を使用しています。
昨年もありましたが、この空間にこの質感「お見事!!」ですね。
見習わなくてはなりません。

続いて、照明メーカー???だったといった方が良いのか?「moooi」の紹介です。
今年も入場制限がかかるほど大盛況でした。

入り口を入ると目に飛び込んでくる沢山の商品を集合体にしたシャンデリア?とも感じるインスタレーション!!!

インスタ映えを意識しての設えとありありと感じましたが、ここまでしていればある意味「潔し」でしたね。実際この空間の映像がインスタに沢山アップされていました。アウトプットもスペシャリスト集団にかかると簡単にできてしまうんですね。

実際の内部はインスタレーションは、かなりおとなしめでした。
「moooi」は年々ビジネス感が強くなってきていて、見る者からするとあまりテンションは上がりませんね!(個人的な感想です)サローネの時ぐらいは、ビジネス感をそぎ落としてぶち抜けたデザイン性を感じさせてもらいたいですね。

続いて、毎年サローネの際に宿泊しているホテル「ME Milan il Duca」の紹介です。

リナーテ空港から車で20分ぐらいとアクサスも良く、近くにレプゥブリカ広場やブレラ絵画館もあり、自然に触れられる距離感そして、芸術に触れられる距離感がとても心地よい立地です。また、地下鉄のレブリッカ駅も目の前なので、仕事に行くにも遊びに行くにもノンストレスで最高です!!!

このホテルは、イタリア人建築家「アルド・ロッシ」がデザインしたミラノには珍しくシンプルでスタイリッシュなホテルです。インテリアメーカーやデザイナーとコラボしていて毎年チェンジされている空間を見るのも毎年の楽しみです。

ストレートなグリーンの気持ち良いアプローチを抜けると曲線のラインが美しいレセプションへと繋がっています。

ファッション誌から飛び出してきたモデルの様なコンシュルジュがコンシュルジュデスクに何時もたくさん居て、丁寧にエスコートしてくれます。このエスコートという習慣が日本にはまだまだ不足していますね。イタリアの「粋」なエスコート見習わなくてはなりません。

レセプションの横はライブラリースペース!
毎年インテリアが変わっていて特にアートは斬新ですが馴染みが良く刺激をいただきます。

ゲストルームです。
やや暗めの照明デザインからなるゲストルームはサローネで一日中歩き回ってくたくたのじぶんを癒してくれる最高の空間です。

屋上のレストランスペースです。
この時期は気候も良いのでテラスで朝食をいただきます。

2ndでした。最先端のデザインマーケティングをしながらのイタリアの「粋」な部分。「粋」な空気、「粋」な人々、「粋」なデザインに訪れるたびに魅了されます。街の雰囲気や陽気な人々と一緒に居ること、そして何よりこのお洒落な地に身を置いていることに喜びを感じ、ウキウキ・ワクワクしてしまうのかもしれません。

不思議な街です!!!

また、キッチンは「Boffi」のデザイン性や質感が圧倒的に他のブランドとは違う領域の世界観を演出していました。
お客様にお薦めできるよう現地とのコンタクトを取っていくつもりです。

moooiは、年々安定の道筋をたどっている様に感じました。昔のmoooiの方が好きでしたね(悲)
勿論、個人的な意見なのでご参考までに・・・

最後に、ME Milan ll Ducaです。
もうかれこれ5~6年続けて宿泊しています。イタリアのホテルの中ではセキュリティもしっかりしているし、サローネ期間中はほぼ毎日パーティーが行われていて眠るのが惜しいような楽しいホテルです。スタッフのサービスレベルも高くインテリアデザインも毎年微妙に変化していてとても楽しいスタイリッシュな空間が多く見られます。
また、このホテルの近郊が再開発されていてよりスタイリッシュな新しいマンションやホテルが建設され、インフラも再構築され、緑のより多い公園やパブリックなスペースが贅沢に確保されていました。

カジャデザインの提供する「住宅=空気」にBoffiのキッチンやmoooiのライティングが入ることによりデザイン領域は確実に広がるはずです。
そして、ホテルME Miilanのインテリア感や心地よい空気感を日本の住環境にバランスよく取り入れる事により、「住宅=空気」がカジャデザインが理想とする「resort」とミラノの「collection」が融合する「場」になり結果として「粋」な空間構成になればと思っています。

私のミラノのご紹介はここで終了です。
旅先でトラブルがあり急遽帰国せざる負えない環境になってしまいました。

続きは、違う形でしっかりとご報告させていただきます。
お楽しみに・・・