ヒタム、それは世界遺産にも使用されている石材
インドネシアのジャワ島中部。小高い丘の上に、その寺院は佇んでいます。
一度は記憶の彼方に葬られ、密林の奥深く、土のなかで静かに時を刻んできました。しかし、1814年。イギリス人の植民地建設者であるトーマス・ラッフルズらによって発掘され、再び日の目を見ることになった寺院があります。
その名は「ボロブドゥール寺院」。ユネスコの世界文化遺産にも登録されている世界最大級の仏教遺跡です。調査によると、ボロブドゥール寺院んが建立されたのは792年頃。以来、1220年にもわたってこの地に鎮座し続け、仏教遺跡にも関わらず今では現地のシンボル的な建築物として認知され、イスラム教徒からも誇りに思われている存在です。
そんなボロブドゥール寺院を語るうえで欠かせないのが、石材。実は、このボロブドゥール寺院に多く使用されている石材が「KAJA DESIGN」オリジナルの「ヒタム」なのです。世界文化遺産にも使用されているヒタムとは、一体どういったマテリアルなのでしょうか? こちらで解説します。
ヒタムってどんな石材?
ヒタムを語るうえで無視できないのがインドネシアについてです。ヒタムは、火山が噴火し、流れ出た溶岩が固まってできた地盤 (玄武岩) を採掘し、生成することでヒタムは生まれます。現地ではパワーストーンとして愛用されるケースもあるほど。そういう意味では、インドネシアの空気感を伝える石材として最適な存在だといえるでしょう。
では、生成とは具体的にはどういった工程なのでしょうか。ヒタムは比較的加工しやすいと言われている石材のひとつで、採掘された地盤はインドネシアにある石材工場に成形を委託しています。石材工場では、石材のかたまりを荒切りにした後、細部を整えていきます。関わる職人たちは総勢数百名。彼らの力によって、ヒタムに命が宿るのです。
ヒタムの特徴は、なんといっても質感。「溶岩が固まった石」と聞くと、ついゴツゴツして無骨なイメージを抱きがちですが、実は力強さとともに落ち着いたスタイリッシュな雰囲気を醸し出す役割もこなします。
全体的にダークグレーカラーですが、火山が噴火した場所や時期によってその色合いは大きく異なってきます。色が濃いものから薄いものまでかなりばらつきはあるでしょう。また、まれに白い斑点模様が入っているケースもあります。画一的にとらえるのではなく、石材ひとつひとつに目を向けることで表情が見えてくるのではないでしょうか。
ヒタムはどのように使われる?
ヒタムは外壁、内壁問わず、オールマイティーに使用していただける石材です。
たとえば内壁。一面だけアクセントのように加えてみると、さりげない重厚感が部屋全体をキュッと引き締めます。天然石なので特有の色ムラなどもありますが、あえてグラデーションを施すことで部屋の上質感になじんでいます。特に白やグレーの住まいを引き立てる石材であることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
また、KAJA DESIGNではアクセント用の石材としてヒタムを使用した新商品も開発。手仕事でひとつひとつ貼り合わせて、デザイン性の高い美しさをお届けします。
世界文化遺産や高級リゾートのアクセントにも使用されているヒタム、ぜひあなたのお住まいにも取り入れてみませんか?
ヒタムを使ったWROKS (施工実績) はこちら