再始動! カジャデザインの原点を紐解く旅へ。vol. 1
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、約3年ストップしていた海外研修。徐々に海外渡航の規制も緩和され、東京でも外国からの観光客を見る機会が増えてきたように感じています。海外渡航をするにあたり、まだまだリスクが伴う現実もありますが、リスクが0になる時を何もせずに待ち続けるだけでいいのだろうか。
カジャデザインは、旅する建築会社として再び旅に出ることを決めました。
そこで、最先端のデザイン、特別な素材、質の高いサービスを探求し、お客様の理想の住まいを実現するために。
感染防止対策を徹底したうえで、10月中旬からカジャデザインのルーツとも言えるインドネシアを訪れます。
出発を目前に、「なぜ、インドネシアがカジャデザインの原点なのか?」という部分について触れたいと思います。
全スタッフが、本物のリゾートを知っている
カジャデザインでは、入社から1年が経過すると、必ず一度はインドネシア出張に行くことになっています。それも業種に関わらず、全スタッフが対象。
プロデューサーやデザイナーだけでなく、現場監督や積算部、総務部などカジャデザインの家づくりに関わるスタッフが、『本物のリゾート』を知っているからできる提案やサービスがあるのです。
インドネシアにある選りすぐりのリゾートホテルに滞在し、その心地よさをそこに身を置くことで実感していきます。室内外の関係性、光や風の取り入れ方、家具や植栽のバランスなど、じっくりと観察をして吸収していきます。
そこで得た空間の体験や要素を、東京の注文住宅に落とし込み、本物のリゾート空間を実現します。
建築事業部創立のきっかけになった、2つのリゾートホテル
話は遡りますが、まだ本社である大熊工業が土木事業部だけだった頃。
当時、代表の大熊も含め、数少ないスタッフが毎日がむしゃらに働いていました。
そんな社員を労り、年に一度の社員旅行を企画していました。
その時に訪れたインドネシアで、大熊は運命的な体験をすることになりました。
The Bale -ザ・バレ-
インドネシアバリ島の海沿いのエリアにあるザ・バレは、今まで見てきたアジアンリゾートの印象とは大きく異りました。白を貴重とした明るい空間に、スタイリッシュなインテリア。ポイントでインドネシアならではユニークはオブジェを取り入れたその空間に衝撃を受けたと言います。今でこそ、バリ島は外資系ホテルチェーンがたくさん参入して、モダンリゾートホテルはそう珍しくありませんが、当時はとても新鮮だったそうです。
パブリックスペースにはオープンエアのダイニングレストランと、白い建物によく映えるターコイズブルーのプールがあります。白いライムストーンの石壁とプールの水には、明るい日差しが反射してキラキラと輝きます。心地よい風を感じながら過ごすその時間をとても贅沢なものに感じました。
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リゾートホテルではよくあるように、ザ・バレも全部屋がヴィラタイプで独立した建物になっています。ヴィラの中には、リビングや寝室のある建物と中庭がついていて、そのヴィラの一区画は東京都心の住宅の規模感に似ているとことに気が付きました。
決して広くはないけど、開放感があって心落ち着く空間。日本でもデザインや使う素材によって、このように本当に心から安らげる住空間を作れるのではないかと考えました。
AMANJIWO -アマンジウォ-
そして、代表の大熊が本気で建築事業を始めようと思うに至ったきっかけになったホテルが、アマンジウォです。インドネシアジャワ島の中央部にあるそのホテルは、世界遺産ボルブドゥール遺跡を一望できる、大自然の中に佇んでいます。
その土地の歴史や風土、伝統を大切にするアマンの考え方に基づき、そのホテルもデザインされています。特に、アマンジウォの壁や床に使われている石材が独特の空気感を創り上げていました。優しい生成り色で、一つひとつ異なる模様を描くその石材は、そこにいる人の心を落ち着かせ、やすらぎを与えているように感じました。
その時に大熊は、「こんな空間が自分の家だったら…」そんなことを無意識に考えていました。思い立ったら行動の早い大熊は日本に戻り、まずはインドネシアからの輸入ルートを整備しなければいけないとインテリア事業部を立ち上げる計画をスタートすることを決意しました。
- カジャデザインのビジョンはこちらから。