2022.8.31 スタッフ
スタッフブログ

ミラノから来日したLuca&Maiko、那須リゾートハウスを体験。

企画開発部 郷 奈美子

コロナ禍で約3年ほど海外研修を中止していましたが、今年から安全に配慮して小規模ながら海外研修を再開したカジャデザイン。今年の6月には世界最大の家具見本市ミラノサローネにも参加し、最新のインテリアデザインのトレンドを学んできました。

毎回、イタリア滞在中にアテンドを依頼しているミラノ在住のデザイナーLucaさんとMaikoさん。現地では、会場の案内はもちろん、メーカーとの交渉など、私達の出張に欠かせない頼りになるパートナーです。

2018年ミラノサローネ、Lucaがイタリア語でメーカーに交渉
2018年ミラノサローネ、建築士でもあるMaikoさんと意見交換

そんなお二人が、Maikoさんの故郷でもある日本に来日することが決まり、ぜひカジャデザインが表現する日本のリゾート住宅を体験していただきたいと、一泊二日で那須リゾートハウスにご招待しました。

2022年ミラノサローネ、3年ぶりにプリデューサーとデザイナーが参加

デザインの答え合わせ、ミラノスタイルを日本の住空間に落とし込む

日頃からカジャデザインのインスタグラムやブログをチェックしてくれているお二人ですが、実際にカジャデザインが手掛けた物件を見るのは今回が初めて。特に自社施設である那須リゾートハウスは、自然素材とモダンデザインの融合を贅沢に表現しており、その住宅がもつ空気感やデザインを体験してもらうには最適です。

その日は、雨が降っていましたが、緑が生い茂る森に雨が滴る様子を見てお二人は、「雨の雰囲気が、とてもいい感じ」とおっしゃいました。明るい日差しが降り注ぐ晴れた日もいいけれど、雨には雨の良さがある。心にゆとりを持って、その時々を感じ、楽しむことが大切ですね。

雨降りの那須、晴れた日よりも周囲の緑が濃く見える

さっそく室内に入り、まずは一息。
通常お客様をご案内するときと同様、コンシェルジュの神成がウェルカムドリンクをサービスします。イタリアから到着して間もないお二人には、とにかくリラックスして、この那須リゾートハウスを楽しんで頂きたいと万全の準備でお待ちしていました。

那須産のりんごジュースでお出迎え

とはいえ、デザイナーでもあるお二人はやっぱり建物のデザインやインテリアに興味津々。今回の訪問に参加した、プロデューサーの宇津木と設計を担当した小林が解説しながら見学が始まりました。

数回ミラノサローネをともにしたプロデューサーの宇津木とLuca
那須リゾートハウスの設計を担当したデザイナーの小林に話を聞く

この那須リゾートハウスでは、インドネシア、イタリア、フランスなど海外研修で習得した世界のリゾートの要素をバランス良くミックスさせたスタイルになっています。

LucaさんとMaikoさんと一緒にミラノサローネで見た、キッチンやランプ、壁紙などを実際に日本の住空間に取り入れる。それは参加したメンバーで答え合わせをしているような感覚でした。

moooiのコッペリアがカジャデザインの建築と融合する
細部までくまなくチェックするお二人は、かなりの建築好き

直輸入の石材や家具、オンリーワンなインテリア

特にお二人が注目していたのが、カジャデザインが自社で直輸入している石材や家具、オブジェでした。
石造りの建物が多いミラノに住むお二人にとって、日本の住宅でこれほど天然石を使っている建物を見るのは新鮮だったようです。その質感やニュアンスを間近で観察していました。

天然石材クインと、古材から生まれたチークオブジェ

また、特別にオーダーした古材チークのダイニングテーブルにも関心を寄せていました。もともと、インドネシアで道具として使われていた材木をリデザインして家具にしているという説明をすると「サステナブルなアイテムだね。」と。

昨今、住宅やインテリア業界でも、環境に配慮したものづくりが取り入れられ、エコ素材やリサイクル素材を、洗練された製品にするブランドが増えてきました。今年のミラノサローネでも、パオラ・レンティなど様々なブランドがSDGsを意識した商品を多数発表していたようです。しかし、インドネシアには古くからそういった意識が根付いていて、現在でも自然にその取り組みが継続していることに改めて感動を覚えました。

かつて食物の貯蔵や調理に使われていた道具をダイニングテーブルに

那須ならではのおもてなし

一通りご案内を終え、しばしのリラックスタイム。
今夜のディナーは那須リゾートハウスのダイニングをみんなで囲みます。
この日は、那須牛と那須豚を使用したしゃぶしゃぶとすき焼きをご用意しました。

程よく油ののった甘みのある那須産のお肉

いつもはホテルの出張シェフを呼び、セッティングから調理まですべてお任せしているのですが、今が繁忙期の那須ではそのサービスはお休みとのこと。なので、食材をケータリングしてもらい、コンシェルジュの神成がテキパキと準備を進めます。お肉やお野菜は、全て那須で採れたもの。柔らかくジューシーなお肉と新鮮なお野菜を美味しく頂きました。

和気あいあいと食卓を囲む
日本ワインと山羊チーズ、食通のお二人も絶賛

たっぷりと楽しいひとときを満喫し、ここからはお二人だけの時間に。
日本の注文住宅で実現した、本物のリゾートの空気感を存分に感じて頂きます。

バスルームや寝室も、実際にお使い頂くことで、まるでここに住んでいるかのような感覚を味わって頂けるのが、那須リゾートハウスの最大の特徴です。

斜面に広がる葡萄畑、ココファームワイナリーを見学

那須リゾートハウスで一晩を過ごした翌日は、ゆっくりとモーニングを楽しんで頂きました。
そして那須の思い出づくりに向かったのは、那須から一時間程の場所に位置する、ココ・ファーム・ワイナリーです。

栃木県足利にあるココ・ファーム・ワイナリー

昨晩のディナーでご用意した日本ワインに興味を持たれたお二人。そのワインを葡萄の栽培から醸造まで行っているワイナリーです。ココ・ファーム・ワイナリーで働くのは、知的障害をもったこころみ学園の園生さんたち。日々、傾斜地にある広大な葡萄畑のお手入れや醸造作業、パッキングなどそれぞれが役割をもって大切にワインを作っています。そうして減農薬で栽培された葡萄から美味しいワインが生まれます。

斜面に広がる葡萄畑は最大傾斜45°、草取りなどはすべて手作業

ここでは、ワインのテイスティングや見学ツアーが行われています。
ワインが大好きなLucaさんとMaikoさんも5種の日本ワインのテイスティングをしました。
ソムリエが分かりやすく丁寧に品種の説明をしてくれます。

ショップの一角にあるバーカウンターでテイスティングするワインを注文

ショップに隣接するカフェテラスでテイスティングが楽しめます。
美しい葡萄棚の屋根のある素敵なテラス。見渡す限りに広がる葡萄畑を眺めながらワインを嗜むことができます。

立派な葡萄棚の屋根、テーブルはワイン樽とルミアージュ用の木製台
それぞれ選んだワインをテイスティング

見学ツアーにも参加し、ワイナリー創設までのヒストリーや醸造方法を聞きながら施設を見学。
イタリアでも数々のワイナリーを巡っているというLucaさんは、「誰にでもわかる言葉で説明していて、とてもわかり易い。」とワイナリー見学を絶賛していました。

聞けば聞くほど興味深い、ココ・ファーム・ワイナリー

こうして、LucaさんとMaikoさんの那須ツアーが無事終了しました。
お二人とは長年に渡る交流の中で、ビジネスパートナーでもあり、良き友としてたくさんの経験や想いを共有してきました。

今後も離れた場所から、最新の情報交換をしながらお互いに高め合えるような関係を継続していきたいと思っています。
カジャデザインのスタッフブログでは、Lucaさんのミラノ日記も更新していますので、そちらも是非チェックしてみてください。

  • 最新のミラノ日記はこちらから。

Luca流、ヨーロッパの休日の過ごし方

また、素敵なお二人に会いできる日が待ち遠しいです。
Ciao!!