Lucaのミラノサローネレポート2023 ~Vol.01 トレンドカラー
カジャデザインの海外パートナーであるイタリア在住のデザイナーLucaから、最新レポートが届きました。
4月18日から23日の6日間開催された、ミラノ国際家具見本市「サローネ・デル・モービレ」。カジャデザインのメンバーと共に、世界のトレンドに触れたルカが、デザイナーの目線でレポートしてくれました。
ミラノサローネから見える今年のトレンドカラー
こんにちは!!イタリアのミラノ在住のルカです。
大盛況のうちに幕を閉じた今年のミラノ国際家具見本市「サローネ・デル・モービレ」。今年は、去年より更にパワーアップ!アジア圏からの来場者もパンデミック以前のように沢山訪れ、ミラノの街はどこも人・人・人。
ホテルもレストランも満員御礼、街のあちこちで行われている「フォーリ・サローネ」会場を移動するためのタクシーを捕まえるのも一苦労。この時期は自宅を外国人に貸し出して、ヴァケーションに出掛けてしまうミラネーゼもいるのだとか!
僕が感じた今年のサローネの印象は、「カラー」と「マテリアル」。
去年までの優しめトーンのグラデーションは今年も健在ではあるものの、そこに足される「キー」となるアイテムはよりカラフルに!「僕が主役」と言わんばかりの目の覚めるようなはっきりとした色使いの巧みさに魅せられました。
僕が毎年楽しみにしている色の魔術師「パオラ・レンティ」。今年はミラノ北部に位置する元工場がその会場となりました。サローネが終わった後は従来のフラッグシップストアの概念を超えた、「パオラ・レンティ」の世界観をアート、カルチャー、食、宿泊施設等を通して体験できる緑豊かな場所になるのだとか。このすばらしい色の世界を体感できるホテル、これは今から楽しみです!
この日はあいにく春のミラノ特有の、特にサローネシーズンに一度は遭遇してしまう雨の一日。にもかかわらず濡れたファニチャーが色鮮やかに輝いて、うっとおしく暗い雨の日の沈んだ気持ちを華やかにしてくれます。ここに来るといつも色が送ってくれるパワーを感じることが出来、どれだけ大切な要素なのかに気付かされます。「日々の暮らしに色をもっと取り入れたい!」と強く思わされる、そんな空間が「パオラ・レンティ」の魅力なのです。
figure>
サローネ後、一部ホテルとしても生まれ変わるこの施設。体感できるのが楽しみです
長くなったので「マテリアル」については次回お話します。
それじゃあみなさんまた次回、Ciao!