穏やかなる休息の地「楽園」AMANYARA 2nd| 素材と闇と光、理想の住宅建築の姿がそこにあった
2ndでは、この「楽園!!!」の空間を構成しているマテリアルとライティング
そして、透き通るカリブの海をご覧いただきます。
AMANとKAJA DESIGN、リンクする素材
AMANNYARAの空間を構成するマテリアルの紹介です。
ヴィラの床はチーク材を見切りにシャワールーム以外はほとんどが生成色の「テラゾー」です。
共有部分の水が絡む部分はほとんどがヒタムでした。どちらもカジャデザインが
家づくりで使用しているマテリアルです。
また、レストラン周りはやや粗めのライムストーンが採用されています。
このライムストーンも同様にカジャデザインのメインマテリアルです。
後々知ることになりましたが、この島はほとんどが石灰性の砂岩で構成されていて植物が
育ちにくく、建築資源はほとんどが輸入に頼らざる負えない環境であるとのことでした。
そんな環境下、このホテルの建築資材はほとんどがインドネシアから輸入されたもので
唯一「ライムストーン」だけが地元で採掘され使用されたいるとのことでした。
スタッフさんから聞いた情報ですが・・・
ヴィラの床!テラゾーをチーク材(木材のこと)で見切っています。
シャワーブースの壁や一部床がヒタムです。
プールの側面・底面もヒタムです。
レストランテラスの壁面がライムストーンです。
このように、AMANYARAで実際に使用されている素材の多くがカジャデザインで扱っているものでした。
このホテルに到着した際に、それらの素材をカジャデザインが住宅建築で採用している理由が分かりました。当社カジャデザインもインドネシアがルーツであり、多くの質感の優しいマテリアルを自社で直輸入して住宅建築に採用しています。インドネシアと日本のリレーションを大切にしてリゾートの空気感を日本の住空間で再現しています。
AMAN RESORTの空気感を構成しているマテリアルとカジャデザインが住空間を構成する上で、採用しているマテリアルがこんなにもリンクしていたことは嬉しくも感じましたし、カジャデザインが追い求める上質なリゾート空間に近づいている手ごたえを感じた瞬間でもありました。
闇を残したライティング
空間のライティングは目的により千差万別だと思います。
住空間において生活するために必要なライティング!例えば、勉強したり読書をする子ども部屋に必要なライティングは、目にやさしく明るい必要があります。
しかし、住空間全体が明るい必要は全くないと考えています。
人が日常寛ぎながら暮らすための照度はそれほど明るくなくても良いはずです。
このAMANYARAのライティングは、それほど明るくない「闇を残したライティング」にデザインされていました。
レストランや共用部分は比較的暗めで足元のみ照度を上げていました。
エントランスです。
その他のアプローチ部分です。
住空間!!!特に日本の住空間は明るすぎて寛ぐべきナイトライフがゆったりとすごせているのか?疑問でなりません。
このAMANYARAは、日本の住空間の様な明るさはありませんが十分にホテルライフを、そしてリゾートライフを一息つきながら穏やかに暮らせるようにライティングされていました。
それも、滅茶苦茶オシャレに!!!!!
住空間においても、大切な夜の時間を穏やかに暮らす上でこのAMANYARAのような「闇を残したライティング」が必要なのではないでしょうか?
最後にAMANNYARAのプライベートビーチとクルージングに出た時の様子です。
果てしなく続く真っ白な砂浜のプライベートビーチとターコイズブルーのカリブ海です。
説明は必要ありませんね!!!
クルージングやボートセイリングの様子です。
AMAN RESORTのヴィラは、絶妙なスケール感や「闇を残したライティング」の陰影に感心させられます。今回紹介したAMANYARAも例外ではありません。
無駄に広すぎるプライベートヴィラではなく、アマンヴィラにステイしているとストレスなく「優雅」に暮らすことのできる距離感や動線が具現化されています。
理想的なアマンヴィラの暮らしが、都市型の住空間に落とし込めることがカジャデザインの理想とする「リゾート住宅」に直結すると考えています。
AMAN RESORTのプライベートヴィラがカジャデザインが具現化すべきリゾート住宅の「スケール感=余白感」なんです。
アマンリゾートで感じる「闇を残したライティング」や「質感の優しいマテリアル」の心地よさこそがKAJADESIGNが理想とする「リゾート住宅」におけるライティングやマテリアルなんだと考えています。
今後もカジャデザインの提案する「リゾート住宅」の「優雅」さや「建築美」がAMAN RESORTに少しでも近づけるよう「世界を旅する建築会社」として世界中の「AMAN」へ旅に出ます。時には、AMAN RESORTに住みたいと願うお客様と共に・・・