トルコ・ギリシャの旅 レポート03 -「AMANZOE」と「AMANRUYA」で究極のリゾート空間を体感する -
トルコで無事に理想のトラバーチンに出会えた3人。その後に訪れたのは2つのアマンリゾートホテル。トルコ屈指のリゾート地ボドルムの「AMANRUYA(アマンルヤ)」とギリシャのペロポネソス半島にある「AMANZOE(アマンゾイ)」でした。
ボドルムの「AMANRUYA」へ
トルコ滞在最終日、デニズリから3人が向かったのはエーゲ海に突き出た半島にあるボドルム。青い海と白い街並みのコントラストが美しい人気リゾート地です目的は「AMANRUYA」に滞在するため。カジャデザインは、これまでも世界のリゾートを住宅で表現するため、世界各地のリゾートを訪れてきました。
「AMANRUYA」はエーゲ海を望む丘の上にあり、赤い石材でつくられた古い建築群をアマンリゾートが購入して改修。床はトルコ産白大理石、カシューの木を使った家具、コテージはトルコの伝統的なマンガル木炭の暖炉を備えるなど、白と茶色をベースにした優雅さのなかにどこか懐かしさを感じさせる設えです。




3人が特に関心したのは夜のライトアップ。
「海外のリゾートホテルは、ライトアップがすごく上手ですよね。日本は明るくしがちですが、AMANRUYAは照明を控えめにして、明暗の差でドラマチックに演出していました。照明でこんなにも空間の印象が変わるのかと驚き、照明の力を再認識しましたね」(宇津木)





アマンリゾートの中でも最も美しいと称される「AMANZOE」
翌日にはトルコを離れ、隣国のギリシャへ。目的はペロポネソス半島にある、アマンのなかで最も美しいと称される「AMANZOE」を訪れました。アテネから車で2時間ほど、紺碧のエーゲ海を見下ろす丘の上に古代ギリシャの白亜の神殿を思わせる荘厳な建物が立っています。



38のゲストパビリオンにはプライベートプールを備え、自然の地形を生かしてプライバシーを守りつつ、エーゲ海の眺めを堪能できる配置となっています。
「他の宿泊者の方たちを見ると、心の底からAMANZOEの滞在を楽しんでいるのが伝わってくるんですね。カジャデザインも「家に住むこと自体を楽しむ」ことに重きを置いており、特にコロナの時期はどこにも出かけられず、それを体験したからこそ、家の中にいるだけでも楽しく素敵な時間を過ごせるということが非常に大切なんだと再認識しました。AMANZOEはどこをとっても素晴らしく、デザインやレイアウト、行き届いたサービス、さまざまな工夫まで、非常に参考になります」(宇津木)


計算され尽くした美しいディテール
現場監督の高橋が注目したのは階段のディテール。
「階段の滑り止めの加工が秀逸でしたね。階段の正面から見ると、石が立ち上がっているので無垢の石のように見えるんです。でもよく見ると、石を貼り合わせていて、滑り止め加工のところでピッタリと納まっている。細部まで手の抜かない、計算し尽くされたディテールに驚きましたね」(高橋)



さらに、木村は石の使い方に注目。同じ石を使いながら、空間のスケールに合わせてサイズを変えているのです。
「同じ石だけど大きさや仕上げ、デザインを変えたりしていて、それがさりげなくて、さすがだなと思いました。カジャデザインも、同じ石で雰囲気が違うように見せる手法はよくやっているので、非常に参考になります」(木村)


違うデザインなのに、統一性を感じられる空気感
アマンリゾートは世界各地で、その土地の歴史や文化を尊重し、環境や風土に調和する建築をつくり出しています。
「それぞれ違うのに、不思議とアマンだとわかる。視覚だけでなく、香りや音など五感でアマンだと感じられるんですよね。それはカジャデザインもそうで、お施主様に合わせてデザインは異なりますが、カジャデザインの雰囲気をまとっているので、すぐわかってもらえるのは嬉しいですね」(高橋)



「アマンだけでなく、トルコもギリシャも石の建築が至る所にあり、それが今も大事に使われている。もう街中が施行例でしたね。長い時を経て石に味わいや深みが生まれ、ますます良い建築になって愛されているのを見て、自分たちが取り組んでいることに改めて自信を持ちました。今回の旅を通して、多くの知識と経験を蓄えられ、今後の家づくりに活かしていきたいと思います」(宇津木)

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