無駄のない一体空間で実現した、平屋のスマートで丁寧な暮らし
2023年2月にお引き渡しをした、N様ご夫妻と愛犬が暮らす「恵み豊かな家」。
時短動線を追求し、開放的な一体空間を実現した平屋スタイルと、日常を快適に過ごすために随所にスマートホーム化を取り入れたフルオーダーの注文住宅です。
そのこだわりのお住まいで、カジャデザインと共に歩んだ家づくりの過程や、実際にお住まいになった感想をお聞きしました。
普通の感覚を覆す、驚きのデザイン
注文住宅で家づくりをするにあたり、
カジャデザインに決めた理由はなんでしたか?
奥様
当初、大手の住宅メーカー2社、地元の工務店2社、設計事務所2社に、提案と見積りを依頼していました。実は、その中にカジャデザインは入っていなかったんです。
私たちはもともと旅が好きで、中でもアマンリゾートが大好きでした。それを知っていた友人が、「だったら絶対にカジャデザインがいいよ」とおすすめしてくれたのがカジャデザインを知ったきっかけでした。
始め、「アジアンリゾート」という印象が先行して、私たちの方向とはちょっと違うかなと思っていたのですが、せっかく友人がすすめてくれたし、一度話を聞いてみようと思って問い合わせをしました。
ご主人
他の住宅メーカーや工務店と同様に、はじめに私たちの要望を全てお伝えし、その上でどういった提案を頂けるかを相談しました。
すると、カジャデザインが一番理想に近い間取りとデザインを提案してくれたのです。図面をみた瞬間に、「こういう家に住みたかったんだ」と思いました。
カジャデザインから提案されたプランで、
特に印象に残っているポイントはどこでしたか?
ご主人
まず一番驚いたのは、外観の正面に窓がひとつもないデザインだったことです。普通の感覚だと、南向きの外壁なので、窓や開口部つけて採光をしたくなる思います。
ですがその外壁には、入り口のスリットが1本入っているだけだったんです。「攻めたデザインだな」と思いましたね。
実際に、南側に窓がない外観で、
室内の明るさや風通しはいかがでしたか?
奥様
スリットから中に入ると、すぐにコートヤードがあってその上部は空に抜けているので、そこから必要な光が室内に入るようになっています。
そのコートヤードを中心に、LDKや通路がガラス張りで配置されているので、曇りや雨の日でも十分な明るさが確保できています。
ご主人
建て替え前は、築60年くらいの戸建てだったんです。そこに数年住んでいたので、その立地で夏がどれだけ暑くなるかを知っていました。
もし、単純に南側に窓があったら、真夏は日差しの影響で室内が物凄く暑くなっていたと思います。大胆に窓を無くした外観のおかげで、コートヤードもLDKも快適に夏を過ごすことができています。
これからの自分たちの暮らしに合うのは、「平屋」?「2階建て」?
「平屋」というスタイルを
選択をした理由を教えてください。
奥様
実は、家づくりの計画当初は、2階建てのプランを検討していました。なので、カジャデザインからも2階建てのプランを提案してもらい、とても気に入っていて打ち合わせを進めていました。しかし、あることがきっかけで平屋という考えが浮上してきました。
そのきっかけというのは?
奥様
建て替え前の家が2階建てだったのですが、ペットの犬が階段の上り下りができませんでした。さらに、私と主人が腰や膝を痛めたこともあり、2階建てで暮らすことに疑問を感じ始めました。
ご主人
私たち夫婦とペットのこれから先の生活を考えた時に、2階建てであることの必要性を見直し、夫婦で話し合いを重ね、思い切って建築家の島崎先生に平屋に変更したいと相談してみたんです。
奥様
島崎先生も、突然のプラン変更に、ものすごくびっくりしていましたね(笑)
2階建てのプランでかなり話を進めていたので、本当に申し訳ない気持ちでした。
なので、できるだけ現状のプランを活かしたまま平屋にしようと思い、色々アイデアを考えた上で島崎先生に相談しました。
ご主人
LDKやその他の居室の空間構成をできるだけ変えずに済むアイデアを持っていきました。そうして生まれたのが、建物奥側に沿うように配置したT字型のバックヤードです。
一連のラインに、ファミリークローゼットやランドリースペース、バスルームが繋がっているので、結果的には無駄のない時短動線のバックヤードになりました。
LDKの中に寝室があるプランも、平屋ならではの考え方ですよね。
まるで海外のリゾートホテルのヴィラのような。
奥様
寝室は、一応ロールスクリーンで仕切れるようにしていますが、実際に住んでみるとリゾートのような開放感が心地よく、仕切りは使ったことがありません(笑)
この家での過ごし方と、ゲストをもてなすオーダーキッチン
この家で、どのように過ごしている時間が
お気に入りですか?
奥様
私は、大体このダイニングテーブルに座って仕事をしたりくつろいだりしています。コートヤードから空が見えますし、やっぱり天井が高いのはとっても気持ちがいいですね。
2階建てプランでは4mあった天井高を3.1mにしましたが、LDKからコートヤードまで一体化しているので十分な開放感が味わえます。
寝室もLDKと合わせた高天井にすれば良かったなと少し後悔はありますが、壁の2面に石材を張り巡らしたことで洞窟のような雰囲気になり、落ち着く空間となりました。
また寝室は家の中心部になったためトップライトを設けました。トップライトから差し込んだ自然光により、石壁の陰影が美しく浮かび上がるのも気に入っています。
ご主人
バイオエタノール暖炉も外せない条件でしたね。ほぼ見た目重視で採用しましたが(笑)
暖炉を使うとエアコンがなくても部屋が暖まります。オイルヒーターのように、じんわりとやさしく暖まるのが心地いい。
私たちはテレビをおかない生活にしたかったので、プロジェクターを取り入れたいと伝えていました。それを受け、島崎先生が石材を貼った壁面に白いボックス状の壁を設ける提案をしてくださいました。
プロジェクターやTVチューナーなどの配線類も、全部床下を通すように設計し、天井スピーカーも採用して音響にもこだわっています。ここで映画を見るのが至福の時間となりました。
奥様
もう映画館に行かなくてもいいかなと思うようになりましたね(笑)
あと、もう一つお気に入りの空間がバスルームです。基本的には時短や収納を重視した空間づくりを考えましたが、バスルームだけは「非日常の癒し」の空間にしたいと思い、ビジュアル最優先にしました。
LDKのグレイッシュでモダンな印象とは対照的に、グレージュを基調とした空間にマットゴールドの小物を合わせ、優雅で柔らかい印象にまとめました。家族だけが使う空間なので、予算のしばりがありましたが、こだわって本当によかったと思っています。
キッチンについても詳しく教えてください。
ご主人
私たちは、夫婦ともに料理が好きで、週末にゲストを迎えておもてなしをするのが楽しみです。以前のマンションでもそうだったのですが、キッチンは絶対にオーダーメイドで、デザインと使いやすさを両立したものにすると決めていました。
なので、建物とは別に、キッチンにある程度まとまった予算を設けていました。オーダーキッチン専門のメーカーで何度も打ち合わせを重ね、納得いくまでこだわり抜きました。
このキッチンで気に入っている
ポイントはどこですか?
ご主人
カウンター埋め込み式の換気扇ですかね。もし、天井にレンジフードが付いていたとしたら、空間の開放感やデザインの印象は大きく変わってしまったと思います。バックボードのデザインが隠れてしまいますからね。
バックボードには、妻が趣味で集めていたグラスを飾りながら収納したかったので、扉の一部にブラックガラスを採用し、棚の内部に間接照明を仕込みました。
奥様
この間接照明も、色々ありまして…実はドットレスタイプのライン照明を指定するの忘れて、一般的なドット状の小さな電球が連なって光のラインを作り出すタイプのライン照明がついていたんです。キッチンを設置して、照明をつけてみてびっくりしました。
想像していた光のラインとはまったく違うものだったので、変更をお願いしたらすぐに対応してもらい、イメージ通りのふわっとした優しい光にすることができました。
ご主人
キッチン奥のパントリーも大容量にして、使い勝手を重視しました。
キッチン家電を数多く所有していたので、既製品のシステムキッチンをパントリーに入れ、家電タワー兼収納棚として使うことにしました。このアイデアで、カトラリーやスパイスなど、細かいものもすごく収納しやすくなりました。
毎日の小さな無駄を取り除き、ひとつの事に時間をかける丁寧な暮らしを実現するために。
お料理や家庭菜園など、暮らしそのものを快適に、
そして素敵に過ごされているのが伝わってきます。
そのように暮らす為の秘訣はどこにありますか?
奥様
「丁寧に暮らす」って、ひとつのことにたっぷりと時間をかけることだと考えています。
そのために、今回家づくりをするにあたり、IOT(Internet Of Things)を活用した「スマートホーム」にしようと思いました。
朝晩の雨戸シャッターの開閉や、照明のオンオフの為に部屋を移動したりと、些細なことだけど毎日絶対にやならければいけないことって沢山ありますよね。
そうしたことを自動化したり音声操作にすることで、長期的に多くの時間を節約できることになるわけです。
ご主人
実際に住んでみて、スケジュール設定ができたり、音声操作できると本当に暮らしが楽になる。
毎日決まった時間に雨戸シャッターが上がり、照明がつくことで生活が整います。また、音声で照明パターンも「料理タイム」「バータイム」などに切り替えられるし、暮らしを楽しむ為のツールにもなっています。
うちは、オール電化にしていて、200Vの海外電化製品なども数多く使用していますが、太陽光発電と蓄電池を取り入れたことで、びっくりするくらい電気代を下げることができました。この電気代高騰で騒がれている時代で、好きなだけ電気を使っても自己消費エネルギーの半分以上を太陽光でまかなっています。
屋根に太陽光発電装置をがっつり載せていても、外観から太陽光パネルが見えないのも気に入っています。
奥様
床は磁気質の総タイル貼りにしています。床暖房を入れずに初めて冬を過ごしましたが、太陽光フル活用で、常時エアコンを2台稼働することで家中どこもかしこも暖かくて快適。遊びに来た友人もびっくりしていました。
湘南という温暖な地域ということもありますが、島崎先生からタイルの蓄熱性の活用をすすめられ、そのアドバイスに従ってよかったです。
ご主人
効率よく空調を循環させるような設計も「快適な暮らし」の重要なポイントだと感じています。空調の配置や吸排気の設定など、徹底的にこだわりました。そのおかげで、一年中、一歩玄関に入った時から家中どこにいても快適な温度で過ごせています。
最後まで妥協せず追求できるところが、注文住宅の家づくりの醍醐味
最後に、カジャデザインとの家づくりが
どんな体験だったか教えてください。
奥様
2階建から平屋に変更したことで、打ち合わせ期間は1年以上になりました。その期間中は、情報収集をしたり、一日中見積書や図面を眺めたりと、家づくりに本気で向き合っていました。
カジャデザインは、他の住宅メーカーや工務店と違って、「はじめまして」の時から建築家の先生と直接話ができ、ほぼ全ての打ち合わせに営業担当さんが同席してくれたので、行き違いなどはなくスムーズなコミュニケーションをとることができました。
工事中に変更事項などが発生しても、最後まで私たちの要望を叶えようと努力してくださったところも、カジャデザインでよかったなと思っています。
ご主人
そうそう。普通だったら諦めざるを得ないタイミングでの変更の相談も、どうしたら希望を叶えられるか一緒に考えて、実現してもらえたのが嬉しかったですね。
奥様
家づくりの過程では大変なこともありましたが、200%満足な家を建てて頂き、本当に快適に暮らしています。
家ができたら、ゲストにゆったりとくつろいで泊まってほしかったんです。なので、ゲストルームからアクセスしやすい位置にシャワールームやトイレなどを配置し、私たちに気を使わずに過ごしてもらえるように計画をしました。
今では気軽に友人が泊まったり、実家の母が長期滞在をしたりと、思い描いていた暮らしが実現しています。
ご主人
家族や友人とコートヤードで食事をする時間は、本当に楽しいですね。
LDK、特にキッチンから直接コートヤードにアクセスできるので、料理やドリンクの提供もスムーズにできます。
こういった暮らしが、快適にストレスなくできるような設計にしてもらえてよかったと思っています。
オーナーインタビュームービー
お客様それぞれの想いに向き合う、カジャデザインの家づくり
カジャデザインではフルオーダーメイドの注文住宅をご提供しています。お客様の理想とする暮らしを実現するために、じっくりとお話をお伺いしイメージを具現化していきます。
イメージはあるけどうまく言葉にできるかわからない、そんな場合でも建築家とプロデューサーが一緒にそのイメージをカタチにしていくお手伝いを致します。