自邸を新築するスタッフの家づくりレポートVol.4 「家づくりの節目を祝うセレモニー、上棟祝い」
一般的に住宅の新築工事には「上棟式」という重要な儀式がありますが、カジャデザインでは、より思い出深いものとなるように、「上棟祝い」と名づけたイベントを行っています。2024年6月に、高橋家の上棟祝いがとり行われました。
一般的な「上棟式」とは?
「上棟式」は、新築工事の際に行われる重要な儀式のことです。柱や梁などの建物の基本的な構造が完成し、家の最上部で屋根を支える棟木(むなぎ)と呼ばれる木材を取り付ける際に行われ、地域によっては「棟上げ(むねあげ)」や「建前(たてまえ)」「建舞(たてまい)」と呼ばれることもあります。
上棟式は、無事に骨組みが完成したことに感謝し、これから完成に向けて工事が無事に進むように祈願するものです。地鎮祭のように神主を呼ぶことなはなく、棟梁が仕切るのが一般的。上棟後の縁起の良い日にとり行われますが、プレハブや2×4工法などでは棟木を取り付ける工程がないため、近年では上棟式を行わないケースもあるようです。
カジャデザイン独自の「上棟祝い」はどんなイベント?
一般的な上棟式は施主が主催するものですが、カジャデザインでは5年ほど前から「上棟祝い」と名づけ、お施主様へお祝いの意味も込めて、カジャデザインの主催でとり行っています。
紅白幕で空間を覆い、祭壇には幣束(神様にお供えする、裂いた麻や細長く切った紙を木に挟んだもの)と上棟札、お祝いのお酒、塩、米をお供えします。カジャデザインでは、祭壇の装飾を現代的にアレンジしています。
まず、伝統的な「四方祓い」を行います。棟梁の先導のもと、お施主様と工事関係者が建物の四隅に水、塩、米、酒をまき、建物を清めていきます。今回は、高橋が以前から「もし家を建てるなら、この人に頼みたい」と考えていた信頼のおける棟梁に施工をお願いしました。四方祓いには高橋のお子さんたちも参加。棟梁や両親の真似をしながら、真剣な表情で清めていました。
お清めが終わると、高橋が挨拶し、その後棟梁もお祝いと共に挨拶をし、最後は日本酒で乾杯。上棟祝いはお施主様、工事関係者、スタッフの親睦を深める場でもあるのです。
思い出に残るセレモニーを用意
カジャデザインの上棟祝いでは、お施主様に喜んでもらい、イベントがより思い出深いものとなるよう楽しいセレモニーを用意しています。
手形アートイベントは特にお子様に人気で、みんなで盛り上がるセレモニーです。お施主様家族で合板に手形をスタンプし、ペンで自由にアートやメッセージを描いた後、その合板を構造として使用します。
この合板は内部に使われるため、最終的には見えなくなりますが、住宅の一部となって見守り続けてくれます。また、紙にも手形を押してもらって額装し、記念としてプレゼントもしています。高橋の奥様も、「子どもたちも一緒に楽しめる手形や壁に絵を書く時間があり、とても良い記念になりました」と喜んでいました。
CGを見ながら完成後の空間をイメージ
上棟祝いは、お施主様が空間を把握できる初めてのタイミングでもあります。構造体のみの状態なので、より完成後の空間をイメージしてもらいやすいようCGパースを壁面に設置。上棟祝いは完成後をイメージしながら、期待に胸が膨らませるイベントでもあるのです。
このタイミングでコンセントの位置などの確認も行います。2次元では想像できなかったことも、3次元になれば具体的に暮らしをイメージでき、コンセントの位置もしっかりと検討できます。
上棟祝い後は設備・配管、電気工事、内・外装工事、建具工事など、さまざまな工事が進んでいきます。次回は、なかなか見ることができない施工現場に潜入。カジャデザインならではの工夫や職人技、現場監督の高橋のこだわりについてレポートします。
文 / 植本 絵美 ( Editor / Writer )
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