自邸を新築するスタッフの家づくりレポートVol.7 「住んで実感、現場監督が創り上げた新居の心地よさ」
カジャデザインで現場監督を務める高橋が家づくりを始めてから約1年半。地鎮祭や上棟祝いなどさまざまなイベントを経て、ついに自邸が完成。2024年10月下旬に家族で引っ越しを行いました。高橋夫妻に改めて家づくりについて振り返っていただきました。
リゾートホテルに来ているような居心地
引っ越しから約半年が経ちましたが、新居で生活を始めてみていかがですか?率直な感想をお聞かせください。

高橋
引っ越ししてから2週間ほどは家に住んでいるというより、どこかのリゾートホテルに来ている感覚でしたね。

奥様
前の道路は交通量が多いのですが、テラスの壁が目隠しになっているので、周囲からの視線を気にすることなく、リビングでゆったりと過ごすことができます。それと同時に、子どもたちの賑やかな声が周囲に漏れないので、ストレスフリーです。

リビングで過ごしていると、大きな開口から光がさんさんと差し込んできて室内が明るく、昼間は電気をつけなくてもすむんです。断熱もしっかりしてくれているので、この冬は暖かく過ごせましたし、ほとんど暖房も必要ありませんでした。家にいると気持ちにゆとりが生まれ、まさに“我が家が理想のリゾート”になった気分です。

改めて家づくりを振り返ってみて、思い出に残るエピソードがあれば教えてください。

高橋
私たち夫婦より子どもたち、特に長女が一番楽しみにしていたようです。

奥様
長女が保育園でお絵かきの時間に、新しいお家の絵を描いたようで。先生から「お家建てられるんですか?」と聞かれました。
地鎮祭の時の手形をとったり、子どもたちが壁の下地の合板に絵を描いたりしたのが思い出に残っていますね。子どもたちが大きくなったら、あの時の写真を見ながら思い出話ができたらいいなと思います。


細部まで考え抜かれたLDK
ご主人が考えた間取りを使ってみて、使い勝手などはいかがですか?「さすがだな」と思ったポイントはどんなところでしょうか?

奥様
洗面室と洗濯する脱衣室はすごく使いやすいです。アイロンをかけるのが好きなので、脱衣室の洗濯機の側にアイロン台をつくり付けてくれました。アイロンをかけ終わると、寝室奥のクローゼットまでの動線がスムーズで、本当に作業しやすいです。
一番さすがだなと思ったのは、このLDKです。太陽の入り方や目隠し壁の高さなど、本当に考えられていて、過ごしやすいんです。キッチンで料理をつくりながらリビングで遊んでいる子どもたちの様子が見えるので安心です。最近は長女がお手伝いをしてくれるようになり、キッチンが大きいから一緒に並んで料理ができますし、すごく気に入っています。


高橋
設計中にこの敷地に来て、アプリで何日も太陽の動きや日差しの入り方をチェックしました。冬の時期は日差しが室内に入り、夏になると軒で日が入らないように計算しています。

気持ちをリセットしてくれる前室
住み始めてから、「ここを○○にしてよかった!」と実感している点は何ですか?

高橋
絶対にやってみたかったのが、1階の寝室と洗面室の間にある前室なんです。前室を経て右に行くと寝室、左に行くと洗面室や脱衣室につながるという間取りになっています。高級リゾートホテルにも前室の先に空間が広がっているようなプランが多いですが、前室というワンクッションあることで不思議と空気感が変わって、気持ちがリセットされるんです。



奥様
前室を経ると全然違う空間になるというか、リゾート感が出るんだと実感しました。

高橋
あとは、それぞれの部屋に余白をとっています。たとえば洗面室は広めにとり、数人でも使えるようにしており、それによって気持ちのゆとりも生まれます。

奥様
拡大鏡をつけるなどちょっとした心配りがあって、自然光のなかでお化粧ができる点も気に入っています。

どんな風に過ごしている時に幸せを感じますか?

奥様
今年のお正月はこの家で過ごすことができました。ここに親族が集まり、みんなでお正月を過ごせたのは嬉しかったですね。

高橋
特に予定してたわけではなのですが、自然とうちに集まってきましたね。ダイニングには10人ほど座れますし、みんなついつい長居していました。
楽しみの幅を広げてくれるテラス
お気に入りの時間の過ごし方を教えてください。

奥様
子どもたちが保育園から帰ってくるまでの間に、リビングで一人ゆったりと過ごす時間が気に入っています。リビングでコーヒーを飲みならがリラックスして過ごす時間が好きです。

高橋
新しい家に引っ越す前は、朝起きて忙しなく出かける準備をし、仕事に行くような生活でしたが、この家に住んでから、朝はテラスでコーヒーを飲みながらゆっくり過ごすようになりました。時間に余裕をもてるようになった気がします。
夜はテラスに出て星を眺めると、壁で周囲の建物が見えず、星空だけが見えるので、それも気に入っています。友人や親族が来たときは、テラスの電気式バーベーキューグリルでお肉を焼いて振る舞うこともあります。お酒を飲みながらお肉を焼く時間は最高ですね。
昔はよくキャンプに行っていたのですが、今はまだ下の子が小さくて行けないので、ここでプチキャンプのような過ごし方を楽しんでいます。テラスが心地よく、ついつい長居していると、下の子に鍵を閉めれたり(笑)。そんなことも含めて楽しいですね。
妥協することなく、理想を追求してほしい
自身の家づくりを通して、どのようなことを学びましたか?また、それを仕事でどのように活かしていきたいですか?

高橋
普段はカジャデザインで現場監督として働いていますが、自邸を建てたことで施主の立場を経験し、よりお客様に実感を持って、内容の濃い提案できると思っています。
これから家をつくる人に、家づくりで大事にした方がいいことやアドバイスはありますか?

高橋
お客様には同じような年齢のお子さんがいらっしゃる方も多いですが、今の子どもの年齢に合わせて家を考えない方がいいと思います。子どもはすぐ大きくなりますから、夫婦の希望を妥協することなく、追求した方が理想の住宅ができ上がると思います。

奥様
まだ下の子が二歳なので、リビングのエタノール暖炉は最初、「ちょっと危ないかな?」と思っていたのですが、意外と近寄らないんですよね。諦めなくてよかったなと思っています。
家づくりを熟知する現場監督が創り上げた理想の暮らし方
新居で充実した時間を愉しんでいる高橋一家。
家づくりは完成したら終わりではありません。
暮らしはこれからがスタートであり、家も家族とともに成長していくもの。
ここを舞台にたくさんの思い出が刻まれ、暮らすほどに愛着が深まっていくことでしょう。
文 / 植本 絵美 ( Editor / Writer )
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