2018.1.31 「注文住宅」を知る

注文住宅のベランダで気を付けたい4つのポイントを解説

企画開発部 植木 宇幸

注文住宅を建てるにあたり、ベランダをどのようにするべきか悩んでいる方は多いはずです。ベランダを作るときはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。押さえておきたいポイントを解説するので参考にしてください。

注文住宅のベランダを作る時に気を付けたい4つのポイント

注文住宅でベランダを検討する時に気を付けたいポイントは次の通りです。

ベランダの必要性を考える

注文住宅でベランダを作る前に、作る目的を考えましょう。浴室やトイレのように必ず必要といえるものではないからです。作る目的が明確になれば、理想のベランダ像も明確になります。

ベランダの広さを考える

ベランダを作るときは、広さにも注意します。広さを考えるときに、特に注意したいのが奥行きです。一般的な木造住宅の場合、構造上、外に張り出すベランダの奥行きは70cm程度といわれています。70cmは大人一人が通れるくらいの奥行きです。洗濯物を干すくらいはできますが、家族でくつろぐなどは厳しいかもしれません。目的にあわせて、ベランダの広さを計画することが重要です。

ベランダの設備を考える

ベランダの利便性を決めるのが設備です。設備も目的に合わせて検討します。どのような目的で使用する場合も必ず検討したいのが水栓とコンセントです。水栓を検討したい理由はベランダの掃除に役立つから、コンセントを検討したい理由は防犯灯なども設置できるから。水栓はベランダで遊ぶとき、防犯灯は夜間の作業(洗濯物の取り入れ)などにも役立ちます。あるだけでベランダの利便性がグッと高まります。

動線を考える

洗濯物を干すなど、実用目的でベランダを設置する場合は動線もよく考えておかなければなりません。動線が悪いと使い勝手の悪いベランダあるいは家になってしまいます。特に注意したいのが、ベランダへの動線上に部屋がある場合。この部屋が子ども部屋だと、子どもが成長してから考えていた目的で使用しづらくなることがあります。心配な方は、自室や複数の部屋、廊下からベランダへ出られるようにするとよいでしょう。

ベランダを設置するメリット・デメリット

ベランダは必ず必要なものではありません。メリットとデメリットを理解したうえで設置を検討しましょう。

ベランダのメリット

ベランダを設置する最大のメリットは、外に使用できるスペースが生まれることです。活用方法は様々ですが、洗濯物や布団を干すこと家族で遊ぶことなどができます。ライフスタイルにマッチするベランダを検討できるのも、注文住宅ならではです。

ベランダのデメリット

ベランダを設置するときは費用について理解を深めておきましょう。当然ながら、ベランダの設置には費用がかかります(大きさや仕様などで費用は異なります)。また、何年かに1回程度の頻度で防水工事などのメンテナンスも必要になります。あると生活の幅は広がりますが、設置・維持には多少のお金がかかります。設置にかかる費用、維持にかかる費用を理解したうえで、検討することが重要です。

注文住宅のベランダは目的を考えて作りましょう

注文住宅を建てる方は、ベランダの必要性をよく考えましょう。作る目的が明確になれば、作るべきベランダもわかります。目的にあわせて、広さ・設備・動線などを検討するとよいでしょう。必要性を考えるときは、ベランダのメリットとデメリットを意識することも重要です。デメリットを無視すると、作ってから後悔することがあるので気を付けてください。以上を参考に、家づくりを進めてみてはいかがでしょうか。