2016.3.25 「注文住宅」を知る

注文住宅の収納は最重要ポイント!クローゼットの種類と選び方

企画開発部 郷 奈美子

注文住宅を建てるときに時間をかけて検討したいのが、クローゼットです。
使い勝手の良い、後々後悔しないものにするためには、考慮しておくべきことがたくさんあります。
ここでは、種類や設置場所、それぞれのメリット・デメリットなどについてご紹介します。

クローゼットの選び方のコツ

クローゼット選びで重要なのは、種類・扉・設置場所です。
それぞれのメリットとデメリットを把握して、最適なクローゼットを選びましょう。

クローゼットとは、主に衣服や雑貨などを収納するスペースのことです。
大きく分けて「壁面クローゼット」と「ウォークインクローゼット」の2種類があります。

壁面クローゼット

壁面クローゼットは、狭い空間にも設置しやすいのがメリットです。
洋服を横一列に吊るせるので選びやすく、空きスペースに合わせて収納ボックスなどを置けるので収納の無駄がありません。
一方で、スーツケースなどの大きな物は収納しにくいというデメリットがあります。

ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットとは、人が中に入って物を出し入れできる広さのある収納スペースのことです。メリットは、衣服や雑貨などを一部屋に集めて管理できること、スーツケースやストーブなどのかさばる物を床置きできること、物の出し入れがしやすいことなどがあります。
一方、デメリットとして、人が歩くためのスペースが必要になるため収納量が減るということがあります。

クローゼットの扉を選ぼう

クローゼットの種類や設置場所に合わせて、最適な扉を採用しましょう。

折れ戸タイプ

クローゼットの扉の主流は、折れ戸タイプです。
メリットは、全開にできるため物の出し入れに便利な点です。
しかし、扉を開けるために最低でも扉板1枚分の空きスペースが必要なため、扉の周辺に物を置けないというデメリットがあります。

引き戸タイプ

引き戸タイプは、小さな力でもスムーズに開閉できること、クローゼットの前に物があっても影響されないことがメリットです。
しかし、開口部の半分しか開けられないことがデメリットです。

開き戸タイプ

開き戸タイプのメリット・デメリットは、引き戸タイプとほぼ同様です。
ウォークインクローゼットの場合には、開き戸を採用される方が多いようです。

オープンタイプ(扉無し)

扉無しのクローゼットにする場合、あえて「見せる収納」にすることもできますが、クローゼット内の衣服をホコリから守るために、カーテンやアコーディオンドアを付ける方法もあります。

クローゼットの設置場所はどこがベスト?

収納スペースが確保できても、設置場所によっては充分にメリットを生かせないこともあります。クローゼットをどこに設置するかはよく考える必要があります。
寝室に出入り口があると、朝起きてすぐに着替えられますしクローゼット内に着替えスペースを作る余裕がない場合にもおすすめです。
クローゼットを外出前に身支度を整える場所としてとらえると、中に着替えられるようなスペースを設けて廊下から出入りする形にすると便利です。
外出の前に着替えるという観点から、洗面所とつながる位置に設置しても良いでしょう。

クローゼットの選び方一つで家の便利さが変わる!

これまで「壁面クローゼット」と「ウォークインクローゼット」について説明しましたが、便利さという点で「ウォークスルークローゼット」についてご紹介します。
これは「ウォークインクローゼット」に出入り口を2つ付けたものですが、例えば廊下と寝室をつなぐ形にすると、夫婦のどちらかがお休みのときに寝室に入らなくても着替えができるようになります。

このように、ちょっとしたアイデアで家の便利さが変わってしまうのがクローゼット(収納スペース)です。
家族構成や生活スタイルなどを考慮して、便利なクローゼットになるよう考えましょう。