「東京で注文住宅を建てたいけれど、住みやすいエリアは存在するの?」
そんな疑問を感じている方は少なくありません。というのも、東京=大都会のイメージが強く、注文住宅を建てるよりマンションのほうが住み心地がよいと思われやすいからです。もちろんそれはただの偏見で、実際は戸建てに適したエリアは多数存在します。
そこで今回は、注文住宅を建てるのにおすすめの区を紹介しています。注意したいポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
東京で注文住宅を建てて住む魅力
東京と聞いて、真っ先にイメージするのが「大都会」です。交通の便がよく、ほしいものはなんでも手に入り、やりたいことも叶えやすい、そんなふうに夢を膨らませる方は少なくないでしょう。
一方で、物価水準が高く「住むには大変そう…」と思う方も一定数存在します。そんな東京で、注文住宅を建てるとどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、実際にマイホームを建てた方の意見を参考に、東京に住む魅力を紹介します。
仕事や進学先の選択肢が幅広い
東京は日本経済の中心ということもあり、多数の企業が集まっています。その数は全国の15.2%を占めており、「職場近くに居を構えたい」と考える多くのビジネスパーソンからの支持を受けています。
また、東京大学や一橋大学、東京工業大学など歴史のある難関大学をはじめ、有名教育機関が多いところも特長です。
進学先の選択肢が幅広いため、子どもの将来を考えるうえでも魅力的な街といえるでしょう。
子育てに適した環境が整っている
人が混雑しているイメージがありますが、自然豊かで閑静な住宅街があるエリアも存在します。また子育て支援やサービスも充実しているため、意外にもファミリー世帯に人気があります。
とくに東京23区外は、子育てに適したエリアとしてマイホームを建てる方が少なくありません。都心へもアクセスしやすいので、生活にも困らないでしょう。
車がなくても困らない
電車でいろんなエリアにアクセスできるため、車がなくても不便に感じません。実際、ファミリー世帯でマイカーを所有していない方は少なくないといわれています。たとえ都心から離れたエリアに住んでいても近くに主要鉄道があるので、通勤・通学に困ることはないでしょう。
ちなみに、東京で車なしの生活者が多い理由は、公共交通機関や徒歩圏内に買い物環境が充実していることだけでなく「駐車場代が高い」ことも関係しています。23区であれば月2~5万円するのは当たり前ですから、多額の駐車場代を払うくらいなら「車は所有しないほうがよい」と考える方が多いのでしょう。
娯楽施設が多い
東京近郊には、テーマパークや観光スポットなど、娯楽施設が多数存在します。また新しい商品やサービスも真っ先に取り入れられているため、楽しいことはすべて都内で完結してしまいます。
小さなお子さんがいるファミリーや若い世代にとって、遊ぶのに困らないのは大きなメリットになるでしょう。
ただ、静かな環境で生活したい方や自然を求める方は23区外がおすすめです。
イベントや催し物が多い
毎日なにかしらイベントや催し物が行われているので、ふらっと立ち寄って気分転換できます。「仕事帰りに芸能人がイベントをしていた」「家の近くで某番組のロケが行われていた」なんてことも多いため、楽しいことをすぐ近くに感じられるでしょう。
都心から離れたエリアでも電車で簡単にアクセスできるので、交通費をかけずにいろんなイベントに参加できます。
東京で注文住宅を建てる際に注意したいポイント
自由度が高く楽しいことが多い東京は、たくさんの魅力が詰まっています。「ぜひ注文住宅を建てたい!」という方も少なくないでしょう。
しかし一方で、注意しなければいけない点も存在します。
環境面に問題はないか
とくに環境面です。都心から離れると閑静な住宅街もありますが、それでも近くに主要鉄道が走っていることが多いため、どうしても騒音問題に直面してしまいます。
この場合、間取りを工夫することである程度解決できますが、完全に防ぐことは困難です。地方に引越しをするか都心からだいぶ離れた場所に建てるなど、別の対処法を考える必要があります。
とはいえ、そもそも騒音が気になる方は東京に注文住宅を建てたいとは思いません。また音の感じ方は個人差があるため、気にならないのであれば問題にはならないでしょう。
役所などに通いやすいか
商業施設や娯楽施設へは簡単にアクセスできても、役所までが遠いと生活するうえで不便です。そのため、注文住宅を建てる際はこのへんもきちんと確認しておく必要があります。
東京は出張所を設けていることが多いですから、役所が近くにない場合は、すぐにアクセスできる範囲内に出張所があるかどうかもあらかじめチェックしておきましょう。
安全性やプライバシーは保証されているか
自然災害や近所トラブルなど、安全性やプライバシーが確保されていることも生活するうえで欠かせません。日本の住宅は一定の基準をクリアした住宅がほとんどですが、万が一に備えてハザードマップを確認しておくことは必要不可欠です。
徒歩圏内に避難できる場所があるか、河川の氾濫や洪水の影響はないかなども調べておきましょう。プライバシーに関しては、治安状況などもチェックしておくと安心です。家に防犯カメラーを設置しておくだけでもずいぶん違います。
東京で注文住宅を建てる際におすすめの区
東京といっても範囲が広いため、どのエリアが注文住宅を建てるのに適しているのか、少々わかりにくいところがあります。また住む世帯によっても魅力に感じるエリアは変わってくるでしょう。
それをふまえたうえで、注文住宅を建てる際におすすめの区を紹介します。
目黒区
交通の便や生活環境など、利便性で選ぶなら「目黒区」が非常に優れています。このエリアは近くにJR山手線が通っており、渋谷や恵比寿など、主要都市へのアクセスが容易です。
また、東京と横浜をつなぐ東急東横線も縦断しており、交通利便性は非常に高いでしょう。
近隣の高校や大学などのアクセスのよさから、子どもの将来的な進学を視野に入れて、目黒区に家を建てる方も少なくないでしょう。
生活利便性に関しても、大きなショッピングモールや商店街があるので、買い物にも困りません。閑静な住宅街も多く、都心ほど騒音が気にならないのも魅力的です。
注文住宅を建てるには、一番よいエリアといえるでしょう。
世田谷区
安全性で選ぶなら、世田谷区もおすすめです。世田谷区には二子玉川や三軒茶屋、駒沢大学などがあり、街によってさまざまな特色があります。そのため、選ぶエリアによって住環境が大きく異なるでしょう。
全体的に交通や生活の利便性が劣りますが、地震や液状化の被害は少ないため、23区のなかでは比較的安心して生活できます。
また、目黒区に次いで閑静な住宅街が多いエリアになっているのも特徴です。子育て支援やサポートも充実していますから、小さなお子さんがいる世帯にはとくに住みやすく感じるでしょう。自然や公園が多いのもおすすめのポイントのひとつです。
渋谷区
若い世代や買い物環境で選ぶなら、渋谷区も注文住宅を建てるのに適しています。渋谷・表参道・恵比寿など、商業施設や娯楽施設が連なっているエリアなので、わざわざ遠出をしなくてもショッピングを楽しむことができます。「休日は子どもとお出かけしたい」という方にも最適でしょう。
渋谷区というと繁華街が多く、騒音が気になるイメージがあります。しかし実際は、都内屈指の高級住宅があり、閑静な住宅街も少なくありません。また「自然災害の安全性ランキング」も2位と安全な地形になっているのも大きな魅力でしょう。
自然や教育施設が多いエリアを選びたい方にはおすすめできませんが、利便性を重視した方にはおすすめの場所といえるでしょう。
文京区
東京のなかでもっとも治安がよく、教育施設が多いことで知られているのが文京区です。子育て支援も充実しているので、子育て世帯にも適しています。
そのため、住環境を重視するファミリー層が非常に住みやすい街といえます。
商業施設や娯楽施設は少なく、ベッドタウンとしての印象が強い点が特徴です。荒川区や台東区と隣接していたり、都心へアクセスしやすかったりなど、交通利便性は高いでしょう。
商店街・美術館・公園が多いことから、ゆったり暮らしたい方におすすめです。
まとめ
東京で注文住宅を建てるのにおすすめのエリアと注意点を紹介しました。
「大都会で注文住宅を建てるのはむずかしいのでは?」「子育てしやすい環境は整っているの?」「騒音が心配…」
など、マイナスイメージをもたれる方も少なくないでしょう。しかし実際は、自然豊かなエリアもありますし、閑静な住宅街が多いエリアも存在します。
今回は、交通や生活の利便性、治安がよいエリアをピックアップしましたが、年齢層や子どもの有無によっても良し悪しは変わってきます。
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