2024.11.6 「注文住宅」を知る

アウトドアリビングは、家にいながら気軽に屋外の雰囲気が楽しめます。昨今のアウトドアブームにともなって、このアウトドアリビングの需要が高まっています。

本記事では、アウトドアリビングとはなにかや、メリットや作り方について解説します。また、作る際のポイントについても紹介するため、アウトドアリビングをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

アウトドアリビングとは?

アウトドアリビングとは、中庭のように屋外に作るリビング(共有空間)のことを指します。多くはリビングから地続きのようにデッキやテラスに設けられ、セカンドリビングのような位置付けで扱われます。

四方は塀などで囲む場合が多いですが、天井はなく、ソファやテーブルを配置して、青空や風を感じながらくつろげます。開放感がありながらプライベートな雰囲気が演出できる空間なため、家族で団欒を楽しんだり、友人を招いて食事を楽しんだりと多様な使い方が期待できます。

また、子どもやペットの遊び場として活用するのもおすすめです。

アウトドアリビングのメリットと作り方

具体的にアウトドアリビングを作るメリットとは何でしょうか。魅力や作り方のコツを理解し、より充実した家づくりを目指しましょう。

屋内からアウトドアリビングにアクセスできるようにする

アウトドアリビングの魅力は、屋外の開放感を楽しめることです。そのため、リビングから簡単にアクセスできるように設計するのがおすすめです。リビングをより広く感じられ、簡単に移動できればそれだけ便利でしょう。

また、リビングだけでなく、ダイニングやキッチンともつなげておくと、子どもやペットを遊ばせながら、家事をしやすくなります。さらに、同じフロアにあるほかの部屋からもアクセスできるようにしておけば、家族が自由に集まれるくつろぎの空間としても活用できます。

空間をより広く、つながりを感じさせるためには、各部屋からアウトドアリビングへの床の段差を最小限にしたり、大きな窓を設けたりすることが効果的です。これにより、全体が一続きの空間に感じられ、開放的で出入りがしやすくなります。

また、家具や荷物の出し入れもスムーズになり、さらに活用の幅が広がるでしょう。

東屋を設置する

アウトドアリビングに十分なスペースがある場合は、東屋の設置がおすすめです。東屋とは、柱と屋根だけの小さな建物で、庭や公園に設置されることが多いです。屋内から少し離れた場所に東屋を設けることで、強い日差しを避けることができます。

また、日陰と空のコントラストを楽しむことができ、アウトドアリビングがより豊かで贅沢な空間に感じられるでしょう。

東屋にはガーデンソファやテーブルを置いて、ティータイムや昼寝を楽しむのも素敵です。あるいは、和風にしてお茶会を楽しむというのもよいアイデアです。庭も印象的なものとなり、ほんの数歩であっても家から離れることで、生活から一旦離れられる贅沢な場となるでしょう。

2階にアウトドアリビングを作る

「1階のリビングからアウトドアリビングをつくる」と考えるのが一般的かもしれませんが、2階以上の高い場所への設置もおすすめです。たとえば、2階の中央にアウトドアリビングを配置し、周りのすべての部屋からアクセスできるようにする方法があります。

広々としたバルコニーのように、空がより近く感じられ、プライバシーも保たれ、さらに開放感を楽しむことができます。また、屋上を活用すれば、スペースを確保しやすいのもメリットです。眺めのよいアウトドアリビングを作って、家族で特別な時間を過ごしてみましょう。

天候に合わせた対策をする

日本には四季があります。季節ごとにがらりと変わる気温や気候をあらかじめ考慮して、どんな気候でも快適に過ごせるような対策をたてておくのも大切です。

たとえば、日差しのきつい真夏に備えて、パラソルやサンシェードなどを用意しておく、冬は屋外用ストーブで寒さ対策をするなどがおすすめです。屋外に強く劣化しにくい家具を導入するのもよいでしょう。

夏は足を伸ばしてくつろげる折りたたみのソファ、冬はストーブを囲めるパーソナルチェアを人数分、など季節ごとの簡単な模様替えを考えるのも楽しい時間になるでしょう。

快適なアウトドアリビングを作る際のポイント

アウトドアリビングを作るメリットがわかったところで、今度は実際に快適なアウトドアリビングを作るポイントについて考えましょう。使い勝手がよく、居心地のよいアウトドアリビングを目指してください。

屋内リビングとつながるように作る

アウトドアリビングは、家族が開放感とくつろぎを感じるための場です。屋内のなるべく広い範囲からアクセスできるようにするのがのぞましいでしょう。

一番家族が集まる場所、屋内リビングとつながるようにアウトドアリビングを作るのがポイントです。家のなかで一番広い部屋とつなげることで、より広がりができ、外で食事をする際などに使い勝手がよくなります。

また、屋内の床とアウトドアリビングのデッキの床を、なるべく似た色や質感でそろえると、インテリア的にも見栄えがよくなります。

さらに、天井まで届く大きな窓や、壁面いっぱいに開口できるサッシを取り入れれば、一体感が出ますし、雰囲気もよくなります。みんなにとって使いやすい、心地よい仕様とは何かを考えると、アウトドアリビングはより素敵なものになるでしょう。

プライバシーを守る工夫をする

開放感のある空間はとてもリラックスできるものです。しかし、プライバシーを確保するための工夫をする必要があります。

最初に気をつけたいのは土地選びです。1階にアウトドアリビングを設けるつもりなら、広さを十分に確保しなければなりませんが、あまりに家が密集している住宅街だと、お隣やお向かい、生活道路からの視線が気になってしまうでしょう。

また、アウトドアリビングで団欒する際に、話し声が響いてご近所迷惑になってしまうリスクがあります。周辺環境をしっかりとチェックしましょう。

さらに、プライバシー確保のために欠かせないのは目隠しです。あまり家が密集していない郊外だったとしても、やはり外からの視線を遮っておかないと、何となく落ち着きません。

ベランダルーバーや塀が一般的ですが、ブロックや木材、石垣を使ってもよいでしょう。おしゃれに植栽して雰囲気を出すのもおすすめです。
上からの視線が気になる場合は、タープや東屋を活用するのも有効です。周囲より高い場所、屋上にアウトドアリビングを設置してしまえば、視線がまったく気にならなくなるでしょう。

安心してアウトドアリビングを楽しむためには、プライバシー対策はとても重要です。

アウトドアに必要な家具・設備を用意する

くつろぎに必要なのは、使い勝手のよい家具です。アウトドアリビングは基本的には屋外のため、その環境に合った家具を用意する必要があります。
屋根に覆われた場所がないという場合は、日差しや雨を防ぐタープやシェードを設置が必要です。アウトドアリビング用の多様なデザインのものが売られているため、理想に合わせて選びましょう。

また、少し大きくスペースを取って、柱と屋根を設置して東屋とするのもおすすめです。日差しや雨は防げ、より優雅でラグジュアリーな雰囲気を演出できます。東屋を設置する場合は、屋内リビングとはつなげず、数歩でも離れた場所に独立させたほうが、視線が抜けて開放感が出ます。

また、アウトドアリビングで食事をすることも想定して、テーブルやイス、ソファも必要です。基本的には雨にあたるため、アウトドア用の耐水性や撥水性に優れたものを選んでください。また、より開放的に見せるならすべてロータイプにすることをおすすめします。

そのほか、移動できるハンモックや、スペースが許せばちょっとした遊具などもあるとより豊かな空間になります。家具のテイストは、屋内のリビングの雰囲気と統一しましょう。

虫の対策をする

屋外ということは、あらゆる虫がそこを訪れることが想定されます。

アウトドアご飯を楽しんでいたら、蚊や蜂が寄ってきてしまったという経験は、どんな方でもあるでしょう。アウトドアリビングを快適に楽しむために欠かせない最後の要素は虫除け対策です。

スプレータイプの虫除けを過ごすメンバー全員に使うことはもちろん、吊るすタイプ、置くタイプ、モスキート音が出るタイプなど、あらゆるタイプの虫除けを試してみましょう。

デザイン性も担保できるおしゃれな蚊遣りやランタンタイプなども便利です。虫対策グッズを活用することで、より快適で居心地のよい環境を作り出せるでしょう。

まとめ

アウトドアリビングは、家族が望む使い方、家の構造、敷地の面積などによって、設備も仕様も変わります。
カジャデザインは、ゼロから造る完全フルオーダーの注文住宅です。お客様の理想をお伺いし、そのイメージに寄り添い、ひとつ一つを紡ぎ、経験と知識で具現化しています。

アウトドアリビングについても、豊富な知識と経験で、お客様の理想にぴったりなデザインをご提案します。長年住み続ける住まいだからこそ、理想を叶えたいという方は、ぜひ一度ご相談ください。