2024.5.22 「注文住宅」を知る

延べ床面積とは?部屋を上手に活用するテクニックも紹介!


注文住宅を建てる際に、延床面積という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。

延床面積は、建物の各階の面積の合計で、部屋の広さに関連します。しかし、住宅のすべての箇所が計算対象に入るわけではありません。

この記事では、延べ床面積の対象にならない箇所の活用方法や最適な部屋の広さについて解説します。家の広さに悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にゆとりある生活が送れる家づくりに取り組んでみてください。

延床面積とは?建築面積や敷地面積、施工面積とは何が違う?

延床面積とは、すべての階の面積の合計を表す言葉です。3階建ての住宅では、1階と2階、3階の床面積を合計した広さが算出されます。

ただし、上限があるため、土地いっぱいに住宅を建てられるとは限りません。これは、住宅を建設する地域が定めている都市計画法の以下の2つの制限が理由です。

  • 容積率:敷地面積と延床面積の割合
  • 建ぺい率:敷地面積と建築面積の割合

たとえば、容積率が50%で、敷地面積が100m2の場合、延床面積50m2までの住宅が建てられます。一方、建ぺい率が50%の場合、敷地面積100m2の土地に建築面積50m2までの住宅の建設が可能です。

家づくりを行う際には、この建築面積と敷地面積のほかに施工面積という言葉もでてきます。

建築面積とは

建築面積とは、住宅の1階部分の面積を指す場合がほとんどです。基本的に、真上から見た建物の形とするため、一番広い面積の1階部分が該当する傾向にあります。

ただし、庇やバルコニーなどの突き出ている部分が1m以下の箇所は該当しません。突き出ている場所が1m以上の場合は、先端から建物にかけて1mを超えた部分のみ対象になります。

敷地面積とは

敷地面積は、建物を建てる土地の面積のことです。

水平投影面積といわれる真上から建物を見た際の、土地の形で計算されます。斜面や高低差のある土地は、表面積よりも狭く算出される場合があるため注意しましょう。

また、セットバックといわれる、道路の境界線と道路の間は対象になりません。セットバックは、都市計画区域内の4m未満の道路に接する敷地に対して適用される決まりです。

該当する敷地の場合は、道路の中心線から2m下がった場所に境界線があると考えて、建物を建てる必要があります。

施工面積とは

施工面積とは、延床面積の対象にならない場所も加えた広さです。建築会社が独自に算定しているため、施工面積に加える基準に決まりはありません。

延床面積の対象にならない主な箇所は、以下のとおりです。

  • 吹き抜け
  • 外階段
  • 小屋根裏収納(ロフト)
  • ベランダ・バルコニー
  • 玄関・庇
  • 出窓

延床面積の対象外の場所を活用すれば、うまく空間を増やせるでしょう。

延床面積に含まれない箇所の活用方法

少しでも家の広さを感じて生活するには、延床面積の対象にならない場所の有効活用が欠かせません。ここでは、以下の箇所の活用方法を紹介します。

  • 吹き抜け
  • バルコニー・ベランダ
  • 玄関ポーチ
  • 小屋根裏収納(ロフト)
  • ビルトインガレージ
  • その他延床面積に含まれない箇所

吹き抜けの活用方法

吹き抜けを活用すれば、天井に高さがでて開放的な印象になります。基本的に、床のない場所は延床面積の対象ではないため、吹き抜けを利用して縦の空間を広げることが可能です。

また、快適で心地よい空間を作るためには、風通しや日当たりも欠かせません。高窓や天窓を設置すると、採光や通風を得られる傾向にあります。リビングに設ければ、家族との良好なコミュニケーションにも効果的です。

バルコニー・ベランダの活用方法

バルコニーやベランダの場合、外壁から2m以内の部分は対象になりません。奥行きが2mあれば、庭代わりに活用できます。テーブルセットを置いてティータイムや簡単なバーベキューなども楽しめるでしょう。

また、リビングに隣接させ、開口部を広げることで、より広々とした印象を与えられます。ただし、以下の場合は、延床面積の対象になるため注意が必要です。

  • 屋根があり、3方向を壁に囲まれている
  • 奥行きが2mを超えている

奥行きが2mを超えている場合は、超えた部分のみが対象です。

玄関ポーチの活用方法

外壁や手すりに囲まれていなければ、玄関ポーチも対象になりません。ただし、庇が外壁から2mを超えてしまうと、超えた部分のみが対象になります。

一般的には、180cm×90cm程度の玄関ポーチが多い傾向にあ るため、2mの庇であれば、十分に日差しや雨風を防げるでしょう。自転車や三輪車の置き場としても最適です。

小屋裏収納(ロフト)の活用方法

ロフトは、以下の条件を満たすことで、対象から除外されます。

  • 設置する階の面積の2分の1以下
  • 天井高1.4m以下
  • はしごが固定されていない

基本的に、居室としては使用できませんが、収納スペースや趣味の部屋として幅広く活用できるでしょう。延床面積の対象範囲外でも、建築費はかかるため注意が必要です。

ビルトインガレージの活用方法

基本的に、天井と壁のある駐車場は延床面積の計算対象です。しかし、室内に設置されるビルトインガレージは緩和措置が適用されるため、延床面積の5分の1以下の広さであれば、対象になりません。

土地が狭く、外に駐車場が作れない人におすすめです。車を停めていない時であれば、子どもの遊び場や物干しスペースとしても活用できるでしょう。

その他延床面積に含まれない箇所の活用方法

そのほかにも、条件や基準を満たすことで延床面積から除外される箇所もあります。たとえば、出窓の場合、以下の基準を満たしていれば、対象になりません。

  • 出窓を設置している壁の2分の1以上が窓である
  • 床からの高さが30cm以上である
  • 壁からの距離が50cm未満である

出窓の設置によって、奥行きが広がるだけでなく、風通しや採光もよくなる傾向にあります。

【家族構成別】最適な部屋の広さ

住宅を建築する際に、どのくらいの広さがあれば快適に暮らせるのでしょうか。ここでは、最適な部屋の広さを以下の2つの点で比較していきます。

  • 家族の人数
  • 都道府県

家族の人数で見ると?

国土交通省は生活に必要な広さを以下の2つの水準に分けて発表しています。

  • 最低居住面積水準:生活するのに必要な最低限の面積
  • 誘導居住面積水準:世帯人数に応じてゆとりある生活が送れる面積

また、この水準を計算する際の大人1人に対しての子ども割合は、以下のとおりです。

  • 3歳未満:0.25人
  • 3歳以上6歳未満:0.5人
  • 6歳以上10歳未満:0.75人

以下の面積が、3〜5歳の子どもが1名いる3人家族に必要とされる広さです。

  • 最低居住面積水準:約10.6坪(40m2)
  • 誘導居住面積水準:約26.5坪(87.5m2)

同様の条件で、4人家族の場合は、以下のとおりです。

  • 最低居住面積水準:約13.6坪(45m2)
  • 誘導居住面積水準:約34坪(112.5m2)

一般的な家庭であれば、30〜40坪程度の広さならストレスなく十分に暮らしていけるでしょう。

都道府県ごとに見ると?

国土交通省が発表した令和2年度の住宅経済関連データによると、都道府県別の延床面積の平均が最も広かったのは、富山県の145.17m2でした。以下が上位3県の延床面積の平均です。

  • 富山県:145.72m2
  • 福井県:138.43m2
  • 山形県:135.18m2

一方で、最も狭い面積だったのは、東京都の65.90m2です。都心部は人口が密集しており地価が高いため、平均値が低い傾向にあります。東京都を含めた平均面積の低い県は以下のとおりです。

  • 東京都:65.90m2
  • 沖縄県:75.77m2
  • 大阪府:76.88m2

都心部以外だと、険しい山間部が多く、居住用地が確保しにくい県の平均値も下がる場合が多くあります。

まとめ

延床面積とは、建物のすべての階の面積を合計した広さのことです。関連する語句に、敷地面積や建築面積、施工面積があります。

しかし、必ずしも、住宅のすべての箇所が延床面積に含まれるとは限りません。延床面積に含まれない箇所を有効活用することで、よりゆとりのある生活を送れるでしょう。

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