SE構法
SE構法の特徴
SE構法とはSafety Engineeringの略で、「安全で工学的な構法」を意味します。
SE構法では「構造用集成材」という材木を使い、また材木と材木の接合部に金物を用いて躯体を建築します。
「構造用集成材」は、十分に乾燥され強度ごとに分類した「ラミナ」と呼ばれる木材を、科学的に計算しながら張り合わせた加工木材のことです。また金物工法のように、SE構法独自の金物を使うため、柱と梁を剛接合(強く接合)することで、耐震性に優れた構造躯体を造ることができます。
木造でラーメン構造を実現
柱と梁を剛接合(強く接合)した構造はラーメン構造 「Rahmen: 枠組み (ドイツ語)」と呼ばれ、通常は中高層の鉄筋コンクリート造(鉄骨造)のマンションやオフィスビルで用いられます。
しかしSE構法では、この独自の「構造用集成材」と「金物」を使うことにより、木造でありながらラーメン構造を可能とし、その剛接合により大空間、広い開口、木造三階建てを実現することができます。
東京に多くみられる傾斜地、旗竿地のように、土地の形が複雑で、柱と梁を斜めに組み合わせざる場合も、設計しやすいというメリットがあります。