Works 35 光と色彩の家 東京都世田谷区

Works 35

光と色彩の家

伸びやかで柔らかな印象を与えるオープンなLDK。
無駄を削ぎ落とし、シンプルに設計されたプランが、表情豊かな自然素材や、
アクセントウォールがオーナーご家族のセンスと個性を引き立てます。
ご夫妻がお好きなメキシコの建築家ルイス・バラガンの建築のように、
自然の光を大胆に取り入れ、素朴で味わい深い空間に、鮮やかな色彩散りばめました。
そこにいるだけで心がワクワクするような、オープンでぬくもりのある住宅が
東京の都心部で実現しました。

リゾート 注文住宅 リビング ダイニング
Point 01

なめらかな曲線を描き、
空間の繋がりを生む漆喰技術

LDKの壁と天井には、テクスチャーが際立つ、真っ白な漆喰仕上げがひと続きに施されています。「なるべく角を作りたくない」その希望に合わせ、部屋のコーナーや階段手すり、アーチ型の開口になめらかな曲線を描き、腕の良い左官職人が丁寧に仕上げました。また、反射率の高い漆喰は、自然光やライティングを優しく受け止め、部屋全体に柔らかな印象を与えます。

リゾート 注文住宅 漆喰 アール 曲線

角を取り、なめらかな手すりや階段

漆喰で途切れることなく繋がる壁と天井

Point 02

「風景」と「住宅」
その境界線を曖昧に

今回の新築にあたり、周辺のロケーションや環境もオーナーご夫妻にとって重要な項目でした。土地探しにも相当な時間を費やし出会ったこの土地。風致地区のため、都心の住宅街にありながら豊かな自然に囲まれています。

リゾート 注文住宅 中庭 家庭菜園

リビングから眺める中庭

屋外で過ごす穏やかな時間

Point 03

借景で彩る壁面アート

ダイニング側にある格子窓からは、まるでアートのように借景を楽しめます。LDKの奥に続く中庭は、多彩な植栽がバランス良く植えられ、周囲の自然と溶け込むようなデザインに。家庭菜園のスペースを設けるなど、オーナーの暮らしそのものを豊かにする住まいです。

借景を楽しむダイニング

アイアンの格子をあしらった窓

周囲の自然と溶け込むガーデンデザイン

Point 03

あえてシンプルな造りを選択した、
オーダーメイドキッチン

昨今、多機能や豊富な収納力が求められるキッチンですが、この住まいのオーナーの考えは少し違いました。できるだけ造りをシンプルにし、自分たちで使い方を組み立てていきたいと。その分、キッチン奥のパントリーは広くとり、日常生活で必要な食品や雑貨もゆとりを持って収納することができます。キッチンに立つと、LDK、そして中庭まで見渡すことができ、調理中でも家族とのつながりも感じられます。

オープンなオーダーキッチン

シンプルながら大容量のキッチン収納

Point 04

彩り仕舞う壁

LDKに入り、まず目を惹かれるのがリビングとダイニングの間の空間にあるイエローのディスプレイ棚です。塗装で実現したこのイエローの壁は、オーナーと塗装職人が何度も意見をすり合わせ、サンプルを作成してようやくたどり着いたオンリーワンの色彩です。均等に塗るのではなく、あえてムラを出しニュアンスを表現するという難しいオーダーに対して全力で向き合い、納得する色彩を実現できました。

リゾート 注文住宅 左官 塗装 アート
Point 05

アートになった柱

棚の前にある柱は、もともと壁や天井と同じ左官仕上げの計画でした。ですが、徐々に浮かび上がるその住まいからインスピレーションを受け、担当する左官職人自らがデザインし、オーナーにご提案をしました。柱を彩るのは、日本全国から集めた天然の土。これだけカラフルだというのに、すべて自然から生まれた色だというから驚きです。こうして一本の柱や一枚の壁が、世界でたった一つのアート作品として住宅に彩りを与えることになりました。

point 06

美しい洗面台

LDKだけでなく、日々使う洗面台にもこだわりが。
手洗い脇の洗面デザインは、カジャデザインオリジナルの石材クインが優雅に弧を描きます。そこに合わせたのは木化石(ボッカセキ)の洗面ボウル。ワイルドな表情が空間にインパクトを与えます。
バスルームの洗面台は、シンプルな造りながら海外のリゾートホテルのようなデザインに仕上げました。カウンターは生成り色のテラゾーで仕上げ角を取り、柔らかく優しい印象に。木材や真鍮を組み合わせることで、温かみのあるバスルームが完成しました。

バスルームの洗面スペース

上品で温かみのあるデザイン

Point 07

収納を愉しむ、
セレクトショップのようなWIC

2階に位置するこのウォークインクローゼットは、1階の高低差を用いてスキップフロアになっており、立体的な空間に。単純にハンガーラックや棚を空間目いっぱいに詰め込むのではなく、その広いスペースを活かして、大切な洋服や小物を飾るように収納します。美しく、魅せる収納を目的として造られたこの空間には、ご家族みなさんの「好き」が詰まった特別な空間になることでしょう。

「仕舞う」と「飾る」を両立

心躍るアクセントウォール

Point 08

ルイス・バラガンから着想を得た、光と色彩の取り入れ方

今回の家づくりの大きなキーワードとなった「色彩」。メキシコの建築家ルイス・バラガンのような型にはならない、アートの要素を随所に取り入れた住まいを目指しました。豊かな自然に囲まれた敷地の特徴を活かし、LDKには大きく開口部を設け、光や風、風景を室内に取り入れています。そして、家の中で華やかな彩りを与えるのが、カラフルな塗装が施されたアクセントウォール。それぞれのバランスを考え、カラーリングの配置をしました。

伸びやかで柔らかな印象を与えるオープンなLDK