Works 64 閑雅な時に浸る家 東京都中野区

Works 64

閑雅な時に浸る家

住宅街の中に佇む、一際存在感を放つ本邸宅。
外観やインテリアで贅沢に使用した石材が、閑雅な雰囲気を醸し出し、品格のある佇まいに。
室内に入ると、外観からは想像がつかないほど開放的で有機的なリゾート空間が広がります。
特殊な敷地形状を活かして、移動するたびに視界を楽しませる工夫を散りばめた、理想の住宅を実現しました。

注文住宅 建築事例 閑雅な時に浸る家
外観

荘厳な佇まいの外観

既存の土地と、新たに購入した隣地を合わせた敷地での計画で家づくりがスタートしました。二つの敷地を合わせると長細くL型に曲がった敷地となります。オーナーが希望していた要塞のような存在感のある外観を目指し、南側を大きな面で構成し、重厚感のある石材モンスターストーンを貼り巡らしました。周囲からの視線をカットしながら、壁の内側で建物内の開放性を確保しています。そこに、抜け感を生むスペースや植栽をバランスよく配置し、荘厳な佇まいの中にリゾートの軽やかさをプラスしました。

注文住宅 外観 デザイン

住宅街の角地に佇む存在感

外部から室内が見えない設計

リビング

窓からの景色と調和する
リビングスペース

北側高度斜線と道路斜線が全方位からかかってくる土地だったため、高さ方向への空間の広がりに制限がありました。そこで、バルコニー空間へと、視線の距離を長くとることで、リビングにゆったりとした印象を与えました。窓の配置は、周囲からの視線は入らないようにしながら、向かいの建物の樹木が見えるように考慮しました。室内の壁には石材ヒタムモザイクをアクセントに取り入れることで、窓からの景色との調和を図りました。リビングスペースを一段下げることで天井高を強調しています。またダイニングキッチンとのゾーニングが明確になることにより、よりゆったりと過ごせるリビングとなりました。

3方向に視線が抜ける開放感

一段下げてカーペット敷きにした落ち着く空間

注文住宅 リビング デザイン
ダイニングキッチン

モダンなデザインに
機能性を備えたキッチン

キッチンを中心に、リビングダイニングが見渡せる位置に配置しました。それぞれがバルコニーと接することで、開放的な一体空間であることを強調しています。キッチンは、シンクとコンロが2つのカウンターに分かれる2列型を採用。それぞれのスペースを広く確保し作業効率をアップします。バックボードは壁一面を使い、十分な収納力とすっきりとしたデザインを実現しています。また、家事をしながらお子様の勉強の様子が伺えるように、バックボードの一部にスタディカウンターを取り入れました。2つの中庭に面する贅沢なダイニングは、こだわりの一枚板のテーブルを囲み、家族での団欒がこのスペースから生まれます。

注文住宅 ダイニングキッチン デザイン

シックな色合いでまとめたオーダーキッチン

ダイニングに隣接するスタディスペース

エントランス

移動までもが楽しい
スキップ階段のデザイン

玄関に入るとすぐ目に飛び込んでくる庭の植栽。視線の抜けを生み、エントランス空間に奥行きを演出します。敷地の高低差を利用し、半階づつ昇るスキップ階段とし、中庭や他の空間とのつながりを感じながら、移動中も楽しくなるような動線の一部として設計しました。

室内からも外観の植栽を楽しむ

軽やかな印象を与えるストリップ階段

アウトドア

テラスや中庭を散りばめて
屋外空間とのつながりを演出

高低差もあり、長細くL型の複雑な敷地であることを利用し、バルコニーや中庭を所々に配し、空間動線を楽しく飽きのこないように考えました。エントランスから2Fのダイニングスペースに伸びる吹き抜けの坪庭、LDKに隣接する横に長いテラス、リビングに明るい光と植栽の眺望を与えるバルコニーなど、多様な屋外空間が室内を彩ります。和室は贅沢にも両サイドに2つの中庭を設けました。それぞれの空間に合わせて植栽をセレクトし、時間帯や季節によってその表情を変化させます。多彩な屋外空間は生活そのものを豊かにし、潤いを与える効果を発揮しています。

テラスを含めた一体空間が縦長の印象を緩和

紅葉と石材のコンビネーション

奥行きを感じるメインテラス

周囲からの視線をカットしてプライバシーを確保

和室

パブリックとプライベートの
中間的な存在の和室

玄関からプライベイトゾーンを通らない位置に配置した和室は、来客時のゲストルームとして使用できるようにしています。2つの中庭に囲まれた空間は、静かで優雅な時間を堪能できる特別な空間として存在します。普段は、自宅で仕事をすることの多いオーナーが、仕事の息抜きやリラックスをするスペースとしてこの和室を活用するようです。

モダンで落ち着きのある和の空間

ライティングで際立つ中庭

書斎

それぞれのワークスタイルと
好みを反映した書斎

在宅勤務の多いご夫妻それぞれの書斎を備えた本邸宅。集中して仕事をしたいご主人の書斎は、パプリックゾーンからあえて隔離した位置に配置しています。篭って作業するのがお好きなご主人にとっては理想の空間。しかし、閉鎖的にはしたくないという要望を受け、吹き抜けの坪庭を共有し、視線の抜けを作りつつ、周囲からの視線は入らないようにしています。奥様の書斎は、スターバックスのような洗練された落ち着く空間をイメージしてデザインしました。石材をアクセントで使い、しっかりとゾーニングされながら、ワークスペースから家族の様子を把握したいと考え、LDKに隣接する位置に配置しました。

ご主人の好みに合わせた書斎

集中力を高める落ち着いたインテリア

こだわり

空間構成からデザインまで、
抜かりのない家づくり

今回の家づくりのポイントは、敷地の持つ特性を徹底的に読み解き、オーナーのライフスタイルに合わせた間取りを構築することでした。その中で、オーナーが理想とするデザインを熟考し、石材の使い方や中庭の植栽、家具に至るまでこだわり抜いてできたリゾート住宅です。デザインだけではなく、お忙しいオーナー夫妻が効率的に動ける生活動線も考慮しています。例えば、ランドリースペースとファミリークローゼットへの動線や、各部屋の収納は、奥様がしっかり整理した内容を造作家具で反映しています。理想のデザインを、バランスよく現実に落とし込み快適に過ごせる住まいを叶えました。

機能面が充実したランドリースペース

石材の壁と木化石の洗面ボウル

空間に合わせた植栽デザイン