Works 43 多彩に織り成す家 東京都西東京市
Works 43
多彩に織り成す家
世界中にある数々のリゾートを体験してきたオーナーは、その心地よさを東京の注文住宅に
バランス良く落とし込み、唯一無二の理想のリゾート住宅を完成させました。
数十年住んだ家を建て替えるにあたり、暮らしの中で感じていたデメリットを取り除き、
メリットをさらに発展させることを目的として家づくりの計画がスタートしました。
堂々とした佇まいと
繊細なディティール
外観は、家族のプライバシーを守るため第三者からの目線を遮るよう丁寧にデザインされています。アプローチは構造ごと斜めに設定し、前面道路から玄関の入口が見えないような設計に。構造にはSE構法を採用。外壁正面を斜めラインと直線ラインが交わる複雑な構造にし、存在感のある外観を実現しました。外壁の仕上げには、天然石材クインを採用しています。自然素材の柔らかな凹凸や柄を繊細に表現するために、石材を特注で細くカットしボーダー状に施工しました。
空間体積を増やして
ゆったり過ごす天井高3.2m
決まった敷地面積の中で、ゆったりと暮らすために高い天井とその見せ方にもこだわりました。窓掃除などのメンテナンス性を考慮し、敢えて吹き抜けではなく3.2mもの天井高を確保しました。この高さがあれば、吹き抜けでなくても十分な開放感とゆとりを感じられます。その天井高を強調するように、建具や造作収納、間接照明は床から天井までの縦ラインが繋がるようデザインされています。
天井高を際立たせる縦ライン
ゆとりのある生活導線を実現する
ラグジュアリーブランドで
独自の世界観を表現するリビング
アジアやヨーロッパなど様々なリゾートを経験してきたオーナーが望んだのは、洗練されたモダンインテリアと、味わい深いユニークなアイテムの融合でした。リビングには、厳選された革を贅沢に使ったイタリアンブランドBAXTERのソファを採用しました。カーペットにはオランダのブランドmoooiを採用し、独特の世界観を創り上げます。そこに、アジアで作られた自然素材のランプやオブジェを散りばめ、さらにオリジナルな空間に仕上げました。
素材、ブランド、カラーをバランス良くミックス
上質なレザーのみを使用したソファが存在感を放つ
GERVASONIのミラーをアートに
色彩と質感が折り重なる
アートになる絨毯
空中オブジェを取り入れた
魅せるダイニングスペース
一方、ダイニングスペースはインドネシアで制作したインテリアショップKAJAの特注アイテムを中心にコーディネートしています。インドネシアが誇る豊かな自然素材をふんだんに使い、洗練されたモダンデザインに落とし込みました。ペンダントライトは、moooiの『nr2』を採用。繊細で優雅なラインが織り重なり優しく光を灯す様子は、照明という枠を超え、もはや空中オブジェと言えるでしょう。
ゆったりとしたチェアでダイニングでもくつろげる
光源が見えないオブジェのようなランプ
古民家から生まれた古材をリユースした
ユニークなオブジェ
開放的でラグジュアリーな空間に、味わい深いアクセントを加えるのはKAJAで特注したオブジェや家具の数々です。
中でも一段と目を引くのは壁面収納のニッチにぴったりを収まる柱状のオブジェです。インドネシアの古民家で使われていた、美しいレリーフの入った柱を再利用してオブジェに仕上げています。設計の段階で、このオブジェを取り入れることを想定したため無駄なく綺麗な納まりが実現しました。他にも、壁面オブジェや置型オブジェはオーナーが自ら現地に足を運びセレクトしたこだわりの品々が空間を彩ります。
トラジャレリーフの3連アート
特注アートとKAJAで人気のチェスト
ユニークな小物たち
自宅で実現する、
「好き」を詰め込んだマイブティック
オーナーの趣味を詰め込み、非日常の空間を実現したウォークインクローゼット。普段人目に付く事のないスペースでありながら、自分の好きなものを魅せながら収納することは、オーナーが考える豊かな暮らしにとって重要なポイントでした。中心には、インドネシアで買い付けたアンティークボックスを据え、その上にmoooiの『コッペリア』を配置しています。床は、ミラノのアルマーニホテルのレストランからインスパイアを受け、市松模様にタイルを施工しました。限定的なスペースだからこそできるデザインを、思う存分取り入れて実現したスペシャルな空間です。
生成り色の自然素材に包まれる
ベッドルーム
インドネシアにあるリゾートホテル『アマンジウォ』で感銘を受けた、本物のリゾート空間を寝室で実現するべく、生成り色のマーブルが美しい石材クインや漆喰を贅沢に施しました。柔らかなアクセントとして、壁の一面を、異なる土を地層のように重ね塗った左官技法、塗り版築(ぬりはんちく)で仕上げています。素朴な自然素材で囲まれた空間に、moooiのシャンデリア『レイモンド』が華麗に輝きます。直接中庭にアクセスできる空間構成は、まるでリゾートホテルに滞在しているかのような気分を味わえます。
寝室から直接テラスに繋がる
美しく輝くmoooiのレイモンド
夜は間接照明が壁を優しく照らす
アウトドアに彩りを添える
パオラレンティのアウトドア家具
以前の住まいでは大きな庭に、様々な植栽を植えてアウトドアライフを楽しんでいたというオーナーご家族。長年住むにつれて、そのメンテナンスや維持にかかる労力を軽減したいと考えるようになったそうです。そこで今回の計画では、シンプルな空間に上質なアウトドア家具を配置する方向にシフトしました。そこで選んだのがアウトドア対応の特殊な繊維を使用したパオラレンティの家具。洗い出し仕上げの床とコンクリート壁の空間に、差し色として添えたパープルがラグジュアリーなアウトドア空間を演出します。
コンクリートで造作したソファにマットレスをオーダー
暖炉の灯りと色彩が人々を集めるアウトドア空間
お気に入りのファブリックを
オリジナルアートにリデザイン
住宅のインテリアに取り入れるアートは空間の印象を大きく左右します。
今回オーナーが取り入れたのは、もともとお好きだったファッションブランドのファブリックを用いたオリジナルの壁面アートです。
お気に入りだったHERMESの大判ブランケット『プレード』を、特注の額縁に収めました。その額縁は、家具工房KOMAにオーダー。日本の上質な木材を使いすべて手作業で丁寧に作られています。他にも、寝室にはDiorのスカーフを使用したアートがさり気なく飾られています。
木目が美しい特注の額縁
階段ホールを華やかに演出
インテリアに馴染むデザイン
素材の特性を熟知した
職人熟練の技法
今回の家づくりは、様々は素材と熟練した職人の技法が結びつき完成しています。細かいパーツを色味や凹凸を考慮して張り上げた外壁の石材や全て手作業で施される漆喰の壁。それはカジャデザインの建築施工に長年携わってきた名工会の職人だからこそ為せる技術です。素材の特性を最大限に活かして、丁寧に手作業で施工された空間は、住み手にとって心地よく快適な暮らしをもたらします。
長年快適に暮らすために
メンテナンスを考慮した設計
LDKは中庭に向けて大きく開口し、キッチンの背面は開口部を絞っています。それは、開放感を保ちつつ夏の暑さと窓掃除の労力を軽減するためです。リビングの壁やキッチンには、お手入れのしやすい大判の高性能セラミックDEKTONを採用しました。マーブル模様が高級感を演出しつつ日々の掃除を手軽にします。室内の間仕切り兼装飾となるコンクリートでできた花ブロックの壁も、簡単に拭き掃除ができるよう表面をしっかりとコーティングを施す一工夫も忘れません。
高機能セラミックストーン『DEKTON』を採用
花ブロックをコーティングして肌触りも滑らかに
家族の個性をそのままカタチにした
プライベートスペース
一人ひとりの好みがはっきりしているご家族は、それぞれのプライベートルームでその個性を表現します。シンプルな暮らしを望む奥様は、無駄を削ぎ落としたすっきりとした空間を叶えました。読書とファッションがお好きなお子様の部屋は、本に囲まれ読書に没入できるヌックを備え付け自分だけの落ち着く空間に。大容量のクローゼットには、お気に入りのファッションアイテムを並べます。
シンプルでミニマルな暮らし
好きな本に囲まれて没頭できる場所