Works 37 禅味を帯びる家 東京都目黒区

Works 37

禅味を帯びる家

オーナーが目指したのは、和モダンをコンセプトにした禅スタイルのリゾート住宅です。
素材、照明計画、造作家具にインテリア。細やかなディテールにもこだわり、
シンプルでありながら心地よい緊張感を纏った美しい空間を東京の都心で実現しました。
また、生活感を感じさせないスマートな暮らしをするための工夫が随所に取り入れられた住まいです。

注文住宅 和モダン リビング
Point01

禅の静寂を感じさせる、
天然石材

和モダンをコンセプトにした住宅ということで、内装の色使いや素材選びには徹底的にこだわりました。
その中でも特別な存在感を放つのが、カジャデザインオリジナルの天然石材モンスターストーンです。モンスターストーンは、溶岩石ヒタムの一種で特に大きな気孔(空洞)を持つ石材です。幅60cm高さ6cmの細めの石材を馬貼りで一つひとつ張り上げ、繊細で品のある雰囲気を演出します。その静けさを感じる趣が和モダンをコンセプトにした本邸宅にしっくりと馴染みました。

ユニークな気孔が特徴

夜のライティングで際立つ質感

Point02

洗練された和モダンを、
色とデザインで表現

ライフスタイルに合わせて、基本的な間取りや空間構成は洋室の仕様になっています。
例えば床は、フローリングをセレクトし、お手入れのしやすさと素足でも心地よく過ごせるリビングに。木材の色を、明るいオークカラーにすることですっきりとした和の印象を与えます。ソファエリアの天井高を一段上げ、板張りにすることで開放的かつ落ち着いた空間に仕上がりました。また、造作のTVボードやキッチン脇の収納部分に、ルーバーを取り入れ空間にアクセントを加えました。

注文住宅 和モダン リビング ダイニング・キッチン

造作TVボードはモールテックスと木材の組み合わせ

オークカラーのフローリング

Point03

「魅せる収納」と「隠す収納」

日常生活を送る中で、生活感を出さずに暮らすことも今回の家づくりのポイントでした。ただ、とにかく収納をたくさんつけることで味気ない部屋にはしたくない。そこで、「魅せる収納」と「隠す収納」を絶妙なバランスで取り入れました。リビングは壁に収納を備え付け、上部を魅せる収納、下部を隠す収納としてデザインされています。見せる収納には、天板に沿って間接照明を仕込み、お気に入りの小物や本を美しく飾るスペースに。下部には、扉でしっかりと覆うことのできる収納力抜群のシェルフになっています。

メリハリのある収納の使い方

小物を活かすシンプルな造り

Point04

空間にしっくりと馴染む、
造作キッチン

キッチンはLDKの内装に合わせてオーダーメイドで制作しました。明るいオークカラーの面材とすっきりとしたグレーのカウンター天板。無駄のない洗練されたデザインながら、大容量の収納力を兼ね備えています。広々としたカウンターを設けることで、カウンターチェアを使い軽めの食事をキッチンでもできる設計を取り入れました。リビング、ダイニング、バルコニーまで見渡せるキッチンの配置もオーナーのこだわりです。

家具のように空間に馴染むオーダーキッチン

キッチン内部はたっぷりの収納力

Ponit05

穏やかな温もりを与える、
間接照明

本邸宅では、巧みに間接照明を効果的に取り入れています。間接照明は天井や壁に光を反射させ空間を明るくするため、光が直線的でなく平面的に広がります。広い面で柔らかく広がる光は明るさを確保しつつ、目にも優しく、心穏やかな空間を実現します。また、ギャラリーなど視線を集めたい場合にも効果的で、スポットライトを壁面に当てることで、目立たせたい場所を強調することが可能です。天然石の壁やディスプレイシェルフなどで、陰影やシルエットを創り出しワンランク上の空間へと仕上げます。

板張りの天井を優しく照らす間接照明

石材の表情引き立てる効果的なライティング