2019.5.10 世界を旅する建築会社
タイ王国

多彩な魅力を持つタイ!バンコクナイトの楽しみ方とアートの買い付け

ライター 田中 嘉人

世界を旅する建築会社、カジャデザイン。

今回私たちが行き先に選んだのが、タイでした。

タイを選んだ最大の目的は、プーケットにあるアマンリゾートの原点「アマンプリ」に宿泊すること。ですが、せっかくの海外研修。プーケットへ渡る前に、タイ最大の都市であるバンコクにも足を運び、その空気に触れてきました。

では、カジャデザインのメンバーにバンコクの都市はどのように映ったのか。そして、プーケットのホテルはどうだったのか。デザイナーの鈴木が、旅の様子を振り返ります。

バンコクで抜群の知名度!ルーフトップバー

私たちがバンコクに到着したとき、外はすでに夜。まだまだ昼間の蒸し暑さは残っていましたが、ときおり吹く風は少しだけ心地よさがありました。

その足で向かったのは、その日泊まるホテルである「バンヤンツリー・バンコク」。代表の大熊のブログでの触れていましたが、数あるバンコクのホテルのなかで私たちがここを選んだ大きな理由のひとつが、市内でもっとも有名なルーフトップバーがあるからです。バンヤンツリー・バンコクのルーフトップバー『Vertigo & Moon Bar』は、なんと地上61階。さらに当然ながらルーフトップバーなので天井がないというかなりスリリングなロケーションでした。日本ではなかなか見られない環境だと思います。

さらに驚くべきはとても快適だったこと。正直「風が強すぎて食事どころではないかも?」という不安もありましたが、実際に足を運んでみたら最高のロケーション。レストランエリア、バーエリア、DJエリアといったカタチで区切られていて、それぞれのエリアごとに高さがつけられているため建築的にも空間演出がされていたんです。

最高の環境のため、予約なしでは入れないほどの人気店。私たちは日本を出発前に予約しておいたので入れましたが、満席で入店を断られるゲストもいました。ホテルに泊まっていない人も来れるので、連日賑やかな空間が繰り広げられているそう。バンヤンツリー・バンコク=ルーフトップバーといっても過言ではないかもしれませんね(笑)。食事も美味しかったです。

バンコク最大の公設市場『チャットチャックウィークエンドマーケット』へ

翌朝は市街地に繰り出しました。道路は確かに混雑していましたが、渋滞で動かないほどではなかったですね。バイクはもちろんいい車もたくさん走っていて、数年前と比較して街全体の衛生面もぐんぐんとレベルアップしていて、これからますますこの国が発展していく勢いを予感させる雰囲気がありました。

私たちが向かったのは、とあるマーケットです。『チャットチャックウィークエンドマーケット』と言って、週末のみ開設されるバンコク市内最大の公設市場です。規模は1万5000平米という広大な敷地に衣類、インテリア、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデンニング、飲食合わせて8つのゾーンに膨大な数のお店が軒を連ねます。日本でいうところのビッグサイトとアメ横の中間のようなマーケットで、もちろん私たちはインテリアや家具を集まっているエリアに行きました。

市街地の中心に大きなインテリアショップもあるんですが、あえてマーケットまで足を伸ばしたのは、流通に乗らないようなおもしろい出会いを期待していたからですね。ちゃんとしたインテリアショップもあるし、ちょっとお土産屋さんみたいなところもあるしで、すごく楽しいんですよ。

全員一致で「これが良い!」、チューニングされたカジャデザインの感性

インテリア・家具ゾーンの中でも、素材感や価格帯はとても幅が広いです。カジャデザインの空間にマッチしそうな、マテリアルの特性を引き上げ技術的に特徴つけたアイテムもいくつか発見しました。ストーン照明、巧妙な木細工など、そのまま入れるには少しこちらからの改良が必要なものもありましたが、今回仕入れのラインができたので、オリジナリティの幅の一つとしても丁寧に検証していきたいと思います。

いろいろなアイテムをチェックするなかでおもしろかったのが、旅のメンバー全員が「これは買っていこう!」という意見が一致したこと。その商品が、アイアン性のウォールアートです。数あるアイテムのなかで類似品もたくさんあったんですが、「やっぱりコレの質感がいいよね」「日本の住宅にぴったりだよね」って。知らないうちにみんなの感性がチューニングされてきている感じが興味深かかったですね。

そのウォールアートはアイアン製で、重厚かつ高級感のある印象を与えつつ植物や蝶々など自然をモチーフにしたデザインが空間を優しく演出してくれます。以前からカジャデザインでも空間にアートを取り入れることは推奨していて、ウッドレリーフやライムストーンレリーフを採用しています。このどちらも比較的にはアジアンリゾートスタイルにマッチしやすいデザインで、モダンスタイルの邸宅にはなかなか取り入れられないという現実もありました。しかし、タイのバンコクで出会ったアイアン製のウォールアートは、アジアンスタイルにはもちろん、モダンスタイルのインテリアアクセントとしても十分採用できるデザインです。

バンコクで仕入れたウォールアートをご紹介!

たくさん種類はありましたが、今回はその中から4種類を厳選して仕入れをしました。

■ Butterfly Tree

SIZE:W120 D15 H80 cm,PRICE:¥302,400-

大小サイズの異なる蝶々がたくさん集まっている様子がデザインされたウォールアート。
平面的でなく、立体的で空間に動きを生み出す効果があります。
まるで、蝶々が咲く木のようなデザインから『Butterfly Tree』とネーミングしました。

■ White Vein

SIZE:W79 D5 H120 cm,PRICE:¥151,200-(写真は3連で飾った様子)

こちらは葉脈をイメージしてデザインされたウォールアート。
植物モチーフだとオリエンタルな雰囲気になりがちですが、カラーをホワイトに塗装することで、より幅広いスタイルに合わせることができます。細やかな模様を描くその作りはまさに職人技です。単体で飾っても素敵ですが、組み合わせで大胆に魅せても美しいと思います。

■ Green Forest / Red Forest

SIZE:W120 D15 H80 cm,PRICE:¥129,600-
SIZE:W120 D15 H80 cm,PRICE:¥129,600-

森を上から見たときのようなデザインのこちらのアート。カラーはグリーン系とレッド系の2種類です。どちらも金属独特の質感と、単色でなく絶妙なグラデーションを用いたカラーリングがなんとも印象的です。夏の森と秋の森を表現したような2色は、カジャデザインの石材や木材を使った空間にぴったりだと確信し、こちらをセレクトしました。

こちらは初回ということもあり、数量限定で日本に入荷しています。直近で、注文住宅のインテリアに取り入れたいというお客様は今でしたら即納も可能です。今回、仕入れのルートも確保できたので今後はサイズチェンジなどのセミオーダーも含めて受注発注にて承ることも可能になりました。当初の目的だった新たな仕入先の開拓を実現できたという意味では、ひとつの成果だったんじゃないかと思います。

「家が、理想のリゾートになる。」を実現するために…

今回のブログで紹介した、ルーフトップバーでの非日常の空間と新たなインテリアアイテムのと出会い。私たちが旅して得たものは、常に家づくりへと変換されていきます。日本の住宅において、屋上空間やアウトドアエリアをどう活用していくか、生活をより豊かなものにしていくためにインテリアをどう楽しむか。新しく得た知識やインスピレーションを、デザインの中に落とし込んでお客様の想像を超える提案をし続けたいと考えています。