再始動! カジャデザインの原点を紐解く旅へ。vol. 2

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、約3年ストップしていた海外研修。海外渡航をするにあたりまだまだリスクが伴う現実もありますが、リスクが0になる時を何もせずに待ち続けるだけでいいのだろうか。カジャデザインは、旅する建築会社としてまた世界へと旅することを決めました。そこで、最先端のデザイン、特別な素材、質の高いサービスを探求し、お客様の理想の住まいを実現するために。

Part1では、カジャデザインが建築事業部を発足したきっかけとなった、２つのホテルをご紹介しました。

今回は、そのホテルや世界遺産にも使用されている石材を加工する工場についてお話します。

人の手によって建材へと生まれ変わる、自然素材

Part1で紹介した『The Bale』と『AMANJIWO』。どちらも、インドネシアで採掘された天然石材がふんだんに使われたホテルです。
その空間に実際に体験して、「この空気感を、日本の住宅で実現したい」と思った時に、その天然石材を取り入れることは必要不可欠でした。

そこで、インドネシアのスタッフANDYとLIZAにも協力してもらい、その石材の仕入先をリサーチしてついに見つけ出すことができました。
その仕入先は、石材の採掘から、切り出し、加工までを一貫して行っている工場を兼ねていました。

カジャデザインはかれこれ5〜6年同じ石材工場で仕入れをしています。仕入れの始めた当初は、「これだ！」と決めた石材のスタンダードなタイプをセレクトし、安定した生産・仕入れ体制を整えてきました。今では、様々なデザインや新石材にも挑戦できるようになり、提案の幅が格段に広がってきています。

工場内は石を運ぶ場所、石を切り出す場所、モザイクを組み合わせる場所など、各パートごとに専門のスタッフが分かれています。
そして素晴らしいのは、そこで働くスタッフが何年経っても同じメンバーで働いているということ。度々訪れるカジャデザインのメンバーも、もう顔なじみになって笑顔で挨拶をしたりする仲です。私たちも、品質の高い石材を適正価格で買い付け、彼らの生活をよりより豊かにしていくお手伝いを続けていかなければ、と工場を訪れる度に実感します。

自宅に使われる建材がどんなところで生まれ、どんな人たちによって創られたのかを自分の口で説明できるということはなかなか出来ることではありません。それだけ想いの詰まった住まいになることを確信されたようです。

このようにしてインドネシアの自然が育んだ上質で表情豊かな石材は、住宅建材へと生まれ変わります。インドネシアでは、寺院や高級リゾートホテルなど、あらゆる場面でこの石材が使用されています。古くから人々に愛され、大切に使われたきた素材なのですね。

この石材を、自社で直輸入できるようになったカジャデザイン。今では、カジャデザインの注文住宅の大きな特徴のひとつになっています。

日常生活に非日常を与える、オリジナル洗面ボウル

もう一つのカジャデザインの注文住宅の特徴としてあげられるのが、オリジナルの洗面ボウル。機能性と生産性を追求して作り出す企画商品とは、まるで異なるアイテムです。

インドネシアのリゾートホテルでも実際に使われている、石材の洗面ボウルは住みてやゲストにさりげない感動を与えてくれます。

石材を使用した洗面ボウルは、一つひとつ形状も異なり、まったく同じものは一つとしてありません。その風合いとデザインは、こだわりの住まいにとって欠かせない存在になることでしょう。その洗面ボウルも、インドネシアから直輸入して代理店などを通さずにお客様にご提案できることが、カジャデザインの強みでもあります。

日常的に使用する水回りだからこそ、とことんこだわりたい。その思いに応えるべく、石材を初め、木が化石化して生まれた木化石、そして木製の洗面ボウルと種類を広げています。その際には、サンプルを日本に輸入して、スタッフの自宅やギャラリーでテストを重ねて、お客様のご自宅で安心してご使用頂けるよう最善を尽くしています。

今回もその仕入先を訪れ、オーダー商品の検品や、新作のチェックを行います。

カジャデザインが目指すのは、『本物のリゾート空間』。そのために現地に足を運び、新たな可能性を模索し続けます。

いよいよ明日から、世界を旅する建築会社が再始動します。向かうは、カジャデザインのルーツでもあるインドネシア。
現地から、新鮮な情報をお届けしますのでその様子もぜひチェックしてみて下さい!!