【SDGs × 大熊工業】未来に繋げる豊かな森林。私たちにできる第一歩。
ここ数年、日常の中でも『SDGs』というキーワードを見聞きすることが増えてきました。
SDGs=Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)
すべての人が平和と豊かさを享受できることを目指し、『17のグローバル目標(ゴール)』と『169のターゲット(達成基準)』で構成されています。
今では、様々な企業や団体、また個人がこの取り組みを実施しています。
建築事業部、インテリア事業部、土木事業部の3つの柱からなる弊社大熊工業でも、各事業部ならではの活動を積極的に行っています。
今回は、カジャデザインの取り組みのひとつをご紹介させて頂きます。
東京都の森林を守る、とうきょう林業サポート隊
私たちカジャデザインは、主に戸建住宅の設計施工をしています。
条件に合わせて、様々な工法・構造を採用していますが、どの工法であっても必ず木材を使用します。
そこで、日本の森林を守る活動をする「とうきょう林業サポート隊」のボランティアに参加することにしました。
東京都では「伐って・使って・植えて・育てる」という森林の循環を促進する事業を行っています。この一環として「とうきょう林業サポート隊」が設立されました。
「とうきょう林業サポート隊」とは、ボランティアとして、東京都多摩地域の森林で植栽や下刈り等の森林整備作業に携わり、森づくりをサポートする活動です。
活動は林業の専門家の指導のもとで行うため、初心者でも安心して参加できるということもあり、この活動に参加することを決めました。
大きな未来の森林に繋がる、小さな苗木
私達がボランティアに参加した時期は、昨年の秋に伐採した山肌に苗木を植える「植栽」のタイミングでした。はじめに、ボランティアスタッフが集合して、指導員からの作業説明や注意事項の講習を受けます。安全に作業をするために参加者全員が真剣に耳を傾けます。
作業は、数組の班に分かれて行います。各班に専属の指導員がついてくれるので、初参加の私たちでも安心です。
今回植えたのは、ヒノキの苗。こちらは、花粉が出にくく品種改良をされた苗で、今後この品種の木が増えることで、花粉症の緩和に繋がると指導員の方がお話してくださいました。
準備体操を終え、さっそく作業場所に向かうのですが、想像以上の急斜面に正直驚きました。しっかりと足をふんばり、鍬(くわ)で苗を植える穴を掘ります。普段使い慣れない農具に加え、急勾配での作業に初めはとても苦戦しました。
穴を掘る→植物を植える→土を掛け、押し固める→根本を枯れ草で覆う
この作業を一つひとつ丁寧に繰り返します。この作業の仕方によって、木の生育率が変わるというので真剣です。途中で休憩も挟みつつ、作業にも慣れ少しづつペースも上がってきました。指導員とボランティアに参加したメンバーで、この日用意していた約300本の苗木は全て植栽することができました。
この小さな木が大木に成長するまで約50年はかかるとのこと。自分たちの植えた木が、未来に残ると思うととても嬉しく、感慨深い気持ちになりました。
これから、季節にごとに、下刈り、枝打ちなど、豊かな森林を作るための活動が控えています。
私達はこれからもこの活動を通して、自然の大切さや感謝を胸に家づくりをしていきたいと思います。
一歩一歩を大切に、私達ができること。
今回、「とうきょう林業サポート隊のボランティア」に参加して感じたことがあります。
カジャデザインの家づくりでもそうですが、日常的に使っている家具や生活雑貨で、木からできた物が沢山あります。
中には海外の木材を使用している物もありますが、それらは自然の森林を伐採して作られています。
大量生産、大量消費で、ただただ作り続けているだけでは、将来的に森林は徐々に失われてしまいます。林業や森林を守る活動をしている方がいるからこそ、未来にこの美しい自然を残すことができるということを改めて実感しました。
そして「誰かがそれをやらなければ」という事に気付かされました。
ボランティアでは、その一部にしか携わることができませんが、こうした活動を知ることで、専門に活動されている方への敬意と感謝を忘れずに日々の生活を送っていきたい思います。そして、単純な発想かもしれませんが、「物を大切に使い続けること」「永年使い続けられる物を選び・買うこと」も、森林を守る一歩になるのではないかと感じました。
私たちカジャデザインは、フルオーダーの注文住宅で、お客様こだわりの住まいをご提供しています。お客様と真剣に向き合い、永年愛着を持って住み続けられる住宅を、心を込めて丁寧に造っていかなければなりません。
大自然の中で体を動かし、とても大切な事に沢山気づけた、貴重な体験でした。
ご興味のある方は、ぜひ「とうきょう林業サポート隊」の活動に参加してみてくださいね。