贅沢な空間で日常を忘れる旅 3rd ~AMANの原点AMANPURIへ
旅の最終目的地、「AMANPURI-アマンプリ」へ
KEEMARA-キーマラを後に、最終目的地である、AMAN RESORTのファーストオープンホテル「AMANPURI」へ向かいました。
途中、プーケットタウンに立寄りカラフルな街並みを散策しランチをいただきました。
プーケットタウンから車を走らすこと20分、ついに「AMANPURI」に到着です。
このホテルは1988年アマンの創業者エイドリアン・ゼッカーが自分のためのバケーションホーム(別荘)をこのプーケットに建設しようと計画します。ですが、後に自分が不在の期間をどうしたらいいかと考え、ではホテルにしてしまえばいい・・・そんな奇想天外な発想から生まれたホテルです。
AMAN RESORTの記念すべきファーストオープンホテルが、こんな発想から誕生したなんて驚きですよね。(笑笑)
設計は、建築家エド・タートルが担当し、タイの伝統的な建築様式に西洋のモダンスタイルをミックスしデザインされています。
サンスクリット語で、AMANは「平和」、AMANNPURIは「平和な場所」という意味だそうです。
美しい景色が映り込む、ブラックプールを中心とした
効率的なパブリックスペースとプライベートスペース
ナチュラルで洗練されたスタッフが自然体で迎えてくれます。
スタッフのホスピタリティーとかよく言いますが、教育されてるなーって感じた瞬間残念な気持ちになることが多いです。しかし、アマンのスタッフは楽しみながら接してくれる余裕のようなものを感じます。
見習わないといけませんね・・・
ブラックプールを中心とした、パブリックスペース
AMANNPURIと言えば景色が鏡のように水面に綺麗に写り込むことで有名なこのブラックプール!!!
ブラックプールを囲むようにレセプション・レストラン・バーが効率よくデザインされています。
タイの伝統的なモチーフを取り入れた、優美なゲストルーム
私は今回、1ベッドのプールヴィラに宿泊しました。
タイの格子をモチーフにデザインされたラグジュアリーなゲストルーム。タイの伝統工芸品をオブジェとしてインテリアに取り入れることでより華やかな空気をつくり出しています。
程よい閉鎖感で、本の世界に入り込めるライブラリー
ゲストルーム同様の格子をモチーフにしたの建具が壁面を囲むライブラリー!
外の自然豊かな環境とはしっかりとセパレートされた落ち着いた空気感のライブラリーです。
好きな趣味の書籍に見入ってしまう、そんな特別な空間でした。
自分も、ライブラリー中央にディスプレイされていた2020年完成予定の「AMAN NEWYORK」関連の資料や模型に見入ってしまいました。
資料を見て心躍らされてしまいました。これも、アマンマジックでしょうか?
2020年にはNEWYORKに行かなくてはならなくなりました(笑)
ガゼボで体験した、心を「無」にする感覚
部屋のガゼボからのサンセット!!!
無音の中、眼下の海の向こうに沈みゆく夕日を眺めていると心が「無」になるそんな感覚をおぼえました。
AMANファンを魅了する、贅沢な時間と経験
私がAMAN RESORTに滞在すると、必ず1ヶ月〜数ヶ月の単位で長期滞在をしているゲストがいます。時間的にも経済的にもゆとりのある、年配の方が多い印象ですが、それぞれが趣味を楽しんだり、時には仕事らしきこと(笑)をしたりと、実に充実した時間を過ごしているように見受けられます。どんなにいいホテルでも一週間以上の滞在となると、目的がない限り、飽きてしまうのが普通だと思います。
しかし、ホテルの周りには何もないような所で、1ヶ月以上の長期滞在をしたくなる。。。
AMANにはどんな仕掛けがあるのでしょうか。AMANPURIの場合を見てみましょう。
Luxury night life
闇の中に穏やかな光が丁寧にデザインされています。
世界に認められた、AMANのジャパニーズレストラン
タイのラストナイトは和食をいただきました。
最近、どこのAMANに行っても「和食」をメニューに取り入れています。
以前宿泊した、日本の真裏のタークス&カイコスの「AMANYARA-アマンヤラ」にも和食レストランがありました(笑)
和食のヘルシーで体にやさしい、そして美しい丁寧な仕事が世界中の「AMANJUNKIE」と呼ばれる、アマンファンたちに受け入れられてきている証拠なのかもしれません。
目覚めから穏やかな時間を過ごせる朝食
朝陽を感じながらの朝食は穏やかで最高の時間でした。
カジャデザインのデザインする住空間でこの空気、こんな時間が再現できないか?
課題として持ち帰ることにしました!
体と心を整える、フィットネスジム
高台にあるジムは全面ガラス張りで美しい海を見ながら多くのプログラムを楽しむことができます。当日はボクササイズをしていました。
参加してきましたが、本当に景色も良く気持ちの良いジムでした。
お薦めです!!!
透き通るようなプライベートビーチで堪能できる、心躍る体験
透き通るようなアンダマン海パシンビーチに面したプライベートビーチです。
急な階段を降りるとビーチクラブがあり、マリンスポーツのメニューもたくさん用意されています。
素晴らしいロケーションです。
創業者のエイドリアンゼッカーがこのプーケットのこの地に30年前に何故別荘がほしいと感じたのか?その感覚が少し理解できたような気がしました。
決して色褪せない、「リゾート住宅」に対する想い
世界を旅する建築会社としてリゾートを訪れその「地」の文化や歴史も含めた素晴らしさやそこで感じた空気感をカジャデザインの未来と重ね毎回最終日に、建築事業部の責任者である宇津木と話をします。
リゾートの素晴らしさや地元の素材(建材)・インテリア・色感・人・サービス等について意見を交わします大切な時間です。
今回も、バンコクのバイアンツリーから素材探し、そして、プーケットのNAKA~KEEMALA~AMANPURIで感じた様々なことについて話をしました。
・バンコクで仕入れた商品の素材感の素晴らしさを今後どう展開していくのか
・THENAKAとKEEMALAで感じた空気感のと建物のメンテナンスについて
・AMANPURIの歴史やぬくもりを感じるスタッフのホスピタリティー
・エド・タートルが設計したAMANJIWOやAMANKILAとAMANPURIの違い
等々
そして最後に何時も二人で確認し合うことは、日常の業務や営業利益に追われ、効率ばかりを重視してしまいがちになる現実!!!住宅建築業界の常識や他社との価格競争に巻き込まれ、リゾート住宅の素晴らしさをご提供し続けることをいつの間にか見失っていないか?
お客様に、リゾートの素晴らしさを伝え「家」という「形」あるものに変換していく立場にある二人がこのAMANPURIの空気感を共有し理想であるこの地でリセットするのです。
東京に居ると忘れてしまいがちなリゾートの心地良さや学びを二人で再認識し帰国するのです(笑)
最後にみんな笑顔で記念撮影!
AMANPURIいかがでしたか?
オープンから30年余りの月日が経過したAMANPURIは一年のうち2か月はクローズしメンテナンスをしています。一年で10ヶ月しか営業していないんです。
宿泊して古さを全く感じさせない、すべてのカテゴリーが常に「上書き」されるこのホテルの経営方針やゲストに対する配慮には頭が下がるばかりです。
なぜ、世界中のヴァカンス好きのセレブをこのAMANが魅了するのか?
人里離れたアクセスの悪い地でありながら、パーソナルサービスを提供するために30~70棟の小規模運営を徹底し、広大な敷地にたくさんの贅沢な余白を確保し洗練された建築・デザインがオシャレに優雅に具現化されています。
そして、その地の歴史や文化に寄り添うようなホスピタリティー、シーツの色や家具・インテリアの細部の素材や手作り感にまでこだわるオリジナリティーが心癒される「ぬくもり」あるAMANを創り上げているのだと思います。
なので世界中のセレブがAMANで感じるリゾートの「ぬくもり」をもとめ、時間をかけ、費用をかけ繰り返し宿泊に訪れるのだと思います。
「AMANJUNKIE」と呼ばれる熱烈なファンが世界中にたくさんいる理由がこの「AMANPURI」にも溢れるほどありました。
長くなりましたが、カジャデザインのコンセプトは「家が、理想のリゾートになる。」です。
カジャデザインは、「1年間に限られた数しかつくりません」。
今年度は30棟です。丁寧な家づくりを小規模経営で実現しています。
「家」は工業製品ではありません。同じ素材を使用し大量の商品を作り、手間のいらない設計デザインで低コストをお客様へのサービスだとは考えていません。
リゾートの空気感にこだわり、建材・家具・インテリアの質感やオリジナリティにこだわり工業製品ではない「ぬくもり」を感じられる「手づくりのような家づくり」こそがカジャデザインのご提供する「家」だと考えています。
世界中のAMAN RESORTで感じる空気をカジャデザインの理想と考える「家」でお客様に感じていただくことが、コンセプトの「家が、理想のリゾートになる。」という事なのかもしれません。
そのためには、デザイン性・施工精度・素材バリエーション・スタッフ教育まだまだ企業努力すべき問題はたくさんあるのが現実です。
しかし、カジャデザインは創業当時からリゾート空間・リゾート住宅の素晴らしさをお客様に感じていただきたい。
その一心で、「世界を旅する建築会社」としてリゾートの空気感にこだわりAMAN RESORTを理想と定め家創りをしてきました。
「AMANJUNKIE」のような熱烈なファンがカジャデザインのお客様の中から一人でも多く誕生するよう、これからも「努力」を「旅」を続け「休む心を設計」していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。