AMANの伝統的な美学と素材をもっとも自然に感じられるアマンキラ
世界中がコロナウイルス感染という未曽有の災厄に見舞われている最中、リゾートの紹介もいかがなものかと控えていました。
まだまだ危機的な状況はクリアしていませんが、緊急事態宣言も解除され感染者も減少傾向になってきましたので、2年ぶりにブログを再開したいと思います。
再スタートの第一弾は2019年4月に訪れた『AMANKILA』の紹介です。
AMANKILAの全体像。時代を超えて洗練されたライティング
「平和な丘」を意味するアマンキラ。
1992年にアマンリゾート3番目のホテルとして、インドネシアバリ島の東海岸ロンボク海峡を望む急斜面に誕生しました。
全34棟のヴィラはいずれも伝統的な茅葺屋根で心地よい風が吹き抜けます。
ダイナミックな景観は心と身体を「無」にしてくれる癒しの隠れ家のようです。
このホテルの象徴でもある3段のインフィニティープール。設計者エドタートルがバリ島のライステラスを思い描いたといわれています。インフィニティープールと海と空のブルーのコントラストが本当に美しい空間が広がっていました。
さわやかな風が吹き抜ける開放的な茅葺屋根のレセプション
鳥のさえずりを聞きながら長い階段を上りヴィラへ向かいます。
#28のプールヴィラに宿泊しました。
外部の床・壁は石材ライムストーンで構成されています。
築28年の歴史が石材に浸み込んでいてなんとも言えない風合いの空間を創り出していました。
室内は茅葺天井に左官壁。ポイントでチーク材が使用されています。
ベッドは高級なコットンリネンの肌触りがとても気持ちよかったです!
ヴィラ内は随所に曲線を取り入れた柔らかな印象のデザインになっています。
好みは別にして、丁寧な手仕事が作り出す質感は何故かほっこりさせられます。
インフィニティープールの両サイドにカバナ(東屋)が配置されています。
日差しを遮り心地よい日陰を創り出していました。
プールサイドのカバナ(東屋)で大自然に抱かれ朝食をいただきます。
意外だったのがライティングでした。
築年数も30年近く前のホテルでインドネシアバリ島の突端ということもありライティングには正直あまり期待していませんでした。虫も多いだろうし、アジアンリゾートによくあるなんとなく薄暗いイメージを想像していました。しかし、意外や意外!照らし出したいものに柔らかな光をあて優しい陰影を表現し空間演出がほぼ完ぺきでした。
全体的な照度ものんびり暮らすには「ちょうどいい」!!!
カジャデザインの提供する住空間でこの「ちょうどいい」を再現すべきである。
この質感の優しいライティングをお客様に届けたい!そう思った瞬間でした。
ここで、アクティビティを一つ紹介します。
アマン専用の船で行くボートセーリング&シュノーケリング!!!
豪華クルーザーではありませんが、木製の味わいある船に乗りピクニック気分でセーリングを楽しみ1~2時間シュノーケルする、そんなサービスがあります。
海好きのゲストにはお薦めの半日コースのアクティビティです。
キンキンに冷えたビンタンビールをいただきました。美味っ!!!
船の屋根がおしゃれなホワイトテラスになっています。
インフィニティープール以外にもビーチクラブにもヤシの木でセパレートされたプールがあります。ゲストもあまり来ないので穴場かもしれません!笑笑
コロナが明けたら、現地でデザイナーとこの空間を共有し住空間に落とし込んでいきます。
アマンキラを訪れて2年以上の月日が流れてしまいました。
思い出しながらのブログなのでワクワク感はどうも伝わりにくいのかと思います。
ご勘弁ください・・・
アマンキラには設計者エドタートルがデザインしたインフィニティープールをチェックしに行きましたが、意外にライティングが素晴らしく住空間におけるライティングの大切さを再認識させられた旅になりました。
自然光とは対極のライティングですが、便利で明るいだけのものでよいはずがありません。LEDばかりに頼ることなく、キャンドルの灯り等も取り入れながら「質感の優しいライティングデザイン」をカジャデザインの住空間に取り入れていきます。
また、アマンキラのスタッフのホスピタリティーはさりげなく誰かが常に気にかけてくれるアマン特有の「おもてなし」を提供してくれました。当社のスタッフにもこの「おもてなし」の「質」に少しでも近づけられるよう日々の暮らしから見直すようにいつも話をしています。
グイグイと専門業者として押し付けるような接客ではなく、丁寧な距離感を大切にお客様に寄り添っていきたいと考えています。
これからも住宅業界の「AMAN」を目標としてリゾート住宅の「優雅さ」や「建築美」をAMAN RESORTに少しでも近づけるように「世界を旅する建築会社」として切磋琢磨してまいります。