大切に丁寧にメンテナンスしながら最高の空間を提供する、AMANPULO
2019年に訪れたAMANPULO-アマンプロ-を紹介します。
アマンプロは直訳すると「平和な島」!!!
なんと、島全体が全てアマンプロの敷地なのです。この贅沢な『ワンアイランド・ワンホテル』の島は、名前のとおり平和な楽園でした。
手入れと気配りが行き届く、快適な空間がある
東京~フィリピンマニラまでは約4時間半のフライト。
空港の入国手続きの際からアマンのスタッフが専用レーンを案内してくれ、スムーズに入国。その後専用車でトランジットラウンジまで送迎してくれます。
専用機(プロペラの小型機です!笑笑)でマニラから目的地パマリカン島へは約一時間のフライトです。
空港に降り立つと、アマンプロのゼネラルマネージャーやパドラーがバギーで待ってくれていました。
バギーに乗りながら、パドラーが全長約6.5kmの小さな島を端から端まで丁寧に案内してくれ宿泊するヴィラまで送ってくれました。
宿泊したヴィラは熱帯雨林のアプローチを抜けた向こうにあります。
ヴィラの奥にはどこまでも続くホワイトサンドの美しい砂浜とターコイズブルーのビーチが広がっていました。
ヴィラに入ると冷えたシャンパンとフルーツが用意されていました。
何時も言っていますが、アマンリゾートのヴィラに足を踏み入れると「ここでずっと暮らしていたい」そんな想像をさせるような、少し贅沢な余白のあるスペースデザインが丁寧に品よく『カタチ』になっています。
『余白』の大切さを、どの国のアマンリゾートにいっても体感させてくれるのです。
このホテルはオープンして25年の月日が経過しています。
塩害や波風にさらされる、とても厳しい自然環境下ですが、メンテナンスが丁寧に繰り返されているのでしょう。
古さなど微塵も感じないアジアンリゾート空間が広がっていました。
昼は周囲の樹木と屋根の軒先が直射日光を丁度良いぐらい遮ってくれ、気持ちの良い自然光で過ごせるようデザインされています。
この軒下のデイベッドが最高でした!
夜は闇を残しのんびり寛げるよう目にやさしいライティングがされています。
また、照明やスイッチングは最新の機器に一新されていました。
25年の時が経過しても大切にメンテナンスをすればこれほどの空間を維持し続けられる。お手本のようなゲストルームでした。
ゲストのリクエストで生まれたピザ窯!?アマン流のおもてなし
島の中には4棟のレストランバースペースがあります。
イタリアンからタイ料理・日本料理までそろいます。
このピザスペースは焼き立てのピザが食べたいというゲストリクエストでつくられたそうです。
本格的なピザ窯で焼く美味しいマルゲリータと景色は最高の贅沢です。
お薦めです・・・
日が傾いてくるとスタッフさんがテーブルの上や足元にキャンドルを並べ始めます。
毎日のことですがこんな余裕のある時間をへて心の余裕がうまれ、ストレスのないリラックスした暮らしが実現するのかもしれませんね!
サンセットも見たことのないクリアーな濃いオレンジ色で空も海も染まっていきます。
多くのファンを惹き付ける原点は、思いやりの心
このホテルは、この小さな島の中で無農薬の野菜を栽培したりウミガメをふ化させ、海にかえしたりしています。
ホテルライフの延長線上でこんなに小さな島の中で自然や人にやさしい、環境にやさしいそんな活動はSDGsの観点からも素晴らしい活動だと思います。
このホテルにステイして感じたことが3つあります。
自然を大切にしていること、そこで働く人を大切にしていること、そして、ゲストの願いを大切にしていること。
特にゲストの願いを大切にしていて「願えば叶う」そんな言葉がありますが、こんなに小さなある意味不便な島にたくさんのアクティビティを準備しています。ゲストサービスに書いていないこともお願いすると翌日には叶えてくれたりします。
効率や平準化ばかり求めるようになっている日常とは相反して、手間暇をかけゲストのために時間を割いてくれる「アマンスピリット」こそが、熱烈なリピーター「アマンジャンキー」が世界中に多く居る原点なのかもしれません。
また、建築物を大切に丁寧にメンテナンスしながらゲストを迎えていることも素晴らしいと思います。
厳しい自然環境下、天然素材で建築された建築物の劣化を抑えながら、新たなるテクノロジーも導入してリノベーションを手を止めずに継続しています。
こういう手間暇やゲストに対する思いやりがアマンの価値なのだと思います。
カジャデザインも、現在お客様に家を引き渡した後のゲストサービスについて社内にプロジェクトチームを立ち上げすすめています。
引き渡し後にお客様がストレスなく心に余裕をもって楽しみながら暮らしていただくお手伝いができないか?
建物自体のメンテナンスも含めたお客様への新たなるゲストサービスを構築中です。
『カタチ』になり次第発信してまいりますので楽しみにしていてください。
まだまだコロナリスクを背にしてストレスのたまりやすい日々が続きますが、世界を旅する建築会社としてゲストが望むサービスを具現化してまいります。
よろしくお願い致します。