モロッコの旅 レポート01「新たな国、新たな街 マラケシュ」
「世界を旅する建築会社 カジャデザイン」
海外を旅し、その国のリゾートや建築、文化、空気感に直接触れることはカジャデザインのアイデンティティでもあり、また私たちの家づくりには欠かせない活動です。
私たちはこれまで、定期的に訪問するインドネシアやイタリアを初め、その他のアジア、ヨーロッパ、アメリカ諸国を旅してまいりました。
そして今回、新たな国、新たな街としてモロッコの「マラケシュ」を訪れてまいりました。
数年前から旅先として候補に上がっていたモロッコ。
ついに訪れることができました。
アフリカ大陸の北西に位置するモロッコ
日本人にとってあまり馴染みのないモロッコですが、アフリカ大陸の北西に位置しています。
地中海 ジブラルタル海峡を挟み、スペインの最南端からモロッコの最北端まではフェリーで45分という距離です。
フランス領だった歴史があり、今でもフランス語を話せる人が多いことや、フランスから飛行機で3時間程度ということもあり、ヨーロッパ人のバカンス地としても有名です。
そのためヨーロッパ人にとってはリゾート地がありつつ、近い距離で異国情緒を感じられる国です。
日本からモロッコを訪れた私たちにとっては、その異文化感、異国情緒はなおさらです。
今回はモロッコレポート第1弾として、まずは私たちが滞在した街マラケシュをご紹介をいたします。
モロッコ マラケシュまでの道のり
今回私たちが訪れたのはモロッコ第4の都市マラケシュです。
マラケシュまでは日本から直行便はなく(2023年5月現在)、羽田からトルコ イスタンブールを経由しての空の旅となります。
到着したのが早朝5時にもかかわらず、活気のあるイスタンブール空港。
さすがアジアとヨーロッパを繋ぐトルコのハブ空港です。
様々な国の人が、様々な目的を持って利用しています。
イスタンブールでの6時間のトランジットを含めると26時間の長旅でした。
コーディネーターたちと待ち合わせ
今回、マラケシュを旅するにあたり、現地コーディネーターを依頼しました。
コーディネーターを担当してくれた植村さんとアジズさん。
お二人はご夫婦で、ご主人のアジズさんはマラケシュ生まれ、マラケシュ育ち。
地元をよく知る心強いコーディネーターに出会うことができました。
お二人は日本では横須賀でモロッコ雑貨のショップ Mon Souk (モン・スーク)を展開されています。
マラケシュ・メナラ空港に着くと、植村さんとアジズさん、そしてドライバーのモハメドさんが出迎えてくれました。
これまではメールと電話のみのやり取りだったので、やっと対面することができました。
お会いできた嬉しさと共にいよいよマラケシュの旅が始まるというワクワク感が溢れる出会いでした。
旧市街「メディナ」
コーディネーターのお二人、そしてドライバーと合流し、いよいよマラケシュ市内に向かいます。
マラケシュは大きく分けて2つの地区から成り立っています。
旧市街「メディナ」と新市街「ギリーズ」です。
私たちの最初の宿泊地は旧市街のメディナ内にあり、空港からは車で30分ほどの距離です。
メディナは11世紀後半に、マラケシュが整備され始めた頃からあるエリアです。
1985年にはメディナ自体が「文化遺産」として世界遺産にも登録され、王宮やモスク、庭園など数々の歴史的な建築が立ち並びます。
中でも有名なフナ広場(正式名称: ジャマ・エル・フナ広場)は、街の中心地的な広場で、ガイドブックなどにかならず登場する場所です。
メディナを囲む城壁
メディナは東西2km、南北3kmの城壁で囲まれています。
空港はこの城壁の外にあるため、門を通りメディナ内へと入っていきます。
空港からしばらくは田園や広場などの落ち着いた景色が続きます。
城壁の門を通るとその風景が一変し、活気ある街が広がります。
ピンクの街マラケシュ
メディナ内だけでなく、マラケシュの街は住宅やお店など、建物の外観がピンクに統一されております。
素材は漆喰が多く使われており、ピンクといっても柔らかいカラーリングです。
日本でも景観条例により、建物の外観の色使いを制限した街がありますが、マラケシュでも景観条例のような法律があるのか、はたまた習慣なのか分かりませんが、鮮やかなカラーリングが続きます。
街の一部だけでなく、街全体の色が統一された決して日本では見ることのできない光景が広がります。
アリの巣のように入り組んだ路地
メディナのもう一つの特徴がまるでアリの巣のように入り組んだおり路地です。
もちろん車が行き交う大通りもありますが、住宅地は路地によってつながっています。
また広場から広場など、どこか別の目的地に移動する時も路地を通って向かいます。
私たちの初日の宿泊地も同様に、この路地群の中にあります。
メディナ内に到着した私たちは、車が着けられる広場まで行き、そこから宿泊地まで徒歩で移動をしました。
伝統の歓迎「ミントティー」
最初の宿泊地となったのはリヤドというモロッコスタイルのゲストハウスです。
リヤドに到着するとコーディネーターのアジズさんがミントティーを振る舞ってくださいました。
モロッコでは歓迎の印としてミントティーを淹れてくれます。
モロッコで伝統的に飲まれるミントティーは、ミントの爽やかな香りがする、柔らかい口当たりのお茶です。
ミントティーを淹れる時は、お茶っぱと共にポットに砂糖を入れて、甘くして飲みます。
カフェなどでミントティーを頼むと、「砂糖入り? 砂糖なし?」と聞かれますが、通常は砂糖を入れて飲むのが習慣とのことです。
コーディネーターの植村さん曰く、甘くして飲むのは暑さの厳しいモロッコの栄養補方法なのではないか? とのことです。
いよいよスタート モロッコ マラケシュの旅
ミントティーをいただきながらひと段落し、コーディネーターのお二人とこれからの旅の工程確認し、初日が終了しました。
今回のモロッコ マラケシュの旅ではリゾート視察の他にも、リヤドやミントティーといった文化や伝統の体験、マラケシュで建材やインテリアを展開するデザイナーの訪問などマラケシュの様々な側面を視察してまいりました。
カジャデザインにとって新たな土地モロッコ マラケシュの旅。
盛りだくさんだった旅を、ブログ数回にわたりお伝えしてまいります。
ご期待くださいませ。
世界を旅する建築会社ブログ モロッコの旅シリーズ
モロッコの旅 レポート01「新たな国、新たな街 マラケシュ」[本ブログ]
モロッコの旅 レポート02「モロッコスタイルのゲストハウス リヤド」
関連項目
Mon Souk (モン・スーク)
コーディネーターを務めてくださった植村さんとアジズさんが横須賀で展開するモロッコ雑貨のショップ