2020.1.15
【灯りに集う家】オーナーインタビュー

1年を通して過ごしやすい、人が集まる家になりました

企画開発部 郷 奈美子

今回お話を伺ったのは、ご夫婦と可愛い3人のお嬢さまの5人で暮らすKさまご家族。お引き渡しから約1年が経過したKさまに、ご新居に引っ越しをされてからの感想や家での過ごし方、打ち合わせから工事期間中の思い出を語っていただきました。

Kさまの家づくりで設計を担当した小林も交えて、当時を振り返りながら、様々なエピソードを伺いたいと思います。

お気に入りの中庭で記念撮影をするKさまご家族

真冬の引っ越し、1Fリビングは寒くない?

ーKさまのお引き渡しは2018年の年末頃でしたね。約1年が経過しましたが、お引っ越し当初の感想を教えてください。

ご主人:

はい。ちょうど2018年のクリスマスイブの日が引っ越しでした。

真冬に新居へと引っ越したのですが、実際に入居にしてみて家の中の暖かさに驚きました。ペレットストーブを1FのLDKに設置したのですが、そのおかげで冬の間、床暖房やエアコンもほぼ必要ない生活が送れています。

奥様:

そうなんです。私はとっても寒がりで、家が寒いことだけはどうしても嫌だったんです。

以前住んでいた家は、2Fにリビングがあって1Fがお風呂などの水回りだったのですが、冬になると1Fが極寒だったんです。その経験から、新居で1Fにリビングがあることがちょっと怖かったのですが、実際に住んでみると暖かくて、すごく快適でした。

お引き渡し当初を思い出しながら、優しくインタビューに応じてくださるKさまご夫婦

小林:

ペレットストーブは、ストーブそのものが熱を発して、その熱が壁や床を伝って部屋全体を温めてくれるんです。なので、建物自体の機密性や断熱性がしっかりしていないとうまく機能しないんですよ。真冬も暖かく過ごせたと聞いて安心しました。

Kさまの新居を設計したカジャデザインの設計士、小林あさみ

ー真冬で床暖房もエアコンもなし!?それはすごいですね。それに、本物の炎の灯りって、なんだか癒されますよね。

ご主人:

そう。以前、薪ストーブを使った経験があり、その暖かさと雰囲気がとても好きだったんです。

なので、家を建てることになって、自宅にもあの温もりを取り入れたいと考えました。しかし、薪ストーブだと日頃のお手入れも大変だし近隣への配慮も必要です。私は日常的に使用したかったので、お手入れが簡単で煙も出ないペレットストーブを選びました。

奥様:

このストーブでお湯を沸かして、加湿器の代わりにしているんですよ。あとは、網を敷いてお餅を焼いてみたりと、家族みんなで楽しんでいます。

手際よくストーブに火をくべるご主人

夏も冬も大活躍、家族みんなで楽しめるアウトドアリビング

ーKさまのお宅でとても印象的なのが、この広い中庭ですよね。家具のコーディネートや壁面のデザイン、植栽など、まさにリゾートですね。

ご主人:

はい、この中庭は私たち家族も気に入っているし、ゲストが来てもとても喜ばれます。この家の象徴的な空間になったと思います。

夏には、親族や友人を集めてバーベキューをしたり、子供たちがプールに入ったり。本当にいろんな使い方をしています。

ライティングで幻想的に浮かび上がる中庭

奥様:

そうなんです。流しそうめんもしたよね。1回目だったので、まだまだ改善の余地がありそうですが(笑)。また夏になったらチャレンジしたいと思っています。

ー都心の自宅で流しそうめんができる家!!最高じゃないですか。大開口でキッチンにも繋がっているので、中庭でのパーティや食事も気軽にできそうですよね。

ご主人:

そうですね。去年のお正月には40人くらいゲストを招いてホームパーティをしました。

中庭でバーベキューをしたり、大人たちはキッチンを囲んでお酒を飲んだり、人は多かったけどそれぞれ自分の好みの場所を見つけて楽しく過ごしていましたね。

奥様:

子供達は2Fで遊んでいたのですが、吹き抜けになっているので遊んでる声や様子は1Fからでもわかるんですよね。なので、大人たちは1Fにいても安心して自分たちの時間を楽しむことができました。

ご主人:

そうそう、この中庭って冬でも暖かいんですよ。天気のいい日であれば、日が照って暑いくらいです。夏場しか使えないと思っていたんですが、思いのほか1年を通して活用できていますね。

小林:

本当ですか?それは、すごく嬉しいです。

実際、都内だと「中庭を造ったはいいものの隣地からの視線が気になって、あまり活用できていません。」というお声を聞くこともしばしばあるので、カジャデザインでは中庭やバルコニーの目隠しには特に気をつけて設計をしているんです。

奥様:

本当にこの中庭があってよかったです。普段子どもたちと過ごしていて、ちょっと気分を変えたい時とかに、中庭でお茶をしたり簡単な食事をしたり。そういう時間が持てるということは、とっても大切だと思うんです。

中庭の雰囲気がいいのもありますし、周囲からの視線などうまく遮ってくれているので、いつでも安心して外で過ごせています。さすがだな、思いましたね。

小林:

ありがとうございます。フェンスがむき出しだった隣地との境に建てた目隠しの塀は、私が提案したアイデアをKさまにそのまま採用していただきました。

塀を建てる際に必要な、控え壁の厚み部分に間接照明を仕込み、それをライムストーンのレリーフで覆いました。透かし模様から光が漏れる幻想的な雰囲気がリゾート感を演出できたと思います。

ご主人:

私たちの発想にはそんなアイデアは全くなかったので、この提案をしてもらって本当によかったと思っています。

プライバシーも確保できて、なおかつおしゃれな雰囲気に仕上がっている、こんなにも中庭を有効活用できるのはそのおかげとも言えますね。

消えることなく残る、家族の思い出

ー工事中にも、度々現場に足を運んでくださったお聞きしましたが、その時の印象はいかがでしたか?

ご主人:

家づくりに携わってくれた職人のみなさんが本当に良い方ばかりだったのが印象に残っています。

作業中でも、私たち家族が見学に行くと色々と説明をしてくれたり、子ども達がその辺をうろちょろしても嫌な顔一つせずに見守ってくれたり。

奥様:

そうなんです。大工さんとお話をしている時に、「この家は良い家になるよ〜」とおしゃってくれたのがとっても嬉しかったですね。

造っている本人がおっしゃるのですから、間違いないですよね。

そこから先も、安心して家づくりをお任せすることができるなと思いました。

ご主人:

実際、引っ越してから度々大型の台風がきましたが、風で建物が揺れることもなく、安心して家の中で過ごすことができました。

ーなるほど、職人さん達とのコミュニケーションも家づくりの中では大事な要素なんですね。あと、職人さんとのコミュニケーションで心温まるエピソードがあったと小耳に挟んだのですが、それについて詳しく教えていただけませんか?

奥様:

はい。木工事中のタイミングで、柱や壁のベニヤ板に落書きをして良いか?と現場監督さんに聞いてみました。なぜなら、これから覆われてしまう部分に、家づくりの記念を残したかったからです。

それを快諾して頂き、娘たちが家族の似顔絵や名前、手型なんかを描きました。

覆われてしまうとはいえ、それは一生消えることはありません。完成した今でも「あそこにあの落書きがあるんだね。」なんて会話をしています。本当に良い思い出になりました。

ー目には見えないけど、ずっとそこに存在する家族の思い出…素敵ですね。そこには家族の思い出だけでなく、現場の職人やスタッフに向けてのメッセージなども書かれたとか。

ご主人:

そうですね(笑)。それを見た職人のみなさんがどう思ったかはわかりませんが、何かで感謝の気持ちを表したくてそういったことをしたんだと思います。

ーこんなメッセージが現場に残されていたら、職人さんたちは絶対嬉しいはず。夏は暑く、冬は寒い、厳しい現場の作業も頑張れちゃうんだろうな。

奥様:

心残りなのは、職人の方々と一緒に写真が取れなかったこと。私たちが思っていたより、工程のテンポが早くて、「あれ?もうこの工程終わっちゃったの?」と言う感じでした。

大切な人たちが集まる、楽しい家を造るために…

ーお家の特徴や、素敵なエピソードを聞かせて頂きありがとうございました。最後に、Kさまにとって、理想の家を造るのに大切だと思うことを教えてください。

ご主人:

本当に人それぞれ色々ある思うんですけど、私たちの場合はいろんな人が集まる快適な空間にすることがとっても重要でした。この中庭や、広々としたLDKがあることでその理想を実現できたと思っています。

子どもたちにも家を楽しんでもらいたいという想いも強かったので、子供部屋には滑り台やブランコを設置しました。1Fで子どもたちの楽しそうな遊び声を聞くと嬉しくなりますね。

そうやって、自分たちの思い描く『家での過ごし方』をベースに間取りやデザインを考えたのが正解だったんじゃないかな。

奥様:

そうですね。私も主人と同じことを思いました。インターネットの書き込みなどでは、家づくりに対して色々な意見がありますよね。

どの意見も間違いではないので、その中から自分たちが重要視するポイントを抑えた情報を取捨選択していくことが大切だと思います。なかなか難しいですけどね(笑)。
ただ、家族とその重要なポイントをしっかりと話し合ってそれに沿った選択をして行くと良いと思います。

小林:

おっしゃる通り、お二人はその重要視する部分が明確でした。それを私たちにしっかりと伝えてくれたからこそ、今日話してくださったような快適な生活が実現できたのではないかと思います。

Kさまの場合、こちらが提案することに対してとても積極的に話を聞いてくださり、気に入ったらそのまま採用してくださったので、私も設計をしていてとっても楽しかったです。

Kさま、貴重なお話を聞かせて頂きありがとうございました。
自然と人が集まる快適な空間、そして家族みんなが楽しく過ごす家、Kさまの理想の住まいがそこにありました。家が人と人を繋げ、たくさんの思い出を刻んでいくことでしょう。

設計の小林をはじめ、プロデューサー、現場監督、職人たちとKさまご家族が一体となって創り上げた住まい。Kさまご家族にとって、人々の笑顔あふれる空間が理想のリゾートだったようです。

■ Kさまの詳しい施工事例はこちら
–灯りに集う家–