2018.3.31 「注文住宅」を知る

注文住宅の屋根はどうする? 外観に影響を与える屋根の種類を解説

企画開発部 植木 宇幸

お洒落な家を建てたい方は、屋根の種類にこだわりましょう。あまり目立ちませんが、外観の印象に大きな影響を与えます。屋根にはどのような種類があるのでしょうか。注文住宅を建てる前に押さえておきたい屋根の種類を紹介します。家を建てる参考にしてください。

屋根の種類一覧

屋根にはさまざまな種類があります。主な種類は次の通りです。

切妻屋根

マンガなどによく登場する三角の形をした屋根です。大棟(屋根の最も高いところ)から下へ、野地板が2面、伸びて屋根を構成します。雨漏りしづらく、メンテナンスしやすい点が特徴として挙げられます。

寄棟屋根

4方向から屋根を寄せた形をしている屋根です。最近、特に多い屋根といわれています。特徴は、高さを抑えられるのでさまざまな敷地で利用できることと落ち着いた印象になること。切妻屋根よりメンテナンス費がかかりやすい点には注意が必要です。

方形屋根

頂点から4方向に同じ角度の屋根が伸びている屋根です。ピラミッドをイメージするとわかりやすいかもしれません。寄棟屋根と同じく、高さが出づらい点が特徴です。シンプルでありながら落ち着いた印象を与えられます。

片流れ屋根

切妻屋根を真ん中で切り落としたような屋根です。傾斜した屋根が片方だけに流れます。特徴は、シンプルな構造なのでコストが安いこと。また、メンテナンスも手軽です。今風のデザインとして人気を集めている点も魅力です。

陸屋根

平らな屋根です。屋上を作れる点は魅力ですが、水が溜まりやすいため防水対策が必要になります。メリットとデメリットがはっきりしている屋根です。

入母屋屋根

上部は切妻屋根、下部は寄棟屋根の特徴を持つ屋根です。日本の伝統的な家屋に用いられています。見栄えはしますが、複雑な構造をしているので工事の難易度は高いとされています。よって、メンテナンス費用も高額になることがあります。

半切妻屋根

切妻屋根の、屋根のない面に小さな屋根面を設けた屋根です。特徴は、屋根の高さを抑えられること。高さ対策として用いられることが多いとされています。

差し掛け屋根

建物の外壁から始まる片流れ屋根です。相手になる建物より下がった位置に作られる点が特徴です。下げた位置に設けることで、自然光や風を取り入れやすくなる、外観に奥行きが出るなどのメリットがあります。

目的別にお勧めの屋根をピックアップ

屋根には以上の種類などがあります。どの屋根を選べばよいのでしょうか。

雨漏りしづらい屋根

雨漏りのしづらさは、屋根の種類以外からも影響を受けます。よって、簡単にこの種類がオススメとは言えません。一般的には、構造がシンプルな切妻屋根が雨漏りしづらいといわれています。メンテナンス費用もかかりにくい点も、雨漏りが起きた時の強みになります。

耐久性のある屋根

施工レベルや使用環境に影響を受けるので、どの種類がベストとは言い切れません。一般的には、寄棟屋根などが劣化に強いといわれています。気になる方は参考にするとよいかもしれません。

ローコストな屋根

建築費を抑えたい方には、片流れ屋根がオススメです。構造がシンプルなので、建築費を抑えられます。いわゆるデザイナーズ住宅に多く用いられている点も魅力といえるでしょう。

注文住宅の屋根にはいろいろな種類がある

屋根の代表的な種類を紹介しました。建物の印象は、屋根を変えるだけで大きく変わります。お洒落な注文住宅を建てたい方は、好みのデザインにマッチする屋根をじっくり選びましょう。屋根を選ぶ時は、特徴にも注意が必要です。種類が異なると特徴も異なるので、目的や環境に合っているものを選ぶことが重要です。以上を参考に、屋根を選んでみてはいかがでしょうか。