2022.10.11 「注文住宅」を知る

平屋の間取りの特徴と間取りを決める際のポイント

戸建て住宅のなかで、近年注目を集めているのが平屋です。

平屋は建物の構造上、上下方向の移動がないため、高齢者や乳幼児のいる家庭でも過ごしやすいのが特徴です。

また最近では、デザイン性に優れた平屋も増えてきています。

これらの事情から、最近では積極的に平屋を選択する人も増えており、徐々に建築のニーズは増加しています。

しかしこれまで一戸建てといえば2階建てや3階建てが多かったこともあり、平屋の間取りにしっかりとしたイメージが持てないという人も少なくありません。

そこで本記事では、平屋の間取りの特徴やメリット、また間取りを決める際に気をつけておきたいポイントについて、詳しく解説します。

平屋の間取りの特徴をタイプ別に紹介

平屋の間取りにはいくつかの代表的なタイプがあります。

ここではそのなかから4つのタイプを紹介します。

I字型タイプ

I字型タイプとは、文字どおりI字型の平屋の間取りをいいます。

建物がシンプルな箱型の構造のため、部屋の間取りを効率的かつ柔軟に配置できるのが特徴です。
廊下や壁を少なくできるため、移動効率がよく解放感のある間取りにできます。

とくに、壁のない大広間が作りやすいのは、I字型タイプの魅力です。また建物を東西に長く配置し、窓を広く取ることで、日当たりがよく明るい間取りを設計できます。

一方で気を付けておきたいのが、プライベート空間が確保しづらいことです。建物の構造上、音が各部屋に響きやすく、また廊下や壁が少ないため、家族から離れた空間を作りづらいというデメリットがあります。家族の構成や年齢、世代によっては、間取り決めに苦労するかもしれません。

また建物の中央部分の日当たりが悪くなるケースもあるため、採光にも工夫が必要です。

L字型タイプ

L字型タイプの間取りでは、I字型タイプで実現が難しかったプラベート空間の確保がしやすいのが特徴です。

Lの縦横をそれぞれ共用空間とプラベート空間として配置することで、家族との空間を作りながら、同時にそれぞれの空間を確保できます。

またコの字型、ロの字型と比べて庭のふさがれている面が少ないことから、より開放感の高い庭が作れます。

L字型タイプの間取りでは、家の中からも庭を通して外の風景が目に入るため、開放感や明るさを感じやすいのもメリットです。

一方でL字型タイプは形状から、建物の構造に複雑さが生まれてしまいます。建築コストやメンテナンスコストが増えてしまうのはデメリットです。

また部屋によっては外気と接する面積が大きくなるため、室温維持のコストもかさみがちです。

コの字型タイプ

コの字型タイプでは、建物が中庭の3面を囲むように建築されます。

それぞれの部屋から中庭を見渡すせるため、明るく風通しのよい間取りにできるのが魅力です。
また建物の両端が離れていることから、部屋の配置のなかでプライベートな空間を確保しやすいのも特徴です。

コの字型タイプは庭を囲むように建物がたっているため、庭が視界に入りやすく、生活のなかで自然に緑を感じやすいのも魅力のひとつです。

一方でコの字型タイプは構造が複雑なため、建築費用やメンテナンス費用がかさみがちです。
外気に触れる面積が増えることから、光熱費がかかりやすいのもデメリットです。

また構造上、庭に直接日光が当たりづらいため、水はけが悪くなってしまうケースもあります。
建築にあたってはコストが増えてしまう傾向にありますが、自由度の高い平屋のなかでもより自由度の高い間取りにできるため、予算や敷地面積を考慮しながらしっかりとした計画を進めることが重要です。

ロの字型タイプ

ロの字型タイプは建物の中央に中庭を配置した間取りです。中庭は建物で完全に囲まれているため外から見られることはありません。中庭を家族だけのプライベートな空間にできるのが魅力です。

また中庭から各部屋へ採光できるため、部屋を明るく使えます。

一方で中庭に直接日が差す時間が限られるため、水はけが悪く湿った印象になりがちです。さらに移動のための廊下の配置や確保がやや難しく、部屋の面積が削られてしまうこともあります。

中庭を通して対面の部屋が見えるため、構造によっては家族間でのプライベートを保ちづらいと感じることもあります。間取りの決定は、プロの設計士としっかりと相談しながら進めましょう。

平屋の間取りを決める際のポイント

ここでは平屋の間取りを決める際に気にしておきたいポイントを解説します。

日当たりや風通しを大切にする

平屋であっても、建物の中央に配置された部屋ほど、日当たりや風通しは悪くなります。
湿気が逃げずカビっぽくなることもあるため、間取りを決める際には部屋の用途なども含めた検討が必要です。

平屋の場合は2階建て3階建てと異なり、各部屋に天窓を配置できます。壁や庭の配置なども含めて工夫するとよいでしょう。

家族構成に合った間取りにする

平屋でも間取りを考える場合は家族構成に合ったものにすることが重要です。

たとえば建築の時点では小さなお子さんも、10年もすればプライベート空間が必要な年頃に成長します。時間の経過と家族構成の変化を見据えた間取りにすることが大切です。

また家族の人数が多ければ、その分収納スペースも必要になります。現実的で無理のない間取りを考えましょう。

お互いのプライバシーに配慮する

間取りの配置はプライバシーに配慮したものにしましょう。

平屋は一体感のある間取りにできるのが魅力ですが、個室と共有スペースの配置を近くしてしまうと、プライベートが確保されずにストレスに感じる場合があります。家族であっても個人の空間が尊重されるような間取りが必要です。

またトイレや洗面所の配置にも十分配慮し、個室やリビングに音が聞こえにくい場所を探しましょう。

生活動線を考慮する

平屋は生活動線に優れているのがメリットです。

とくに上下移動がないため、高齢者や小さなお子さんにとっては安全に過ごしやすいのという安心感がありますが、その分横方向への移動距離が長くなります。

廊下や部屋を抜けて別室へと移動することが増えるため、生活動線には十分な配慮が必要です。
とくに日常的に繰り返し使う部屋の配置に違和感があると、後々でストレスに繋がりがちです。
また平屋は音が響きやすいという構造上の特性もあります。

トイレや洗面所、浴室などの配置には気をつけましょう。

おしゃれな平屋を建てるために

平屋に対するニーズの高まりから、最近ではデザイン性の高い平屋も増えてきています。
ここではおしゃれな平屋を建てるために大切なポイントを解説します。

中庭を設けて一家団欒のスペースを作る

自由に間取りを考えられる平屋だからこそ、中庭を配置した間取りを検討してみましょう。
平屋は上下移動がない分、日常の視線が常に一定の高さにあります。中庭があることで、自然の感じ方が大きく変わるでしょう。

また常に視界に入る分、中庭のデザイン性が家全体の印象に強く影響を与えてくれます。中庭をしっかりとデザインすることで、自宅がよりおしゃれな雰囲気になるでしょう。

中庭は一家団欒のスペースとしても利用できます。家族の生活を象徴する憩いの空間になるよう、積極的に間取りに取り入れてみるとよいでしょう。

外装や屋根にこだわって高級感を出す

外装や屋根にこだわることで、高級感を演出できます。

平屋は2階部分がないため、建物の構造上の制約が少なくなります。屋根や柱、壁の数なども含めて自由度が上がるため、よりデザイン性にこだわった設計にできるのもポイントです。

また2階部分がないため、通常の家屋よりも天井を高くできます。開放感が高まるほか、天窓もより柔軟に設置できるなど、よりデザイン性の高い家づくりができます。

天窓や高窓を設けて光と風を取り入れる

平屋をよりおしゃれに見せるためのポイントが、明るさと開放感です。

平屋は2階建てと比べて建物の制約が少ないため、階高をより高くできるのがポイントです。高い位置に天窓や高窓を設置することで、家の雰囲気をより明るくできます。

またおしゃれに見えることに加えて、天窓や高窓がより高い位置にあるため、光や風をより豊富に室内に取り入れられます。

もちろん窓自体のデザインにこだわることで、部屋の空間自体により洗練された印象へと変わるでしょう。

設計力のある建築会社に依頼する

おしゃれで洗練された平屋を建てるなら、設計力のある建築会社に相談することをおすすめします。

住宅の間取りは建物自体の設計にも関わるため、素人の力だけで簡単に決められるものではありません。プロの力を借りながら、イメージと予算をすり合わせてより現実的な家づくりへと落とし込んでいくことが、失敗しない平屋づくりの秘訣です。

また、間取りを決める際には、暮らしを具体的にイメージすることが重要です。しかし、理想の形と暮らしやすさの両立、生活動線や家事動線に考慮した間取り設計は、やはり家づくりのプロのサポートを受けながらでないと難しいでしょう。

建物が「平屋」であっても、それは同じです。既存のパーツを組み合わせるのではなく「オーダーメイド・フルオーダー住宅」にこだわるカジャデザインには、お客様の理想の暮らしと快適性の両立に尽力するスタッフが在籍しております。

まとめ

今回は、平屋の間取りの特徴と、間取りを決める際のポイントをご紹介しました。

開放感のある間取りが取りやすい、高齢者や子どもにやさしいなどのメリットがある平屋で、新しい家族の暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか。

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