2022.12.7 「注文住宅」を知る

車好きの憧れビルトインガレージ!そのメリットやデメリット・注意点をまとめました!

ビルトインガレージでは、室内にいながら愛車を眺めることが可能です。さらに家と車の行き来がしやすく利便性アップも期待できるため、車好きの人に限らずさまざまな人に魅力のある設備といえます。

ただしビルトインガレージを作る際は、知っておきたいデメリットや注意点もあります。今回は、ビルトインガレージの特徴と作る際の注意点をまとめました。ビルトインガレージに興味のある方は、参考にしていただけますと幸いです。

ビルトインガレージは「家の中にある車庫」のこと?

自宅に駐車場をつくる場合、庭の一部をそのまま駐車スペースにする方法やカーゲートを設ける方法、オープンタイプのカーポートやガレージをつくる方法など、さまざまな選択肢があります。ビルトインガレージがほかの駐車スペースと異なるのは、家自体に車庫が組み込まれていることです。

家の1階部分などに車庫を組み込み、シャッターやドアなどを設置します。家の中にあるため、室内で過ごしながら愛車を眺めることも可能です。ガレージから居室への出入口をつくれば、買い物をした時などの荷物運びの動線もよくなります。

さらに、駐車以外の活用方法があります。たとえば車のメンテナンスやカスタマイズをするのが好きな人にとっては、まるで秘密基地のように趣味に没頭できる部屋として使えます。

また、ガレージの中に棚を造作し、キャンプグッズなどのアウトドア用品を飾るように収納するのもひとつの方法です。大きくてかさばりがちなアウトドア用品も、駐車スペースのすぐ近くに収納できれば積荷や片付けの際に便利です。

くわえて、アウトドアリビングとして活用する方法もあります。テーブルや椅子を設置して、家族や友人とバーベキューやパーティーをする場所としても使えます。

ビルトインガレージのメリットは?

家の中にガレージを組み込むことで利便性の向上や広い家を建てられるなど、ほかの駐車スペースとは違ったメリットも得られます。詳しく見ていきましょう。

車をすぐに出せる

家の敷地面積が狭い場合、近所の月極駐車場などを利用して駐車スペースを確保する方法もあります。家の敷地内に駐車場をつくる場合も、ビルトインタイプでなければ一度外に出てから車に乗り込む必要があり、家の出入り口からの距離があるケースもあるでしょう。

家と駐車スペースが建物内でつながっていると、乗り込む際の動線がよく、スムーズに行き来できます。また雨の日は、車に乗るまでに濡れてしまうのを防げます。小さい子どもや高齢者がいる家庭でも、すぐ乗り込めて車を出せるという利便性は日常生活で大いに役立つでしょう。

土地の面積に関係なくガレージを備えられる

家とは別の建物としてガレージを設ける場合は、その分の敷地面積が必要です。とくに都会や駅近などの好立地なエリアは狭小地が多く、ガレージを設けるほどの充分な面積を確保できない場合もあります。

しかし家とガレージが一体になっていれば、ガレージ用に別のスペースを用意する必要がありません。1階にガレージとトイレや洗面、2階にリビング、3階に個室を設けるなどの間取りも可能で、土地や空間を有効活用できるため、土地が狭い場合でもガレージを設けられます。

容積率を緩和できる

容積率とは、敷地面積に対する建物の延床面積の割合のことです。たとえば3階建ての建物であれば、敷地面積に対してそれぞれの階の面積の合計がどれくらいの割合であるかを示します。容積率は地域によって異なります。

車庫は、敷地内の建築物の床面積の5分の1を上限に、容積率が緩和されます。5分の1を超える車庫の面積は、通常の床面積と同じように扱われます。ビルトインガレージも容積率緩和の対象となるため、想像するよりも広い家を建てられることもあるでしょう。

車の手入れが簡単で、趣味も楽しめる

駐車スペースだけでなく収納スペースを兼ねることも可能なため、タイヤやメンテナンス用工具、予備の部品などを車の近くに収納できます。メンテナンスに必要なものが車の近くにまとめられていれば車の手入れもしやすく、屋根があることで天候に左右されずに整備ができます。

車いじりが好きな人であれば、仕事終わりや休日にガレージ内で趣味の時間を楽しむことも可能です。リビングやダイニングとのあいだにガラスやアクリル板による仕切りがある設計なら、趣味の時間を満喫しつつ家族とのコミュニケーションがとれるというメリットがあります。

ビルトインガレージのデメリットは?

ビルトインガレージは多くのメリットがある一方で、知っておきたいデメリットもあります。

居住スペースの確保が難しい

家の中に車が入るスペースを確保するため、当然ながら1階の居住スペースが狭くなります。とくに狭い土地では1階の大部分が車庫となるため、リビングや水回り、個室は2階や3階につくることになります。

できる限り車庫のスペースを小さくすれば居住スペースは広くできますが、車を出し入れしやすいほどの広さや、用途に合わせた収納スペースなども確保することが必要です。

また、車の買い替えや所有車両の増加などを見越してスペースを決める必要もあるため、思うように居住スペースが確保できないといったケースも起こり得ます。

土地条件が厳しい場合も

土地の広さや条件によっては、3階建てになる場合もあります。階数が増えれば階段の上り下りをする頻度が増えるため、自分や家族が高齢になったときに住みにくさを感じることもあるでしょう。なるべく階段を上り下りしなくても済むように、間取りを工夫する必要があります。

車の騒音

ビルトインタイプでなくても、敷地内に車が入ってくると室内まで車の音が聞こえてくることもあります。家の中まで車が入るため、より音や振動が伝わりやすい点がデメリットです。

とくにガレージと隣接する居住スペースは、エンジンやドアの開閉の音、振動が響きやすいでしょう。深夜や早朝に車の出し入れをする場合や、仕事などの関係で家族の生活時間帯が異なる場合など、ほかの家族の睡眠を妨害してしまうケースも懸念されます。

また、シャッターの種類によっては開閉時の音が響きやすい点にも注意が必要です。

ビルトインガレージを作る際の注意点は?

デメリットを踏まえたうえで、ビルトインガレージを設ける際に注意したいポイントを5つご紹介します。

騒音への対策

エンジン音やドアの開閉の音、シャッター音などの騒音への対策が必要です。日中や起きているときは気にならない音も、睡眠中や夜の静かな時間帯などは気になりやすいため、可能な限り寝室とガレージの距離をとるように間取りを決めましょう。

照明も意識する

ガレージの中が暗いと車の出し入れがしにくく、乗り降りの際の移動時に転倒の危険性があります。さらに車のメンテナンスなどの作業時に使いにくくなります。採光のための窓を設けるのもひとつの方法ですが、夜間を考えると照明の設置が必要です。

明暗、人感センサー付きの照明であれば、使い勝手がよくなります。全体を明るくする照明以外にも、ガレージの使い方に合わせて手元の作業灯や足元を照らす照明なども活用してみてはいかがでしょうか。

防犯対策も万全に

ガレージは車やバイク、工具など高価なものが置かれやすく、人がいることが少ない場所です。盗難被害に遭わないためにも、防犯対策を万全にしておきましょう。

シャッターや防犯カメラの設置、センサーライトの導入などもおすすめです。シャッターで閉鎖することは防犯になりますが、完全に閉じられた空間は外から見えないというデメリットもあります。格子タイプのシャッターを取り入れるなど、家の周辺環境や使い方に合った防犯対策を行いましょう。

暮らしやコスト面にも目を向ける

ガレージの広さを決める際は、将来的な車の買い替えや、所有車両の増加なども考慮する必要があります。2階もしくは3階建ての設計にする場合、自分や家族が高齢になったときのことを考えて階段の上り下りの頻度を減らすような間取りにしておくと安心です。

まとめ

家の中に駐車スペースがあると、ビルトインならではのメリットがあります。車までの距離が近いため荷物を運びやすく、雨天時も雨に濡れずに車に乗れます。

土地の面積が狭い場合でも、敷地内にガレージを作りやすいのもメリットです。駐車スペースとしてだけでなく、趣味を楽しむ空間やアウトドアリビングなどとして活用することも可能です。

ただし居住スペースが狭くなる点や騒音が気になるなどのデメリットもあります。今回ご紹介した注意点も参考に、快適に使えるビルトインガレージを作ってみてはいかがでしょうか。