家という「贈り物」を包む、ギフトラッピングシート
家づくりにワクワクを。
そう考えたカジャデザインでは、家づくりの過程をお客さまと一緒に楽しめるような取り組みを考えました。
その名も「ギフトラッピングシート」。
本来、足場工事などで使われるメッシュシートは、足場の危険性を軽減したり、落下物の防止、周囲の住宅や道路に迷惑をかけないようにするための、重要な安全策とも言えます。
長期間工事中の現場を保護してくれるメッシュシートは、いわば大切な贈り物を包むラッピングのようなもの。今回第2段となるこの特別な取り組みの、計画から完成までの様子をお伝えしたいと思います。
コンセプトを明確にすること
この工事現場のギフトラッピングは、全ての新築工事現場でできるわけではありません。工事の状況や周辺環境、お客様のご理解があってこそ初めて成り立つプロジェクトです。
そんな貴重な機会を無駄にしないために、プロジェクトメンバーは、初めに『コンセプト』を明確化します。まずは、カジャデザインがなぜギフトラッピングシートをスタートするに至ったからお話したいと思います。
着想
- 建設現場を覆い、現場からの落下物、飛散物を周辺にちらさないための現場シート
- 従来の現場シートは、無地のグレー・ブルー・グリーンなど味気ない印象
- カジャデザインがお客様に提供する住宅は、世界にひとつしかないフルオーダーの注文住宅
この事から、『お客様と一緒に造り上げるこだわりの住宅を守る現場シートも、特別なものであるべきである』という考えに至りました。
コンセプト
- 新築の住宅そのものを大きなギフトであると想定して、その建物をギフトラッピングで彩る
- 数ヶ月に渡る工事期間中、街ナカの巨大なギフトラッピングを見て、家づくりに携わるスタッフ、職人、そしてお客様にハッピーな気持ちになってもらう
- 完成を目前とし足場が外される際、プレゼントのラッピングを開けるようなワクワクした気持ちを演出
家づくりは竣工時がクライマックスのように思われがちですが、その過程においても、お客様には他社にはない特別な『体験』をしてもらいたいと考えています。家づくりの過程そのものを、一生の思い出に残るものにしてほしいからです。
このように、確固たる軸をもとにデザインの検討がスタートします。
試行錯誤を重ねて、丁寧にデザインする
いよいよデザインの検討に入ります。
今回は、2018年に実施した第一弾のデザインをリバイバルして、更にブラッシュアップした内容にすることになりました。
なんと言っても、手で渡せるようなサイズのギフトではないものですから、そのカラーリングやテキストのバランスをイメージするのは結構むずかしい。
プロジェクトスタート時は、まだ着工したばかりで基礎の段階。建物の形すらありません。なので、実際に基礎工事中の現場を撮影し、設置イメージを作成しました。そのイメージを元に、周囲の環境とのバランスやロゴの大きさなどを調整していきます。
デザインがきまったら、デザイン図面に落とし込みます。メッシュシートの企画サイズは幅1,800mmですが、建物の形状に合わせて細かくサイズの指示をします。
また、印刷カラーにもとことんこだわります。
メッシュ状になっているので、パソコンや色見本で見るものよりも、実際には色が薄くなってしまいます。
理想のデザインに近づけるために、同じ色調で色の濃さを変えたサンプルを依頼して、実際にメッシュになった場合の色を確認します。その色に対して、テキストがどう映るかも合わせて確認。
このように様々な工程を積み重ね、ようやくオーダーへと進みます。
世界にひとつだけ、家のギフトラッピングシート
そうして完成した、家のギフトラッピングシート。
職人さんが丁寧に張り上げ、見事カタチになりました。
ちょうど内部では大工さんが作業をされていて入り口部分は出入りできるよう上げていますが、ほぼイメージ通りのラッピングシートが完成しました。
遠くからでもよく目立ち、住宅街に華やかな彩りを与えています。
お客様にとって、家づくりは人生にとって大事なワンシーンです。
このギフトラッピングシートプロジェクトは、そのワンシーンを演出するカジャデザインならではの取り組みです。
このプロジェクトの他にも、プレゼンテーションや完成住宅見学会など、家づくりの過程一つひとつを大切にし、お客様に特別な体験を提供していきたいと考えています。
カジャデザインのお客様はそれだけこだわりと情熱をもっている方ばかり。その想いを受け止め、しっかりと応えるべく、これからも様々な企画を通して感動を与えていけたらと思っています。
- 前回のギフトラッピングシートの詳細はこちらから