2023.2.22 プロジェクトストーリー
建築家定例会

2023年度 建築家定例会を開催しました

企画開発部 郷 奈美子

先日、2023年度建築家定例会を開催しました。
カジャデザインでは、社内専属の設計士の他に、物件の特徴などに合わせて外部の建築家の方とコラボレーションをしてお客様の家づくりをしています。

その中で、カジャデザインの家づくりについてより深い共通認識をもって頂くために、年に一度建築家定例会を開催しています。コロナ禍でオンラインでの開催となりましたが、その内容についてご紹介をさせて頂きます。

建築家定例会 カジャデザイン 注文住宅

建築家定例会とは

建築家定例会とは、年間を通して行った活動やプロジェクトの振り返りと情報共有を目的として、カジャデザインの家づくりに携わるすべての建築家が一同に介する場です。

外部建築家も参加した海外研修報告

カジャデザインは、お客様が思い描くそれぞれのリゾートを実現するために、世界各地のリゾート地を視察する海外研修を行っています。コロナ禍で約3年間海外渡航をストップせざるを得ない状況でしたが、2022年からようやく再開することができました。

昨年は、イタリアで開催される世界的なインテリアの見本市『ミラノサローネ』とカジャデザインのルーツのひとつでもあるインドネシアの2ヶ国に行ってきました。

そこで見てきた最新のトレンドや、本物のリゾートを体験することで得た情報や感覚を共有します。

ミラノサローネに行ってきた設計士の小林が、今年のトレンドや傾向について説明をします。新型コロナの影響でミラノサローネ自体も数年ぶりに海外からのゲストを迎えた本格的な開催にミラノ市内全体が盛り上がっていたようです。

建築家定例会 出張報告 設計
社内設計士小林からミラノサローネの報告
ミラノサローネ イタリア 会場
3年ぶりに訪れたミラノサローネの会場

対してインドネシア研修には、カジャデザインのスタッフと外部建築家パートナーである島崎氏が参加しました。今回は建築家に向けての報告ということで、島崎氏から研修の報告をして頂きました。

建築家定例会 海外出張 インドネシア
インドネシア出張でリゾートを視察する建築家島崎氏

今まで、写真で見たり話で聞いていた『本物のリゾートの空気感』を実現する要素を分析して丁寧に説明をしてくれました。設計やデザイン、石材の使い方を実際にみて日本の家づくりに落とし込むこと。これが今後の大きなテーマになってくると思います。

建築会定例会 インドネシア出張 報告
島崎氏がスケッチしたTHE BALEのヴィラ

また、今回のインドネシア出張に参加した代表の大熊を始め、工事やリフォーム、広報など様々な部署のメンバーとの交流を持ったことも、よりカジャデザインの家づくりに対しての理解を深めることができたようです。

定期的に行う建築家意見交換会

この定例会の他に、定期的に開催しているのが建築家意見交換会です。こちらは、より活発な意見交換をするために毎回メンバーを変え、少人数制で行うミーティングです。

日頃家づくりのパートナーとして一緒に仕事をしていく中で、疑問や要望を交換し、より良い家づくりをしていくための大切な場となっています。

設計者向けの完成住宅見学会

フルオーダーのリゾート住宅を手掛けるカジャデザインは、モデルルームを持ちません。そのため、実際のお客様のご新居が竣工した際に行う完成住宅見学会はたいへん重要な意味を持ちます。一般的なハウスメーカーだと家づくりを検討しているお客様向けに開催していますが、カジャデザインは少し異なります。

もちろんお客様向けの見学会は月に一回開催しているのですが、それとは別に外部建築家パートナーに向けた専門的な見学会を開催しています。担当した設計者やプロデューサーも参加し、設計のポイントや収まりについて実際の完成物件を見ながら説明をします。自分以外の建築家の設計した物件を見て、新しいデザインや納まりを吸収することで、さらにクオリティの高いご提案に繋がると考えています。

住宅見学会 建築家 新築
実際の物件を見ながら設計のポイントを解説

一緒に家づくりをする大切なパートナーとして

カジャデザインの建築家定例会の内容の一部を説明させていただきましたが、他にもたくさんの項目を共有しています。仕様書の書き方や標準仕様の確認から、設計の際の注意点、法改正の確認など、その内容は多岐に渡り細かく情報を共有をします。

その内容は少し硬い内容にはなりますが、お客様の大切な住まいを設計、施工するにあたり非常に重要なことです。これを建築士それぞれに任せきりにするのではなく、全体で共有することで安全でクオリティの高い家づくりに繋がると思います。

コロナ禍前は、大きな会場を使い建築家が対面で集まり、その後懇親会を開催していましたが、ここ数年はずっとオンラインでの開催です。オンラインでの開催も慣れてきた部分はありますが、やはり年に一度顔を合わせて近況を報告したり、建築家同士で相談しあったりする場は必要だと感じています。

来年の建築家定例会は、ぜひ対面でできることを期待しながら、また日々の家づくりに励んでいきたいと思います。