家のギフトラッピングシート、工事現場でできるSDGs
家づくりにワクワクを。
そう考えたカジャデザインでは、家づくりの過程をお客さまと一緒に楽しめるような取り組みを考えました。
その名も「ギフトラッピングシート」。
本来、足場工事などで使われる養生シートは、足場の危険性を軽減したり、落下物の防止、周囲の住宅や道路に迷惑をかけないようにするための、重要な安全策とも言えます。
今回で3度目となる取り組みですが、SDGsの観点から前回のギフトラッピングシートをリユースして、現在進行中の新築工事現場をラッピングしました。
プラスチックごみ削減のためのSDGsなデザイン
工事現場や周辺環境の安全を保つために設置される足場の養生シート。
この養生シートは、プラスチック素材でできています。
日本のプラスチックごみ廃棄量は、世界2位といわれています。
現在では、レジ袋の有料化や、紙製や竹製のストローなどを使用する飲食店も増え、プラスチックごみ削減のための施策が行われています。
カジャデザインは、フルオーダーの注文住宅を設計施工しています。そのため、1棟1棟サイズも異なれば、形状も異なります。ギフトラッピングシートのような全面にデザインを入れた養生シートの場合、デザインによってはその現場専用のものになってしまいます。
そこで、デザインを保ったままギフトラッピングシートをリユースするために、サイズや形状に合わせてカスタマイズできるデザインを考案しました。
家のサイズに合わせてカスタムできる、汎用性のあるデザイン
通常、足場の養生シートは幅180cmの帯状のものを組み合わせて足場全体を覆っています。
一般的にはブルーやグレー、グリーンといった単色のシートが使われます。
無地のものであれば、どんな現場でも繰り返し使用することが可能です。
しかし、カジャデザインのギフトラッピングシートのように、全面デザインを入れた場合、シートを設置する順番や数は必然的に決まってきてしまいます。
そこで、前回のギフトラッピングシートのプロジェクトから、シートの一部を足し引きすること、多様なサイズの住宅にも使用できる汎用性のあるデザインを考えました。
この図面上で、「N」の番号がついた部分が今回新たに発注した部分です。それ以外の部分は、前回の養生シートをそのまま利用しています。
このように、デザインの切り替えを一枚のシートの中に収めることで、足し引きをしてもデザインを保てるようになりました。
長さが余ってしまった部分は、現場の職人さんが丁寧に折り込み、美しく仕上げてくれました。さすがのプロの仕事です。
なぜ、ここまでするの?カジャデザインの家づくりの考え方
既製の足場養生シートを使うのであれば、その工程は全て足場屋さんにお任せして進めることができます。
ですが、ギフトラッピングシートの場合、建築会社がシートをデザイン・発注し、設置の際には職人に指示をしながら間違えのないように設置をする必要があります。
なぜ、ここまでして工事現場の設えにこだわるのか?
それは、お客様の家づくりを特別なものとして考える、カジャデザインならではの取り組みなのです。
着想
- 建設現場を覆い、現場からの落下物、飛散物を周辺にちらさないための現場シート
- 従来の現場シートは、無地のグレー・ブルー・グリーンなど味気ない印象
- カジャデザインがお客様に提供する住宅は、世界にひとつしかないフルオーダーの注文住宅
この事から、『お客様と一緒に造り上げるこだわりの住宅を守る現場シートも、特別なものであるべきである』という考えに至りました。
コンセプト
- 新築の住宅そのものを大きなギフトであると想定して、その建物をギフトラッピングで彩る
- 数ヶ月に渡る工事期間中、街ナカの巨大なギフトラッピングを見て、家づくりに携わるスタッフ、職人、そしてお客様にハッピーな気持ちになってもらう
- 完成を目前とし足場が外される際、プレゼントのラッピングを開けるようなワクワクした気持ちを演出
家づくりは竣工時がクライマックスのように思われがちですが、その過程においても、お客様には他社にはない特別な『体験』をしてもらいたいと考えています。
資源を大切にしながら、特別なおもてなし
そうしてリユースによって新たなリゾート住宅を包む、家のギフトラッピングシートが完成し、見事カタチになりました。
お客様にとって、家づくりは人生にとって大事なワンシーンです。
このギフトラッピングシートプロジェクトは、そのワンシーンを演出するカジャデザインならではの取り組みです。
このプロジェクトの他にも、プレゼンテーションや完成住宅見学会など、家づくりの過程一つひとつを大切にし、お客様に特別な体験を提供していきたいと考えています。
カジャデザインのお客様はそれだけこだわりと情熱をもっている方ばかり。その想いを受け止め、しっかりと応えるべく、これからも様々な企画を通して感動を与えていけたらと思っています。
- 第2段のギフトラッピングシートの詳細はこちらから
- 第1弾のギフトラッピングシートの詳細はこちらから