2021.11.25 世界を旅する建築会社
ベトナム

起伏に富む荒々しい地形が大自然へと誘うAmanoi

代表 大熊 英樹

ベトナムニャチャン空港から車で約90分ヌイチュア国立公園の海岸線にひっそりと佇む美しく上質な空間が連続するAmanoi(アマノイ)。サンスクリット語でAmanは「平和」・noi「場所」を意味します。

今回私がアマノイに滞在するにあたり、「傾斜地のデザインを【住空間】に落とし込めないか?」をテーマとしてステイしました。(規模は全く違いますが)

周囲の自然をデザインに取り込む、ケリーヒルの設計テクニック

デザインは設計者ケリーヒルらしい直線がきれいな現代的様式とベトナムの伝統的な建築様式がミックスされています。

大胆な開口部から取り込む緑豊かな景色と巧みなライティングの陰影をレセプションホールで見事に表現していました。

大自然の開放感が心地よいレセプション。夜になると音のない「闇」が落ち着きをもたらしてくれます。個人的にはこの空間が一番好きなタイプの空間でした。

チェックしたかった傾斜地の設計デザインは、規則正しくシンメトリーに表現されており、切妻の屋根形と円柱の柱のバランスが絶妙でスムーズなアプローチを作り出していました。

到着すると名前を尋ねられましたが、レセプションで受付けはせずにゲストルームへ向かいました。バギーでの移動でしたが、どのパビリオンなのかはスタッフ間で共有されており、パビリオンのナンバーも聞かれぬままアマンらしくスマートにチャックインすることができました。

スムーズなゲストサービス、当社も見習わなくてはいけませんね!!!

パビリオンは全室ヒルサイドにあり、ビーチサイド、マウンテンサイド、そしてレイクサイドにタイプ別に景色が分かれます。

今回は、ヴァンヒー湾を望むビーチサイドのプールパビリオンに宿泊しました。

ケリーヒルのデザインらしい整ったゲストルームには、アジアらしく石材を彫刻したレリーフや暖色のランプがアクセントとして設えています。

ベトナムの伝統的なモチーフを石材レリーフで表現したベッドヘッドやきれいな海を臨むワークスペースは洗練され丁寧な「しごと」でした。

ヴィラのインフィニティープールです。
迫力ある岩などは自然なまま手つかずで空間に取り込んでいます。
見事でした!!!

地震が少ないこの国ならではのデザインと言ってしまえばそれまでですが、地形がわからなくなるほどシンプルなまでに削り取り造成してしまう空間が多い昨今、刺激をいただくプールサイドのナチュラルなデザインでした。

レイクサイドのSPAパビリオンです。アマノイはSPAもおすすめですが、ヨガを推奨しています。
湖の中にオープンなヨガスペースがありインストラクターとヨガを楽しんでいるゲストが多くいました。

おじさんは遠くから眺めているだけでしたが・・・(笑)

パブリックとプライベート、それぞれが心地よいレストランスペース

木陰のテラスが心地よいレストランスペース。

真っ青の海と空を望むこのテラスからの景色に心癒されます。
アウトサイドでいただくブレックファーストやランチはこの上ない幸せと贅沢を感じるひと時でした。

レストラン内は、ベトナム感がやや強めにインテリアコーディネーションされていました。ライティングされると、よりバキバキのシノワズリ感が演出され、海外(特にヨーロッパ)のゲストにはウケていました。

メインレストラン以外に一組限定のプライベートレストランがあります。事前に好みを聞いてくれプライベートなオリジナルメニューを準備してくれます。ラストナイトのディナーとして美味しくいただきました。

お刺身やデザートのブリュレ美味しくいただきました。

食後は落ち着いた雰囲気のバーでお酒を少しいただきました。

海と山!両方堪能できる充実のアクティビティ

アクティビティーの紹介です。

ビーチパビリオンもモダンとベトナムのイメージがミックスされた印象にデザインされています。衛生面もスタッフが細かく気遣っていて安心です。

ビーチサイドのアクティビティはたくさんありましたが、この時はボートで沖に出てシュノーケリングを楽しみました。海も透明度が高く青く澄んでいて手つかずの自然がそのまま残っていて珊瑚も魚もとても綺麗でした。

もう一つのアクティビティは、トレッキングです。

早起きしてインストラクターの後について30分ぐらいの山登り。スニーカーにTシャツで大丈夫なのでかなりカジュアルですが丁度良い運動量でした!笑

山頂での景色は、前はヴィンヒー湾、振り返るとマウンテンサイドにアマノイのパビリオンが点在しています。

ライジングサンは本当に美しかった・・
晴れ男の特権でしょうか!!!

カジャデザインが目指すべき住宅建築を模索する

アマノイいかがでしたでしょうか?

地震が少ない地域ということもあり、国立公園内であるということもあり自然を取り込んだデザインがとても心地よかった印象です。

ケリーヒルの特徴でもある直線・直角の美しさと大自然の曲線のバランスが絶妙であり、工事最中に「変更」したのだろうと想像できるシーンもたくさん目に飛び込んできました。

苦労が「カタチ」になる!それもゲストのテンションが上がる豊かな自然を取り込んだ、スムーズでモダンな「カタチ」になる。

住宅を建築していて「変更」は本当に避けたい工程の一つですが、受け入れられる寛容なる、技術や時間や予算があればお客様の望みを「カタチ」にできる。

トライアルできるかの判断の上にということになりますが、このアマノイにステイしてみて思い感じたことです。

完璧な住空間などありませんが、お客様の望みをカジャデザインのフィルターを通して少しでも理想に近づけていきたいと考えています。

「世界を旅する建築会社」としてこれからもお客様の理想を「カタチ」にしていくために丁寧な「しごと」を徹底していこうと思います。