2019.4.11 名工会
名工会定例会

家の品質と安全を守る、名工会の安全パトール

企画開発部 郷 奈美子

先日、進行中の新築工事現場の品質と安全を確認する、安全パトロールを行いました。
各現場には、担当の現場監督が付いていて常に工程管理、品質管理、安全確認を行なっているのですが、二ヶ月に1回、カジャデザインの社員はもちろん、工事に携わって頂いている協力業者の方々数名で、安全パトロールを行います。お客さまが安心して暮らせる家づくりのための活動をご紹介したいと思います。

標準レベルがハイレベル、同じ価値観を持った職人集団『名工会』

新築工事にはたくさんの職人さん、業者さんが関わります。
現場ごとにたくさんの職人さんや業者さんが入る中で、カジャデザインが求めるクオリティを担保することは簡単なことではありません。そこで、カジャデザインではお客さまへの更なる「安心・安全」をご提供をするために、「名工会」という協力会社による団体を設立しています。現在協力業社58社が加盟した団体として、技術的なレベルの向上と、より一層の現場作業の安全確保を極めています。

設立してから約8年ほど経ちますが、工事現場の美化、安全管理、品質管理はとても高い状況になってきています。このレベルに達するために、私たちは二ヶ月に1回の安全パトロールを続けてきました。

安全パトロールでは何を見ているの?

カジャデザインの安全パトロールは、点検項目が細かく分かれたチェック表を元に行なっています。主なチェックポイントはこちらです。

・整理整頓
・安全対策
・防火対策
・収まりや仕上げのチェック
・近隣への配慮・マナー
・服装

ここから、さらに細かく項目が分かれていて、それらを一つ一つチェックします。
安全パトロールに参加するのは、様々な業種の職人さんや業者さん。それぞれの厳しい目で、進行中の建築現場をチェックしていきます。その場に、実際に現場に入っている職人さんや業者さんがいれば、コミュニケーションをとり、収まりについて話し合い、改善点があればその場で指摘したりしています。

チェックリストを元に、入念に確認
作業中の大工さんとコミュニケーション

建築現場で重視する、整理整頓

特に、気をつけてるのは現場の整理整頓です。
これは「建設中であっても、お客様の大事な住まいである」という考えに基づいています。
確かに、作業の内容によっては材料がたくさん現場に置かれていたり、ゴミが出てしまうこともあります。しかし、それを「仕方ない」で済ませてしまい、ものが散乱している状況の中で工事が進むということはあってはならないことです。作業効率も下がるし、事故や怪我の原因にもなりかねません。
お客さまも打ち合わせで現場にいらっしゃることがありますが、その時に整理整頓された綺麗で安全な建築現場だとしたら、安心してその後の工事も任せられますよね。それが当たり前である状況が、カジャデザインのあるべきレベルだと考えています。さらには、お客さまや他の職人さんのことを考えてちょっとした配慮をプラスできる、そんな優しさがある現場を目指しています。

取り扱い方が美しさの秘訣、カジャデザインの天然石材

もう一つ、注意して見ていることは収まりや仕上がりのチェックです。
特に、カジャデザインで扱う天然石材はとても扱いが難しい。
タイルなどと異なり、一つ一つ色や模様に変化があるし、全て手作業で切り出しているのですが、厚みにも少々の差が出てしまいます。そういった素材を美しく仕上げるには、石の割付(貼り方)や色味や模様のバランスとり方が非常に重要です。そういったことを計算して施工することで、天然石材が持つ本来の風合いや美しさを引き出すことができるのです。それを現場で確認をしあうことでより精度の高い仕上がりになっていきます。

石の割付、色、模様のバランスを考え貼られたクインの壁面
施行中の木化石の壁面
施工が完了した木化石の壁面

名工会定例会で情報共有

名工会会員から代表して参加していただく安全パトロールの後は、全体が集まる定例会が開催されます。この定例会では、安全衛生管理活動基本計画や重点点検項目の確認、完成物件や進行中物件の報告を行います。
前述した安全パトロールの報告も、この会で参加していない会員のみなさんに共有します。写真などを使い、具体的な改善点や課題、よかったところなどを確認することで他の現場に活かしていくことができます。

また広報活動の報告なども行い、カジャデザインのブランディングなどに関しても共有することで、よりカジャデザインらしい家づくりに向かって進んでくことができます。

より良い家を創るために

このように、定期的に現場の状況を確認し、その情報を共有することで安全、品質の向上を目指しています。現場の状況によってはまだまだ改善が必要な場合もあります。それを「なぜこのような状況になったのか?」「こうならないためにはどうしたらいいのか?」と原因と対策を常に考えていく、これこそが良い家づくりに繋がっていくと信じています。

また、この安全パトロールと定例会を通して、こんなに熱意を持ったプロフェッショナルのみなさんがカジャデザインの家づくりを支えてくれていることも再確認できます。これからも、全てのお客さまに「このチームに家づくりを任せていれば、安心だ!」と思ってもらえるような存在であるべく精進していこうと思います。